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ドスパラ raytrek RKF1060TGKの実機レビュー - 4Kディスプレイにメカニカルキーボードを搭載したクリエイター向けノートPC

ドスパラ raytrek RKF1060TGK
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はドスパラの最新鋭マシン、クリエイター向けノートPC「raytrek RKF1060TGK」の実機レビューです。この製品はドスパラのゲーミングブランド「GALLERIA」譲りのハイパフォーマンスと、クリエイターの利用を強く意識した設計を兼ね備えた、まさに「意欲作」と言っていい内容のノートパソコンです。今回、ドスパラにお願いし、特別に実機の貸出期間を長めに設定していただきましたので、私が従来通りのパターンで製品の基本的な内容をレビューし、ライターのnatsukiさんがクリエイティブ面でのレビューをする予定になっています。ということでトップバッターは私です。

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1.スペック

ドスパラ raytrek RKF1060TGK スペック表
最初にスペックの確認をします。記事の冒頭に書いたように、この製品は外部GPUを搭載する、GALLERIA譲りのハイスペックマシンです。CPUはCore i7-7700HQ、GPUはGeForce GTX1060なので、ゲーミングノートとしてみても中上位クラスのパフォーマンスとなります。RAMは標準で16GBなのですが、8GB、32GBといった構成も選べます。しかし、いつものドスパラ製品とは少し違っていて、RAMだけを変更する、というオプションはありません。

●Entry Edition: RAM8GB / 1TB HDD
●(標準): RAM16GB / 250GB SSD + 1TB HDD
●Advance Edition: RAM32GB / 512GB SSD + 1TB SSD

このように、「3つのエディション」が存在し、RAMとストレージをセットで選ぶ格好になります。RAM、ストレージともDIY(自力)による変更は可能だと思いますが、例えばEntry EditionにSSDを追加する場合などはOSの換装(OSはSSDにインストールしたほうが絶対にいいです)が伴うので、場合によっては面倒なことになるかもしれません。

この製品のセールスポイントのひとつめがディスプレイです。15.6インチで解像度が4K(3,840 × 2,160)です。また、ゲーミングブランド「GALLERIA」の場合、ほとんどが非光沢ディスプレイを採用しているのに対し、raytrekは光沢ディスプレイとなっています。「4K+光沢」という組み合わせは普段使いとクリエイティブ利用(画像・映像の編集やイラスト制作など)のいずれでも効果を実感できるだろうと思います。

入出力ポートはUSBに関しては非常に充実しています。USB 2.0規格が4つ含まれますが、合計7つのUSBポートというのは15.6インチのノートパソコンとしては珍しいくらいに多い方だと思います。一方で映像出力に関してはHDMI、それも1.4規格(これで普通ですが、高速な2.0規格のHDMIというのも存在します)が1つだけとなります。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK システム構成
ドスパラ raytrek RKF1060TGK ストレージ構成
レビュー機のシステム構成です。OSはPro版がインストールされていました。RAMとストレージはそれぞれ16GB、256GB SSD + 1TB HDDなので、「標準モデル」ということになります。

この製品はスペック表だけでは読み取れない、ドスパラのこだわりが詰まっています。例えばキーボード。なんとメカニカルキーボードが搭載されています。ゲーミングノートにメカニカルキーボードを採用する例は最近増えていて、ウインタブがレビューした製品としては「OMEN X by HP 17」がメカニカルでした。しかし、このraytrekの標準モデルの価格は税抜きで199,980円と、20万円を切る設定になっていますので、製品価格から見て非常に贅沢な構成だといえます。さて、使用感はどうでしょう?

2.筐体

ドスパラ raytrek RKF1060TGK ACアダプター
レビュー機には通常ドスパラの製品に同梱されるマニュアル類は付属しておらず、本体とACアダプターのみでした。

本体の素材はプラスティック製で、天板をちょっと見た限り、GALLERIAっぽい印象です。一般的なノートパソコンよりは立体的な造形になっていて、細部(これから説明します)を確認すると、ただものではない感がありますが、特段派手なカラーリングにもなっておらず、その意味でもGALLERIAっぽいです。

ACアダプターはケーブル込みで重量581 gでした。一般的な15.6インチのスタンダードノートよりは少し重いですし、サイズも大きいです。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK 右側面
右側面です。画像左からSDカードリーダー、USB 2.0 × 2、ヘッドフォンジャック、マイクジャックです。筐体の厚みが約3センチ(29.5 mm)ありますので、それなりにはゴツいですね。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK 造形
角度を変えてみました。GALLERIAっぽいとは書きましたが、私の理解ではこの筐体はGALLERIAの使い回しではありません。特に背面の処理(画像右端)に個性があり、非常に立体感のある造形になっています。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK 前面
前面です。こちらにはポート類はなく、両端にスピーカーが配置されます。なお、それだけではない模様…。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK 前面LED
前面中央からレーザ光線(w)が照射されます。これは設定でオン/オフが可能なのですが、製品画像撮影時(実機が届いてすぐに撮影しています)にはオン/オフのやり方がわからず、以降の画像は常にこのレーザー光線(本当はLEDです)がオンのままになってしまいました。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK 左側面
左側面です。こちらにはUSB 2.0 × 2があります。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK 背面
背面です。ゲーミングノートっぽいですね。両端に大きな通気口があり、中央部にたくさんのポートが配置されます。画像左からDC-IN、HDMI、有線LAN、USB 3.0 × 2、USB Type-C、ケンジントンロックとなります。

背面にポートを配置するのは別に悪いことではないし、DC-INとか映像系、有線LANについてはこの位置でいいと思います。しかし、私の場合、USB 3.0には広義の外部ストレージ(USBメモリースティックなど)を頻繁に着脱して使いますので、できればUSB 3.0は側面にあってほしかったと思います。上に書いたように、ポートの数、という点では全く文句なしですけどね。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK 底面
底面です。バッテリー専用の着脱部はありませんが、開口部が用意されています。また、画像左中央にサブウーファーがついています。この製品は前面にステレオスピーカー、底面にサブウーファーという構成です。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK キーボード
キーボードです。この製品はメカニカルキーボードを採用し、かつ「英語配列」です。日本語配列がいいのか、英語配列がいいのか、というのは人によって異なると思いますが、多くの場合日本語配列に慣れてしまっていると思いますので、この製品を使いこなす上で、利用開始時には戸惑いを感じる人もいるでしょう。

個人的には日本語配列と英語配列のキーボードを併用していますが、英語配列でもめちゃめちゃ使いにくい、ということは、ぶっちゃけないです。私の利用パターンだと「IME切り替え」の操作がちょっと面倒です。日本語配列だと「全角/半角キー」、英語配列だと「ALT+~(チルダ)」がIME切り替え操作となりますが、最近はAutoHotKeyなど、使いやすいソフトウェアもありますので、ほんの少し手を加えてやればさらに自然に使えると思います。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK キーボードバックライト
キーボードにはイルミネーション機能があります。というか、これがデフォルトのバックライト設定(Rainbow)です。この点はゲーミングノートっぽいですよね。後述しますが、もちろんバックライトの設定は自分の好みに合わせて変更できます。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK キーボード拡大
キートップはフラットです。キーピッチに関しては全く問題ないといいますか、測定していませんがおそらく19 mm前後と、一般的なノートPCと変わらないと思います。キーストロークの方ですが、ノートパソコンとしてはやや深めに感じました。しかし、メカニカルキーボードから連想される深さはありません。デスクトップ用のメカニカルキーボードとは全然違い、むしろ一般的なノートパソコンのキーストロークに近いです。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK クーラーブースト
キーボード面の上部には2つのボタンがあります。画像左側が電源ボタンです。これはまあいいとして、画像右側は「クーラーブーストボタン」です。このボタンを押すと、瞬時に冷却ファンが最大風量となります。めちゃめちゃ冷えると思いますが、かなりうるさいです。クリエイティブワークの集中力をぶっ飛ばしてくれるくらいには。なので、オンラインゲームなどを除く通常の用途だとこのボタンのお世話になることはないでしょう。もちろん不測の事態が発生した場合の「非常ボタン」としては存在意義があると思います。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK 正面
正面から見るとこんな感じ。この製品は横幅374.6 mmなので、15.6インチのノートパソコンとしては標準的なサイズです(15.6インチの場合、狭ベゼルの製品で360 mm程度、一般的な製品だと380 mm前後です)。そのため、特にベゼル幅が細いということはありません。また、筐体の厚みもそれなりには感じられます。このアングルだと前面下部のスピーカー位置が確認できると思います。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK ヒンジ最大開口
ヒンジを最大開口したところです。開口角度はかなり大きめですが、180度までは開口できません。また、私もつい勘違いしてしまったのですが、この製品のディスプレイはタッチパネルではありません。つまり、スタイラスペンなどを使って直接ディスプレイに手書き入力をすることはできないです。ウインタブでいつも紹介している手書き入力対応のノートパソコンや2 in 1(Surfaceタイプなど)とは構造が異なります。なんか、「クリエイター向け」っていう打ち出しだと、Surfaceみたいに直接手書き入力できるもの、っていう先入観がありますよね。特にウインタブの場合。

ということで、この製品でイラストを描いたりする場合、ペンタブレット(液タブや板タブ)が必要になります。その意味では、ヒンジの開口角度というのはそれほどこの製品の使い勝手に大きな影響を及ぼさないと言えます。

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3.使用感

キーボード

この製品の使用感をレビューするにあたり、最初に書きたいのはやはりキーボードです。ノートパソコンにメカニカルキーボードを採用する例は増加傾向にありますが、それでも依然「贅沢装備」であることは間違いなく、20万円クラスのraytrekであっても、「価格の割にすごい!」と言わざるを得ません。

打鍵してみた感想として、「間違いなくメカニカルだわ」と思いました。感触としてはしっかりクリック感があり、青軸に近いと感じました。キーストロークはメカニカルとしてはかなり浅めで、先日レビューしたOMEN X by HPよりもさらに若干浅いです。

打鍵音はメカニカルとしてはかなり静かなほうです。打鍵感には満足できるものの、ちょっとだけ気になるところがありました。レビュー機だけの問題かもしれませんが、若干反応が悪いキーがありました。具体的にはアルファベットキーの「N」と左の「ALT」キーです。ただ、メカニカルという構造を考えると、打鍵時の僅かな渋さとか、特定キーの反応の悪さについては、「時間が解決してくれる」可能性がありそうです。自動車のエンジンで言う「ならし運転」みたいな意味合いで言っています。

打鍵音の参考のため、動画を撮影してみました。しっかりメカニカルらしい音で、しかも打鍵音は比較的小さめなのがわかると思います。

ディスプレイ

ウインタブではドスパラのゲーミングノートGALLERIAシリーズの実機レビューを何度もやらせてもらっていますが、光沢タイプのディスプレイは初めてです。品質の方ですが、「さすが4K」ですね。半端なく美しいです。また、高精細であるがゆえにアイコンが小さくなりすぎるということもありませんでした(もちろん表示倍率の調整は必要です)。

クリエイター向けパソコンということで、発色の調整などもかなりしっかりなされているんでしょうね、見た感じ本当に文句なしに自然です。光沢タイプを採用しているというのも、発色に気を使っている結果なんだろうと思います。あと、ドスパラではこのディスプレイの形式を公表していませんが、視野角が十分に広く、おそらくIPS(もしくはIPS同等)液晶だと思います。

スピーカー

決して悪くはないと思いますが、サブウーファーを装備している製品として、特筆すべき高音質とは言えません。それと、ボリュームを上げても大きな音量にはなりません。「え?これしか音量が出ないの?」という感じです。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK オーディオアプリ
スピーカーの設定用に「Realtek オーディオマネージャー」がついていますが、いろいろ設定を変更してみても、「これだ」っていう音にはなりませんでした。実際のところ、raytrekを作曲や音楽の編集に使う場合、高品質なヘッドフォンや外付けのスピーカーを使用することになると思いますので、内蔵スピーカーの音質はそれほど重要ではないのかもしれませんが、一般的に音楽鑑賞用として使う場合はあまり高く評価できません。

付属ソフトウェア

ドスパラ raytrek RKF1060TGK 付属アプリ
ryatrekには「Control Center」というソフトウェアがインストールされていて、キーボードのイルミネーションとファンの風量を調整することが出来ます。

また、この画像に「Win Lock」と「Image Projection」という、2つのオン/オフスイッチが表示されていますが、前者はWindowsボタンの無効化、後者は上に書いた筐体前面の「レーザー光線」のオン/オフに対応します。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK 付属アプリ
キーボードの設定ですが、基本的にLEDの色や発光パターンを調整するためのもので、ゲーミングノートに付属する設定ソフトのように、マクロキーの設定など、高度なカスタマイズ機能はありません。このへんの設定機能がないことがクリエイティブな用途にどの程度影響をおよぼすのか、natsukiさんのレビューを待ちたいところです。ただし、この製品にはプログラムキーはついていませんので、マクロ登録がどのくらい効果的なのかはなんとも言えませんね。

4.性能テスト

クリエイター向けパソコンであるraytrekですが、この記事では通常通り、外部GPU搭載のノートパソコンとして「ドラゴンクエスト X ベンチマーク」「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)ベンチマーク」「3D Mark」そして「PC Mark」をやってみました。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK ドラクエベンチ
参考:
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 21,271
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 18,222
※ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 18,061
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 18,045
※OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 17,833
ドスパラ GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 17,549
マウス NEXTGEAR-NOTE i4400GA1(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 16,951
ドスパラ GALLERIA GKF1060NF(Core i7-7700HQ、GTX1060): 16,865
ドスパラ GALLERIA GKF1050TNF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 16,156
※ドスパラ GALLERIA GKF1050TGF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 15,598
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): 14,964
※ドスパラ GALLERIA QSF965HE2(Core i7-6700HQ、GTX965M): 12,830
ドスパラ GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): 12,791
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 12,285
※ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 12,172
ドスパラ GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): 10,136
※2017年10月ソフトウェアアップデート後のスコア

ドラクエベンチに関してはGTX1060のパフォーマンスがよく出ていると思います。ドラクベンチのアップデート(2017年10月)により、スコアが出にくくなっていることを考慮すれば、他機種との比較上、ほぼ文句なしですね。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK DDONベンチ
参考:
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 13,600
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 10,828
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 10,491
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 10,215
ドスパラ GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 9,951
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 9,364
ドスパラ GALLERIA GKF1050TGF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 9,124
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 8,780
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): 8,568
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 7,235
ドスパラ GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): 6,374
ドスパラ GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): 6,181

逆にDDONのほうは今ひとつ、という結果に終わりました。複数回試してみましたが、9,000点台に乗ることはありませんでした。しかし、仮にraytrekでDDONをプレイする場合、「とても快適」であることは間違いないですね。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK 3D Mark
参考:
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 6,703、17,345、37,589
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 6,283、15,476、30,804
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 5,280、14,030、30,686
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 5,257、13,233、29,845
GALLERIA GKF1060NF(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,717、9,989、24,824
GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,625、9,784、24,233
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 3.583、9,276、22,203
GALLERIA GKF1050TNF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,492、6,858、18,179
NEXTGEAR-NOTE i4400GA1(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,449、6,852、20,453
GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): –、5,344、16,987
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 1,826、5,553、17,109
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 1,797、5,230、14,052
ドスパラ GALLERIA QSF965HE2(Core i7-6700HQ、GTX965M): 1,372、4,128、13,910
GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): –、4,014、11,109
GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): –、3,680、10,771
※左からTime Spy、Fire Strike、Sky Diverのスコア

3D Markに関しては、やっぱりGTX1060らしいスコアになってます。というか、GTX1060搭載機のスコア、ほとんどばらつきが出ていないですね。厳しいことを言えば、他のGTX1060搭載機よりも少しだけスコアが低いじゃないか、ということになりますけど、おそらく誤差と考えていいと思います。複数回テストすればこの差はほとんど無くなると考えていいでしょう。

オンラインゲーム系の3つのベンチマークテストの結果として、この製品はゲーミングノートではないですけど、性能的にはまるっきりゲーミングノートと同じ、と考えていいと思います。ドスパラががどうセッティングしているのかはわかりませんが、仮にこの製品をゲーミングノートとして使う場合でも、ほぼスペック表で見たまんまのパフォーマンスになると思います。

ドスパラ raytrek RKF1060TGK PC Mark
参考:
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 2,822
ドスパラ Magnate IM(Core i5-7400): 2,763

最後にグラフィック性能だけでなく、「パソコンの総合性能テスト」と言うべき「PC Mark」です。これ、ずいぶんスコアが高くなりました。HPのOMENよりも上ですし、この製品よりも高いスコアのGALLERIA MiniはデスクトップPCですから。正直なところ、この結果となった理由はよくわかりません。PC Markというソフトウェアは複数回テストしてもスコアが数百点ばらつく、ということはまずないので、結果については信用していいです。ドスパラのセッティングによるもの、というかハイスペックマシンを得意とするドスパラが仕上げたものなので、この結果は素直に喜んでも大丈夫です。無理がたたってすぐに壊れる、ということはありません。

5.まとめ

ドスパラ raytrek RKF1060TGKはドスパラ公式サイトで販売中で、2月14日現在の価格は下記のとおりです。

●Entry Edition: 169,980円(税込み183,578円)
●(標準): 199,980円(税込み215,978円)
●Advance Edition: 249,980円(税込み269,980円)

この製品の本来の使用目的となる、クリエイティブ利用についてもしっかりレビューする必要がありますが、ひとまず私のほうで「通常の高性能パソコン」として評価させていただくと、(決して安い買い物ではありませんが)極めてコスパの高い製品と言えます。CPUやGPUといった基本構成が高水準であるだけでなく、4Kディスプレイとメカニカルキーボードまで装備してこの価格、というのは本当に割安感があります。唯一「もう少し使ってみたい」と感じたのはキーボード品質に関してですね。メカニカルらしい気持ちよさを楽しめるものでしたが、上に書いたように若干の反応の悪さというのもありました。製品としての素性が悪いとは思えず、使っているうちに改善する、あるいはユーザー側で慣れるだろうと思っているのですが、今回は複数人で手分けしてレビューするスケジュールになっていることもあり、そのへんの確認は十分にできませんでした。

今回のレビューでは実用品的な目線で使用感を確認してきましたが、個人的には普段使いのPCとしても非常に優秀なうえ、高性能でVR、MRコンテンツもいろいろ試せそうなので、購入を検討していきたい、というか予算を確保したいと思っています。

6.関連リンク(ドスパラ)

raytrek RKF1060TGK

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コメント

  1. なお より:

    いや、これ安いですね
    細かい設定もさることながら、これ以上ない機能満載でもりこんできてます
    ドスパラに言えることですがドスパラを求めるユーザーは
    はなから改造やアップグレードなどを求めておらず
    1つにすべてがパッケージされた完成品を求めてますからね
    そして、サポートも優秀

    USB2.0x4がちょっとわけわからないけど

    • wintab より:

      なおさん、こんにちは、コメントありがとうございます。ドスパラは「ガチ勢」の巣窟のような気はしてます。もちろんドスパラはユーザー層を広げるべく多大な努力をしていますけどね。あと、この製品は割安、というのは全く同感です。