富士通クライアントコンピューティングが14インチノート「LIFEBOOK MH」を発表しました。LIFEBOOK MHと言えば2019年モデルは13.3インチでしたが、今回ひと回りサイズが大きくなってのリニューアルです。「ちょうどいい家ナカモバイル」と説明されている通り、主に室内での持ち運びを重視した製品特性で、快適に使えそうなスペックになっています。
1.LIFEBOOK MH スペック
スペック表
LIFEBOOK MH(MH75/F3, MH55/F3) | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 5 5500U Intel Core i7-1165G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB/512GB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 × 3、HDMI、SDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 51Wh/駆動時間未公開(後報) |
サイズ | 323.8 × 216 × 19.9 mm |
重量 | 未公開(後報) |
バリエーションモデル
MH55/F3:Ryzen 5/8GB/256GB
MH75/F3:Core i7/8GB/512GB
※左からCPU/RAM/ストレージの順
※この製品は富士通WEB MARTで販売されますが、カタログモデルのみで、Webカスタマイズモデルはありません。
コメント
OSはWindows 11 Homeです。富士通のPCは既存モデルの多くもプリインストールOSがWindows 11になっているようですね。CPUは第4世代(ただしZen2アーキテクチャ)のRyzen 5 5500Uと第11世代(Tiger Lake)のCore i7-1165G7の2本立てです。ちょっと面白いCPUラインナップ(型番の絞り込み方)になっています。
RAMは全モデル8GBで、4GB×2のデュアルチャネルになっていますが、メーカーのスペック表には「交換不可」と明記されています。ストレージはRyzen 5モデルが256GB、Core i7モデルが512GBです。
ディスプレイは14インチのFHD(1,920 × 1,080)解像度でIPSとかIGZO(富士通PCにはIGZOパネルを搭載するものがあります)といった表記はありませんでしたが「広視野角」「スーパーファイン液晶」という記載がありましたので、IPS相当のものが使われているのではないかと思います。
ネットワーク通信ではWi-Fi6に対応します。入出力ポートは14インチノートとしては充実しているほうだと思いますが、富士通製品としてみればイマイチかもしれませんね。富士通は超軽量モバイルノートに有線LANポートをつけてしまうような会社ですから。まあ、Gen2規格を含みUSBポートが合計で4つあり、SDカードリーダーもmicro規格ではなくフル規格というのは立派だと思います。
サイズは14インチノートとして標準的くらいだと思います。でも重量がまだ開示されていないのがちょっと残念ですね。14インチというのはモバイルノートとスタンダードノート(半据え置き型のノート)の境目くらいのサイズ感で、重量がどのくらいなのか、というのはかなり重要なんですけどね。
2.LIFEBOOK MH 筐体
正面から見たところです。ほどほど、という感じでベゼル幅は太からず細からず、特に筐体が絞り込まれているという印象はありません。
天板もシンプルで、控えめに富士通PCのロゴが入っています。筐体は「金属調」という微妙な表現になっていました。筐体色は「ダーククロム」という濃いめのグレーです。
キーボードです。画像にある黄色い線はメーカーの説明用に描かれたもので実際にはありません。「日本語キーボード(キーピッチ約19mm/キーストローク約1.7mm/86キー、JIS配列準拠)」と開示されていて、サイズには余裕があり、キーストロークは若干深めかと思います。
富士通に限らず、国内大手メーカーのキーボードにはこだわりが詰まっています。この製品のキーボードもエリアごとにキーの重さが2段階に設定(アルファベットキーは重く、周辺のキーは軽く)され、キートップには指のかかりを良くするためのくぼみがあり、さらに「ステップ型キートップ(各キーを液晶側に向かって傾斜させ、階段形状の段差を持たせている)」を採用するなど、非常に手の混んだものになっています。
あと、タッチパッドには物理クリックボタンも2つありますね。
側面と入出力ポートの構成です。14インチノートとしては充実した構成だと思います。
3.LIFEBOOK MH 価格など
富士通LIFEBOOK MHは11月下旬ごろの発売予定で、10月8日現在の富士通WEB MARTでの価格表記はRyzen 5モデルが税込み131,780円、Core i7モデルが税込み170,280円となっています。この価格はOffice Home and Business 2021を含んでいますので、「Officeのために2万円強上乗せされている」と言えますね。
富士通WEB MARTはほとんどの製品がセール価格で購入でき、会員登録(無料)をするとさらに上乗せで割引がうけられますので、この製品も実売期には割引が受けられるものと思われます。そう考えると、特にRyzen 5モデルは「かなりお買い得になるのかも?」という期待感があります。
ちょっと気になるのが「重量がわからない」という点ですが、おそらく発売日までには判明すると思います。テレワークが普及した昨今、こういったパッケージングの製品も便利に使えそうですね。
4.関連リンク
LIFEBOOK MHシリーズ:富士通WEB MART