HP Chromebook Plus 14 － Core i3搭載でGoogleのAI機能もこなせるChromebook Plusカテゴリの14インチノート

HPが「Chromebook Plus 14」を発売しました。一足先に発売された「Chromebook 14」の上位モデルで、筐体サイズは全く同じなのですが、製品名に「Plus」とついています。「Chromebook Plus」というのはGoogleが作った「カテゴリ」で、Copilot+ PCもそうですが、OSを握る会社が旗を振り、独自の機能を付加し、ユーザーの裾野の拡大・また買い替えを促進するのだ、ということなんでしょう。

Googleの説明によれば、Chromebook Plusの（開示されている）システム要件は下記のとおりです。

・CPU: Intel Core i3 第 12 世代以降、または AMD Ryzen 3 7000 シリーズ以降
・RAM: 8GB 以上
・ストレージ: 128GB 以上
・ウェブカメラ: 1080p+、テンポラルノイズリダクション機能内蔵
・ディスプレイ: フル HD IPS 以上

また、ソフトウェア関連では「AI機能の強化」が謳われていますが、「既存のChrome OSにはできなくて、Chromebook Plusだけができること」というのは明記されていません。割とわかりやすいのはこちらの記事です。

AIによるグーグルの新機能が、Chromebookにもやってくる：WIRED
※ただし、米国ユーザー向けの記事を翻訳したものなので、日本で展開されるサービスとは一部異なっていると思います。

ではChromebook Plus 14の製品概要についてご説明します。

1.概要

スペック表

コメント

既存モデルのChromebook 14との主な相違点はCPUの型番（Chromebook 14はIntel N100/N200）とRAM/ストレージ容量です。上に「Chromebook Plusのシステム要件」を記載しましたが、Chromebook 14は搭載CPUとRAM/ストレージ容量、そしてWebカメラの画素数（Chromebook 14は92万画素、つまり720p）で要件を満たしていないことになります。

Chromebook Plus 14のシステム構成はChrome OS搭載機としては確かに高水準です。なので、AI関連の諸機能（AI活用の消しゴムマジックなど）やWeb版Photoshop（サブスクで、結構いいお値段です）の利用は快適にこなせると思いますし、個人的に強い関心を持っているLinuxアプリの活用もしやすいと思います。

筐体サイズや見た目はChromebook 14と同じですが、筐体色が異なり、Chromebook 14の「グレイシャーシルバー」に対し、Chromebook Plus 14は「メテオシルバー」となります（メテオシルバーのほうが濃色です）。

入出力ポートです。シンプルですが2つのUSB Type-Cポートはいずれも映像出力（DP1.4）とUSB PDに対応します。

2.価格など

HP Chromebook Plus 14はHP公式ストアで販売中で、8月28日現在の価格は99,000円です。正直Chromebookに10万円を出すのはなあ…という気がしますよね。スペックも悪くはありませんが、この構成で99,000円、モバイルノートとしてもそれほど軽くはない、ということならWindows PCでもっと安価なものが見つかります。つまり、もはやChromebook Plusは「安いPC」ではない、ということです。

個人的にはスペックのいいChromebookの可能性には関心があります。どこかのメーカーで「Chromebook Plusの要件を満たしているが、あえてPlusを名乗らないニューモデル」が出てきてくれると痛快だよなあ、とは思いますね。

3.関連リンク

HP Chromebook Plus 14 製品詳細：HP