こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今年夏にリリースされるWindows 10のインストールに必要なシステム要件が公表されました。結論から言うと、8インチ以上のタブレットを使っている人はMobile版ではない、デスクトップ版のWindows 10にアップグレードできます。もちろんリリースから1年以内は無料です。
1.システム要件
上の画像がデスクトップ版Windows 10のシステム要件です。要点だけ書きます。
ディスプレイサイズ: 8インチ以上(Pro版は7インチ以上)
ディスプレイ解像度: 800×600以上
RAM: 32ビット版は1GB以上、64ビット版は2GB以上
ストレージ: 32ビット版は16GB以上、64ビット版は20GB以上
ボタン: 音量上下、電源
日本国内で販売されている8インチ以上のWindowsタブレットはすべてデスクトップ版のシステム要件を満たしています。したがって8インチ以上のタブレットユーザーは全員Windows 10にアップグレードできるということになります。問題なのは「geanee WDP-71」と海外製の7インチタブレットです。少なくともディスプレイサイズが公表されているシステム要件を満たしておらず、現状はアップグレードが難しい、ということになってしまいます。ただ、公表内容を見ると「Consumer」と「Pro」の2つのバージョンが存在していることがわかります。これが「Windows 8.1」と「Windows 8.1 Pro」のような位置づけになるのか不明ですが、Proのほうはシステム要件が「7インチ以上」となっているので、ひょっとしたら7インチでもアップグレードが可能になるかもしれませんね。
こちらがモバイル版のシステム要件です。デスクトップ版に比べ、要件が少し複雑で、特にディスプレイの解像度と必要RAMの関係が細かく規定されています。
・ディスプレイ解像度とRAM
2560×2048: 4GB以上
2048×1152から2560×1600: 3GB以上
1440×900から1920×1200: 2GB以上
960×540から1366×768: 1GB以上
800×480から854×480: 512MB以上
ディスプレイサイズ: 3インチから7.99インチ
ストレージ: 4GB以上(ストレージ4GBの場合はSDカードも必要)
モバイル版のほうはシステム要件があまり厳しくなくて、私が持っているLumia 636はディスプレイ解像度854×400、RAM1GB、ストレージ8GBなのでアップグレード対象になります。現時点でもPreview版のインストールが可能ですしね。もちろん今年発売される予定の日本向けWindowsPhoneもアップグレード対象になります。あと、注意したいのは、仮に8インチタブレットを持っていて、モバイル版のほうにアップグレードしたいと思っても、ディスプレイサイズが大きすぎて不可能、という点です。なので8インチ以上のタブレットユーザーは選択の余地なくデスクトップ版へのアップグレードとなります。
2.アップグレード方法
こちらがアップグレードの方法です。画像の中で赤枠で囲んでいる部分が、ほとんどのタブレットユーザーが使っているであろう「Windows 8.1 Upgrade」です。ご覧のとおりWindows Updateでのアップグレードが可能なので、非常に簡単ですね。ただ、ちょっと心配なのはアップグレードに必要なストレージの空き容量が不明なことです。私も32GBのタブレットを使っていますが、基本的に空き容量は10GB未満です。おそらく多くの32GBユーザーも似たような環境だと思うので、アップグレードに必要な空き容量いかんによっては、事前にかなりの労力を使ってアプリのアンインストールやデータの避難が必要になるかもしれません。最悪初期化しなくちゃいけないかも。
また、かねてから言われていた通りWindows RTからWindows 10へのアップグレードはできません。
ということで、タブレットユーザーのみなさん、Windows 10のリリースが楽しみになってきましたね!そういえばWindows 10のPreview版のほうも、新しいビルドがリリースされたようなんですが、私のVivoTab(Preview版をインストールしている)にはまだ来てくれていません。こちらも無事インストールできたらレビューしますね。
3.参照元サイト
Upgrading to Windows 10? Here are the supported paths:Neowin(英語)
Windows 10 hardware specs allow for huge phones and teeny tablets:PCWorld(英語)