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dynabook AZ66/M(T9・T8)の実機レビュー - ちょっと大きめ、16.1インチディスプレイを搭載、快適装備もバッチリのスタンダードノート

dynabook AZ66/M
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はDynabookのスタンダードノート「AZ66/M(dynabook T9/T8)」の実機レビューです。この製品は「東芝時代のdynabook」っぽい筐体で、他社が(Dynabookもその例に漏れず)技術革新によって筐体をコンパクト化する方向で改良しているのに対し、「筐体サイズはそのままで、ディスプレイをちょっとだけ大きくした」という手法をとっています。具体的にはディスプレイサイズが「0.5インチ大きく」なりまして、16.1インチなんです。

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個人的に「16.1インチ」というのに特に興味を持ち、レビュー用に実機をお借りしました。なので、いつもの2 in 1とかUMPCとかモバイルノートとかのレビューとは異なり、新鮮な気持ちでレビューさせていただきます。

1.スペック

  dynabook AZ66/M
OS Windows 10 Home
CPU Intel Core i7-10510U/Core i7-10710U
外部GPU なし
RAM 16GB
ストレージ 256GB SSD+1TB HDD/512GB SSD+1TB HDD/1TB SSD
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ
ディスプレイ 16.1インチIPS(1,920 × 1,080)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0
入出力 USB 3.1 Gen1 Type-C、USB 3.0 × 3、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック、SDカードリーダー
カメラ Webカメラ(92万画素)顔認証対応
バッテリー 稼働時間 9.0時間
サイズ 379.0 × 256.5 × 23.7 mm
重量 2.4 kg

DynabookのPCには家電量販店などで販売されるカタログモデルとDynabookダイレクトで販売されるWebオリジナルモデルがあり、今回レビューさせていただくのはWebオリジナルモデルの「AZ66/M」という型番の製品です。同等のカタログモデルは「dynabook T8もしくはT9」となりますが、ウインタブ読者には注文時にシステム構成を選べるWebオリジナルモデルのほうが向くのでは、と思います。なので、ここに掲載しているスペック表は「AZ66/M」に絞っています。あらかじめご了承ください。

OSはWindows 10 Homeのみで、Pro版の設定はありません。CPUは第10世代(Comet Lake)のCore i7で、2つの型番があります。ひとつは他社のノートPCでもよく見かけるCore i7-10510Uで、4コア8スレッドのCPU、もうひとつは6コア12スレッドの高性能版、Core i7-10710Uです。Core i7-10710Uはゲーミングノート用にも使えるくらいの性能になっていますが、AZ66/Mの製品特性から考えて、Core i7-10510Uでも十分なのかな、という気はします。外部GPU(NVIDIA GeForceやAMD Radeon)も搭載していませんしね。

RAMは16GBです。カスタマイズ対象でもありません。ただし、後述しますがこの製品は底面にハッチがあり、ユーザーが簡単にRAMスロット(2つ)にアクセスすることができます。メーカー仕様では「最大16GB」となっていますが、32GBくらいまで認識してくれる可能性はありますね。

ストレージは3種類の構成があり、Core i5-10510Uには256GB+1TB SSDが、Core i7-10710Uには512GB+1TB HDDもしくは1TB SSDが組み合わされます。また、光学ドライブも温存されていて、しかもブルーレイドライブです。

ディスプレイは16.1インチサイズで、一般的な15.6インチよりも少しだけ大きくなっているのが特徴です。この点がAZ66/Mの最大のセールスポイントと言えるのではないでしょうか。FHD(1,920 × 1,080)解像度のノングレアタイプで、先日レビューしたdynabook GZ83NZ65とは異なり、IGZOパネルではなく、ただ「IPS」と開示されています。

通信回りではWi-Fi6(ax規格)に対応し、入出力ポートもスタンダードノートとしては十分な構成になっています。また、カメラはWindows Helloの顔認証にも対応します。

まあ、「スタンダードノートとしてはフル装備」ですね。外部GPUの搭載はないものの、家電量販店などで「一番いいやつをくれ!」と言ったらこういうのが出てくるんでしょう。

サイズは「数年前の15.6インチスタンダードノート」です。実は2年前に「東芝dynabook AZ65/G」という15.6インチスタンダードノートを実機レビューしていますが、その製品とほとんど同じサイズ感になっています。2020年の今、15.6インチノートの横幅は360 mm前後が主流になっていますので、それらの製品と比較するとかなり大きいと言えます。ただし、冒頭に書かせていただいたとおり、この製品は「サイズを小さくするのではなく、ディスプレイを大きくした」というのが「個性」なんですよね。

dynabook AZ66/M システム情報

dynabook AZ66/M ストレージ情報
レビュー機のシステム構成です。「Core i7-10710U/RAM16GB/512GB SSD+1TB HDD」という上位クラスのものでした。

2.筐体

dynabook AZ66/M 同梱物
同梱物です。ペーパー類は「スタートアップガイド」「取扱説明書」「安心してお使いいただくために」「社名変更について」「保証書」が入っていました。スタートアップガイド、取扱説明書とも親切な内容で、PC初心者の人も含め、役に立つものと思います。

ACアダプターは筐体サイズの割に小さめで、実測重量も177 g(電源ケーブル込み)と軽量でした。

dynabook AZ66/M 天板
天板です。ちょっと意外なことにAZ66/Mには筐体色のバリエーションがなく「サテンゴールド」のみとなります。天板は淡いゴールドでギラギラしておらず、ちょっと上品な印象です。筐体素材は樹脂ですが、高質感というかしっかり感のある感触でした。

dynabook AZ66/M 天板
それで、「ギラギラ」はしていないんですけど「つやつや」はしてますw 写真撮影をしていると、このように景色がめっちゃ映り込みます。

dynabook AZ66/M
底面です。こちらも樹脂素材で、色は純白に近い白です。「サテンゴールド」という色は天板とキーボード面がゴールド、側面や底面はホワイトのツートンカラーです。また、ノートPCでよく見られる底面のスピーカーグリルはありません。つまり、この製品は底面にはスピーカーがついていません。

dynabook AZ66/M
メンテナンスハッチを開けてみました。このハッチはRAMの交換専用ですね。開口してみると2つのRAMスロットに8GBのRAMが2枚装着済みでした。また、スペック説明で書いたことの繰り返しになりますが、この製品の最大RAM容量は公式には「16GB」なので、要するに「手も足も出ない」というか、増設のしようがありません。イチかバチかで32GB(16GB × 2)に挑戦してみますか…。

なお、開口そのものは精密ドライバー一本で簡単にできます。

dynabook AZ66/M 右側面
右側面です。画像左からイヤホンジャック、USB Type-A × 2、ブルーレイドライブ、有線LANポートです。この製品は(最近のトレンドに沿わず)サイズを小さくしていないため、なんとなく配置にも余裕があります。

dynabook AZ66/M 左側面
左側面です。画像左からDC-IN、セキュリティロックスロット、HDMI、USB Type-C、USB Type-Aです。ポートの数、配置とも十分なものになっていると思います。

dynabook AZ66/M 前面
前面です。画像中央やや右にSDカードリーダーがあります。それ以外にはボタンやポートはありません。筐体下部から上部にかけて傾斜したデザインになっていますので、ヒンジ開口は容易です。というか、この筐体は小さくはないけれど、そのぶん窮屈さもないので、ヒンジを開けやすいとか開けにくいとかを論ずるまでもないか、と。

dynabook AZ66/M 背面
背面には通気口があるのみ。また、両端はちょっとゴージャスにゴールド(ここはギラギラしてます)に塗られています。

dynabook AZ66/M

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キーボードです。キーボード面はフラットで凹凸はありません。テンキーがつき、配置にも余裕が感じられます。使用感については後述しますが、配置は素直で、しいて言えば右下の方向キーのサイズがかなり小さかったことが試用開始直後に不満でした。たぶんすぐ慣れると思いますけど。

また、キーの印字にも工夫が凝らされていて、アルファベットや数字をキートップ中央に配置し、「太めのフォントやUVインクを使うことで印字の輪郭がシャープに」なっているとのこと。ただ、ウインタブでいろいろなPCをレビューしていますが、キーの印字が見にくい製品というのはあまり見たことがありません。この製品に関しても確かに印字が非常に見やすいですが、「めっちゃ見やすくて仕事がはかどる」とまでは言えないですねw

それと、上部(ヒンジの位置)にスピーカーグリルがあります。ここにONKYO製のステレオスピーカーがついています。

dynabook AZ66/M
画像がわかりにくくてすみません。キートップ中央に凹み(メーカーによれば0.2mmの凹み)があり、指のかかりが良くなっています。また、バックライトはついていませんでした。

dynabook AZ66/M 正面
正面から見たところです。ベゼル色が白いこともあって、「すごく細い」とまでは言えませんが、横幅379 mmというサイズの割にベゼル幅は細いです。

東芝 dynabook AZ65/G 正面
参考までに2年前にレビューした15.6インチサイズのdynabook AZ65/Gの画像を掲載しておきます。ちなみにAZ65/Gとレビュー機AZ66/Mはカラーリングが全く同じですが、筐体はまるっきり別物です。ただし、横幅は同じ379mmなので、この画像を見ればAZ66/Mのディスプレイサイズが一回り大きくなった、ということは理解できます。

dynabook AZ66/M 比較
手持ちの15.6インチノート「MSI GP65 Leopard」と並べてみました。しかし、こうなるともう、ディスプレイサイズの違いってわからないですよね?

dynabook AZ66/M ディスプレイ
ディスプレイはノングレアタイプで、映り込みは小さいものの、ご覧のように「多少は外の光の影響を受ける」感じでした。

dynabook AZ66/M ヒンジ開口
ヒンジを最大開口してみました。開口角度は実用上全く問題がありませんが、180度開口はできません。それと、ヒンジ部分にあるスピーカーグリルに注目です。このように少し角度がついていて、PCを操作している人の方に向けられています。

一通り筐体を確認してみました。実は当初、2年前にレビューしたdynabook A65/Gと全く同じカラーリングでサイズもほぼ一緒だったので、「古い筐体のディスプレイだけ大きくしたんでしょ?」と思ったのですが、ポート配置やスピーカーの位置など、AZ65/Gとはまるっきり別物でした。なので、見た目はあんまり変わっていないけれど、この2年であちこち手が入っていた、ということです。

最近は「15.6インチのスタンダードノート」もコンパクト化が進み、その基準だとAZ66/Mは結構な大型PCということになります。実際に外に持ち出す頻度が多いのなら、よりコンパクトサイズのスタンダードノートのほうがいいんだろうと思いますが、そうでないのなら、このサイズは「改めて魅力的」ですね。どこを見ても狭苦しさを感じませんから。また、サテンゴールドとホワイトの筐体色もどことなくゴージャスな感じがして、「自宅用の高級ノートPC」といった風情があります。モバイルノートならともかく、スタンダードノートなら、この方向性も「十分あり」だと思いました。

3.使用感

ディスプレイ

AZ66/Mの特徴は何と言ってもディスプレイですね。サイズが16.1インチと、一般的なスタンダードノートの15.6インチよりもちょっとだけ大きなサイズです。

まず、ディスプレイサイズによる「見え方の違い」ですが、…すみません、よくわかりませんでした…。筐体説明のところで掲載したように、手持ちの15.6インチディスプレイと並べてみたのですが、AZ66/Mのディスプレイサイズが大きく見えるとかの感覚はありません。もちろん実測するとAZ66/Mのディスプレイのほうが大きいに決まっているのですが…。私が鈍いだけかもしれませんが、「16.1インチの感動」みたいなのはなかったですね。このへんの感覚は個人差があると思いますが、私としてはちょっと残念に思いました。

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発色のほうですが、いつものようにウインタブ所有の「MSI GP65 Laopard(15.6インチFHD解像度、IPS相当、ノングレア)」とASUS ZenBook 14(14インチFHD解像度、IPS相当、グレア)」と比較してみました。

AZ66/Mのディスプレイは「FHD解像度、IPS液晶、ノングレア」という仕様で、先日レビューしたdynabook GZ83やNZ65とは異なり、IGZOパネルではありません。手持ちの2機種は発色品質がかなり高いものですが、IGZOパネルとの比較ではほんの少し見劣りする、という感じであったことを記憶しています。

で、AZ66/Mです。色の鮮やかさという点ではどうしてもグレアタイプに分がありますが、AZ66/Mはノングレアタイプながらかなり良好な発色だと感じました。MSI GP65 Leopardとはほぼ互角くらいで、MSIのほうが若干青みが強く、AZ66/Mが若干黄味が強いかな、と感じた程度です。

16.1インチのよさがよく理解できなかったのはちょっと残念ですが、とても品質がよく、美しいディスプレイだと思います。

dynabook AZ66/M 画面設定ユーティリティー
なお、この製品には「画面設定ユーティリティー」というアプリが入っていました。オンかオフか、しか選べないのですが、肉眼でわかるくらいにはっきりと画質は変化します。私は「最適化オン」の状態で試用しましたが、ここはお好みで切り替えればいいでしょう。

スピーカー

ONKYOとコラボしたステレオスピーカーは素性がよく、そのままでもPC用のスピーカーとしてはクリアな音を聞かせてくれます。

dynabook AZ66/M DTS

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音響アプリはDTS Audio Processing。このアプリ、他のDynabook製品でも試しましたが、かなりいい仕事をしてくれます。操作できる項目は多くはないんですけど、一つ一つの操作がしっかり効いている感じ。

dynabook AZ66/M DTS

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イコライザーもそんなに細かくはありませんが、必要十分な調整ができます。さすがに重低音は厳しいですが、全域にわたってメリハリのある音質になります。特によかった音楽のジャンルは「女性ヴォーカル」でした。さらに具体的に言うと「天城越え(日本演歌史上、不朽の名曲!)。

キーボード

16.1インチ(まあ、15.6インチと考えていただいて結構です)サイズなので、テンキー付きのキーボードです。キーピッチは 19 mm、キーストロークは 1.5 mmと開示されています。

打鍵感は非常にいいです。押下圧が少し重めで押し込んだ後に復元する感じがしっかり伝わってきますので「押しごたえがある」んです。とても気持ちよく打鍵できます。

打鍵音は「普通」くらいで、特に「静音」という感じではありません。打鍵音質はパチパチとかバシャバシャという感じよりはモソモソという感じのこもった音です。ENTERキーやスペースキーのように大きいサイズのキーで打鍵音が大きめになっていますが、図書館とかで使うのでなければ問題ないでしょう。

配列もいいです。というかクセがあまり感じられず、初めて使っても戸惑うことはないでしょう。最下段のキー(スペースキーの両側)と方向キーのサイズが小さいのが少し気になりましたが、慣れてしまえば特に問題にはならないでしょう。

バッテリー

AZ66/Mはやや大きめのスタンダードノートで、モバイル利用にはあまり向かないと思うのですが、一応バッテリー稼働時間についてもテストしてみました。

ディスプレイ輝度70%、スピーカー音量50%という状態で

●YouTubeで音楽を鑑賞(20分)
●ブラウザーで様々な画像を表示(ここだけディスプレイ輝度100%)(20分)
●テキストエディタで文章入力および画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工(35分)

をしてみた(トータルで75分間テストした)ところ、バッテリー消費は25%でした。単純計算でバッテリー稼働時間はおよそ5時間ということになります。例によってごくライトな使い方でのテストでしたが、個人的な感想としては「まあ、こんなもんかな」という感じですね。モバイルノートではないので、このくらいの稼働時間で十分でしょう。

その他

dynabook AZ66/M サービスステーション

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プリインストールアプリがいくつかありました。この「dynabookサービスステーション」は手軽にシステムの健康診断やトラブルシューティングができます。ちょっとしたトラブルならサポートに連絡する前に解決できそうな機能です。なので、PC初心者の人には安心感が大きいのではないか、と思います。

dynabook AZ66/M セッティング

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「dynabookセッティング」というアプリもありました。省電力設定やUSB給電(AZ66/Mからスマホなどに給電する際に使います)など、かなり細かく設定が可能です。ここで画像を掲載しているのは「HDDプロテクション」というもので、衝撃に弱いHDDを保護する機能ですね。現在は(特にウインタブ紹介ぶんでは)HDD搭載PCがどんどん減っているように思われるのですが、これを見ると「なかなかハイテク」と感じます。

4.性能テスト

dynabook AZ66/M 3D Mark
参考:
ASUS ZenBook 14 UM4125IA(Ryzen 7 4700U):2,925、10,314
ASUS VivoBook S15 M533IA(Ryzen 7 4700U)2,834、10,545
HP ENVY x360 13(Ryzen 5 4500U) : 2,667、9,673
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 4500U) : 2,581、9,545
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 3500U) : 2,269、7,922
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 2,259、7,741
Lenovo ThinkPad E495(Ryzen 5 3500U): 2,257、7,874
マウス m-Book X400B(Ryzen 5 3500U): 1,528、4,659
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 1,513、6,808
HP ENVY 13 X360(Ryzen 3 2300U): 1,513、5,396
ASUS VivoBook S15 S531FA(Core i7-10510U): 1,241、4,733
dynabook GZ83(Core i7-10710U): 1,239、4,815
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):1,211、4,946
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 1,211、4,871
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 1,181、4,845
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 1,189、4,586
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 1,178、4,574
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 1,161、4,719
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 1,157、4,652
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 1,136、4,524
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 1,126、4,746
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 1,116、4,367
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 1,114、4,389
富士通 LIFEBOOK WU2/C3(Core i7-8565U): 1,111、4,325
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 1,097、4,471
HP Elite Dragonfly(Core i5-8265U): 1,092、4,383
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 1,085、4,370
DELL Inspiron 15 5000 2in1(Core i7-8565U):1,084、4,421
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 1,084、4,282
iiyama Style 17FH054 i7(Core i7-8750H): 1,082、4,559
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-8665U): 1078、-
Lenovo ThinkPad X390(Core i7-8565U): 1,063、4,350
ドスパラ DX-C5(Core i5-10210U): 1,010、4,262
※左からFireStrike、SkyDiverのスコア

まずはグラフィック性能を測定する3D Markのスコアから。「あんまり良くない」です。Core i7としては悪くないですが、6コア12スレッドのCore i7-10710Uを搭載してのスコアとしては振るわないですね。3D Markはどちらかと言うとCPUそのものよりもGPUの性能が現れやすいと思うので、4コアのCore i7-10510Uを「ぶっちぎれない」のは仕方ないにしても、一部負けちゃってますからね。ダメダメということは決してありませんが、非ゲーミングのノートPC用CPUとしてはハイエンドな型番を搭載しているだけに、ちょっと残念な結果です。

dynabook AZ66/M PC Mark

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参考:
HP OMEN X 2S 15(i9-9880H、RTX2080 Max-Q):6,447
Lenovo Legion Y740(17)(Core i7-9750H、RTX2080Max-Q): 6,151
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):6,081
ASUS ROG Strix SCAR 15 G532LWS(i9-10980HK、RTX2070SUPER):6,023
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS、RTX2060 Max-Q):5,852
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 5,830
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 5,727
MSI Bravo 15(Ryzen 5 4600H、Radeon RX5300M): 5,635
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 5,618
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 5,573
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 5,506
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 5,505
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 5,401
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,328
MSI GP65 Leopard(Core i7-9750H、RTX2060): 5,299
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,122
ASUS ZenBook 14 UM4125IA(Ryzen 7 4700U): 5,014
MSI GF75 Thin(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 5,009
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ASUS VivoBook S15 M533IA(Ryzen 7 4700U): 4,975
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-E(Core i7-8750H、RTX2070): 4,893
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 4500U) : 4,738
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 4,709
HP ENVY x360 13(Ryzen 5 4500U) : 4,678
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 4,365
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
iiyama STYLE-17FH054-i7(Core i7-8750H) : 4,281
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,223
dynabook GZ83(Core i7-10710U): 4,193
Lenovo ThinkPad T490(Core i7-8565U、MX250): 4,158
ASUS VivoBook S15 S531FA(Core i7-10510U): 4,155
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-8665U): 4,132
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen 5 3550H、GTX1650): 4,124
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):4,120
ASUS ZenBook 14 UX434FL(Core i5-8265U、MX250):3,933
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 3,909
HP Elite Dragonfly(Core i5-8265U): 3,843
dynabook NZ65(Core i7-10710U、MX250): 3,820
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8350U): 3,778
HP Spectre 13(Core i5-8265U): 3,766
ドスパラ DX-C5(Core i5-10210U): 3,737
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 3,728
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 3,714
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 3,704
マウス m-Book X400B(Ryzen 5 3500U): 3,659
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U): 3,617
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
Lenovo ThinkPad E495(Ryzen 5 3500U): 3,574
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,546
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,491
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
CHUWI CoreBox Pro(Core i3-1005G1): 3,406
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,399
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 3,353
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 3,350
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,341
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 3,199
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,108

グラフィック性能だけでなく、表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、幅広い利用シーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。このテストはGPU性能よりはCPU性能のほうが重視されると言われていますが、テスト項目にグラフィック系のものも含まれますので、やはり外部GPU搭載機のほうが高いスコアとなります。

で、AZ66/Mのスコアですが、やはり振るいませんでした。このスコアであればビジネスシーンで性能に不満を感じる場面はまずないと思いますが、他のPCとの比較、という意味では「せめて4000点は…」と思いますね。メーカー側で「安全運転」のセッティングをしているのだろうと思いますが、それならCore i7-10710Uを搭載する意味がないのでは?という気もします。

dynabook AZ66/M CINEBENCH
参考:
ASUS ROG Strix SCAR 15 G532LWS(Core i9-10980HK):497、4,120
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS):485、4,226
ASUS ZenBook 14 UM4125IA(Ryzen 7 4700U):479、2,637
ASUS VivoBook S15 M533IA(Ryzen 7 4700U): 475、2,821
MSI GF63 Thin(Core i7-10750H): 466、2,572
MSI Prestige 15(Core i7-10710U): 458、2,528
MSI Bravo 15(Ryzen 5 4600H): 454、3,280
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 4500U) : 449、2071
HP ENVY x360 13(Ryzen 5 4500U) : 435、2,089
dynabook GZ83(Core i7-10710U): 428、1,479
ドスパラ DX-C5(Core i5-10210U): 422、1,223
CHUWI CoreBox Pro(Core i3-1005G1): 399、824
HP EliteBook x360 1040 G6(Core i5-8265U): 396、1,177
MSI Modern 14 B10R(Core i7-10510U): 389、1069
HP Elite Dragonfly(Core i5-8265U): 318、1,187
CHUWI Hi10 X(Celeron N4100): 153、404
Jumper EZbook x3 Air(Celeron N4100): 150、421
Microsoft Surface Go 2(Pentium Gold 4425Y): 147、366
※左から、シングルコア、マルチコアでのスコア

CPU性能のみを測定するCINEBENCH R20のスコアです。これもCore i7-10710Uとしてはあまりいいスコアとは言えないですね。というか、このテストだとRyzenが圧倒的に強いんです…。まあ、スタンダードノートですし、挙動の安定とか発熱抑制とか、そっちの方に注力した結果なんだろうと思います。

実際にテスト中、発熱はかなり小さいと感じました(キーボード面上部が少しぬるくなるくらい)が、それを差し引いてもちょっと不満が残ります。

dynabook AZ66/M CDM(SSD)

dynabook AZ66/M CDM(HDD)
ストレージの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。この製品はSSDとHDDを搭載していますので、上にSSDのスコアを、下にHDDのスコアを掲載しました。HDDに関しては速いとか遅いとかを論ずるレベルではありません。安価で大容量なデータ保管庫、と割り切るべきでしょう。一方でSSDのスコアですが、かなり高速です。特にRead(左側の列)はPCIe ×2接続としてごく速いレベルだと思います。この水準だとビジネス利用でかったるさを感じるような場面はまずないでしょう。

5.まとめ

dynabook AZ66/MはDynabookダイレクトで販売中で、10月28日現在の価格は137,800円(税込み151,580円)から、となっています。なお、この価格は「在庫のあるモデルの最安値」であり、かつ「会員価格(登録無料、通常価格よりも大幅に安くなりますので、購入の際は必ず会員登録をしましょう)」です。実際には109,800円(税込み120,780円)というモデルも存在するのですが、あいにく在庫切れです。

さあ、ここでクイズです(茶番ですが、ちょっとお付き合いください)。今回レビューに使用した「Core i7-10710U/RAM16GB/512GB SSD+1TB HDD」というスペックのモデルの価格はいくらだと思いますか?

正解は「137,800円(税込み151,580円)です。そう、10月28日現在の最低価格のモデルのスペックというのがまさにレビュー機のものなんです。記事中に不満を述べたベンチマークスコアの結果ですが、この価格なら納得です。個人的にはかなり割安感が大きいと思いますね。

レビューを終えてみて、改めてこの製品は「日本的なフル装備のスタンダードノート」だと感じました。外部GPUの搭載こそないものの、高性能なCPUに余裕のあるRAM/ストレージ、16.1インチと「ちょっとだけ大きい」高品質ディスプレイ、そして今回テストはしていませんがブルーレイドライブの搭載と、「これ一台ですべてOK」なシステム構成になっていると思います。また、とても打鍵しやすいキーボードにトラディショナルで豪華な筐体デザインと、文句のつけどころがありません。

ウインタブ読者のお好みに合うかどうかは何とも言えませんが、とにかく快適装備が満載のPCで「dynabookサービスステーション」など、PC操作にあまり慣れていない人にも安心のアプリが入っていたりしますので、「面倒なことを考えず、一台でなんでもできるPCを」という人には最高のスタンダードノートと言えるでしょう。

6.関連リンク

AZ66/Micon:Dynabookダイレクト

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コメント

  1. 匿名 より:

    2kg超の大型ノートならモニターとミニPCの方が柔軟性あっていいと思うけどな。
    バッテリーの問題とか色々条件違うから一概には言えないだろうけど。