DELLの大人気14インチノート「Inspiron 14 5000」がニューモデルになりました。CPUにIntel Coreを搭載する「5410」とAMD Ryzenを搭載する「5415」があり、筐体サイズ等は同一です。従来モデルは驚異的なコストパフォーマンスを誇るノートパソコンでしたが、ニューモデルは「お買い得感そのまま、パフォーマンスが大幅アップ」になっています。
1.スペック
スペック表
Inspiron 14(5410/5415) | |
OS | Windows 10 Home/Pro |
CPU | Intel Core i5-11300H/Core i7-11370H AMD Ryzen 5 5500U/Ryzen 7 5700U |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.2 Gen2 Type-C(Core i7のみThunderbolt 4)、USB 3.2 Gen1 × 2、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(720p) |
バッテリー | 54WHr |
サイズ | 321.27 × 212.8 × 17.02-17.99 mm |
重量 | 1.442-1.461 kg |
バリエーションモデル
Intel版(5410)
・Core i5/8GB/256GB
・Core i7/8GB/512GB
・Core i7/16GB/1TB
AMD版(5415)
・Ryzen 5/8GB/256GB
・Ryzen 7/8GB/512GB
※左からCPU/RAM/ストレージ
コメント
新しいInspiron 14はCPUに最新のIntel CoreとAMD Ryzenを搭載しているのが最大の特徴と言えます。Intel版は第11世代「Tiger Lake H35」のCore i5-11300H/Core i7-11370Hを、AMD版は「第4世代Ryzen Mobile」のRyzen 5 5500U/Ryzen 7 5700Uを搭載します。いずれも従来型番のCPUから大幅な性能アップを果たしており、CPU性能だけ見れば旧世代のゲーミングノートを上回るくらいの実力があると思われます。
一方でRAMとストレージの選択肢はあまり多くありません。Intel版はRAM8GB/16GBがありますが、AMD版は8GBのみですし、Core i5モデルとRyzen 5モデルのストレージは256GBに固定されます。RAMとストレージに関しては選択するCPUによる制約が大きく、正直なところ少し不満ですね。
ディスプレイは14インチのFHD解像度とオーソドックスで「WVA(ワイド・ビュー・アングルの略)」という記載がありましたので、おそらくIPS相当の液晶が使われていると思います。
また、入出力ポートは「見た目は全モデル同じ」ですが、USB Type-Cポートの規格が異なります。Core i7モデルのみThunderbolt 4、それ以外のモデルはUSB 3.2 Gen2となりますのでご注意ください。ポートの数と種類に関しては14インチノートとして標準的かと思います。
サイズは従来モデルよりも若干小さくなりました。
ニューモデル:321.27 × 212.8 × 17.02-17.99 mm/1.442-1.461 kg
従来モデル:321.3 × 216.2 × 16.74-18.4 mm/1.36-1.4 kg
※従来モデルはAMD版のもの
横幅はほぼ同じ、奥行き(短辺)が少し小さくなりました。ただし、重量は若干重くなっています。Inspiron 14はもともとモバイルノートとして見る場合、少し重量が思いほうなのですが、ウインタブとしては一応「1.5 kgを切っているのでモバイル利用は大丈夫」と考えます。
2.筐体
筐体サイズが従来モデルと大きくは違わないので、見た目の変化も小さめです。しかし、ベゼル幅は十分に細く、ニューモデルになってベゼルが黒になった(従来モデルは筐体色と同色)ので、少し引き締まった感もあります。
天板です。筐体素材は「トップカバー(天板)とパームレストがアルミニウム」と開示されています。いつもどおりのDELLといいますか、シンプルなデザインです。また、天板の後部を見ると、新しいInspiron 14でも「リフトアップヒンジ」が採用されているのがわかります。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「日本語 バックライトキーボード」で、キーボードの色は「タイタングレー」です。
キーボードは従来モデルよりもサイズが大きくなっています。DELLによれば「前世代より8.7%大きいキーキャップ(キートップ)」とのことで、一段とタイピングがしやすくなっていると思います。
側面と入出力ポートの配置です。「1.micro SD、2.USB Type-A、3.オーディオ ジャック、4.DC-IN、5.HDMI、6.USB Type-A、7.USB Type-C(Core i7モデルのみThunderbolt 4)」で、ポート構成としてはまずまず、と思います。
筐体色は、これまで掲載してきた「プラチナシルバー」のほか、この画像の「ピーチダスト」を選べます(Intel版、AMD版とも共通です)。
3.価格など
DELL Inspiron 15(5410/5415)はDELL公式サイトで販売中で、4月17日現在の価格はIntel版(5410)が税込み82,975円から、AMD版(5415)が税込み70,525円から、となっています。なお、この価格は17%OFFクーポンが適用された後のものです(クーポンコードは製品ページに記載されています)。Inspiron 14は製品ページにクーポンが設置されているのが常態化していますので、いつ購入しても15%~20%程度の割引が受けられます。
さすがに発売直後ということもあり、従来モデルよりは少し価格が上がった感がありますが、依然として14インチのモバイルノートとしては非常に高いコストパフォーマンスになっていると思います。CPUのパフォーマンス向上分を考慮すれば、むしろ安くなったと言えるかもしれないですね。