DELLが2 in 1 PC「Inspiron 14 2-in-1(7440)」を発売しました。コストパフォーマンスが高く、人気の「Inspiron 14」のコンバーチブル2 in 1版で、最新型番のCPUを搭載しています。
なお、クラムシェルノート版のInspiron 14(5440)について先に紹介記事を掲載済みです。こちらも合わせてご覧ください。
DELL Inspiron 14(5440)- CPUにCore 5 120U/Core 7 150Uを搭載、DELLの人気モデルがリニューアル!
1.スペック
スペック表
Inspiron 14 2-in-1(7440) | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core 5 120U/Core 7 150U |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 8GB/16GB(DDR5) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(M.2 PCIe NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 x 1,200)タッチ |
ネットワーク | Wi-Fi6(802.11 a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB 3.2 Gen2 Type-C(映像出力、PD対応)× 2、USB 3.2 Gen1 Type-A × 2、HDMI、SDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(1,080p) |
バッテリー | 64WHr |
サイズ | 314 × 226.15 × 15.97-18.9 mm |
重量 | 1.75 kg |
コメント
基本的にクラムシェルノート版Inspiron 14と同じスペックですが、バリエーションが絞り込まれています。CPUはRaptor Lake RefreshのCore 5 120U/Core 7 150Uのみで、クラムシェルノート版に設定のある第13世代のCore i3-1305U/Core i5-1335Uはありません。
RAMは8GB/16GBで、CPUをCore 5にする場合のみ8GBを選択できます。SSDは512GB/1TB、Core i5/RAM8GBの場合のみ512GBを選べ、それ以外は1TBとなります。ディスプレイもクラムシェルノート版と同じ14インチ、1,920 × 1,200解像度ですが、コンバーチブル2 in 1筐体なのでタッチ対応します。また、この製品は筆圧に対応するペン入力もできます(ペンは別売り)。
バッテリー容量はクラムシェルノート版(54Wh)よりも大きく64Whですが、そのせいもあって筐体重量は1.75 kgと、14インチサイズの製品としては重いほうです。
2.筐体
普通にノートPCとして使う場合、見た目はクラムシェルノート版とほぼ同じですね。ただ、筐体素材はアルミのみ、筐体色もアイスブルーのみとなり、クラムシェルノート版のような素材バリエーション、カラーバリエーションはありません。
キーボード面のデザインもクラムシェルノート版と同じ。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「日本語、バックライトつき」となります。あと、Spaceキーの右側にCopilotキーも見えます。
コンバーチブル2 in 1なので、テントモード(画像左上)、スタンドモード(右上)、タブレットモード(下)にして使うことができます。もちろんクラムシェルノート版では真似の出来ない構造ではありますが、そのぶん筐体が重くなってしまいましたので、ちょっと残念ではあります。
側面と入出力ポートの構成です。USBポートは合計で4つあり、クラムシェルノート版(USBポート合計で3つ)よりもType-Cポートが1つ多いです。
3.価格など
DELL Inspiron 14 2-in-1はDELL公式サイトで販売中で、3月1日現在の価格は125,000円から、となっています。125,000円モデルの構成は「Core 5/RAM8GB/512GB SSD」ですが、クラムシェルノート版のような割安感は小さいです。
つい先日、Lenovo Yoga 7 Gen 8(AMD)という14インチコンバーチブル2 in 1の実機レビューを掲載しました。この製品は割安感が非常に大きく「Ryzen 5 7535U/RAM16GB/512GB SSD/有機ELディスプレイ/スタイラスペン付属」という構成で112,838円です(3月1日現在)。Inspiron 14 2-in-1はCPUがIntelの最新型番というアドバンテージがあるものの、それ以外のスペックや付属品、そして筐体重量はことごとくYoga 7よりも劣り、しかし価格は高い、ということになります。
PC選びはスペック表の数値だけでなく、筐体のデザインとか質感、メーカーの好みなど様々な要因によって決まると思いますので、どの製品が一番いいとか悪いとかは言えませんが、メーカーの開示情報に基づいて紹介記事を掲載する前提ではInspiron 14 2-in-1の価格設定はクラムシェルノート版ほど魅力的ではないと感じます。