DELLがゲーミングノートのニューモデル「G16(7630)」を発売しました。既存の15.6インチゲーミングノート「G15」の上位モデルという位置づけと思われます。なお、G15も同時にリニューアルされていますが、G15については別記事にてご紹介させていただきます。
1.DELL G16 スペック
スペック表
G16(7630) | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i7 13650HX/Core i9-13900HX |
外部GPU | GeForce RTX4060/RTX4070 Laptop GPU |
RAM | 16GB(DDR5, 4800 MHz) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(PCIe NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16.0インチ(2,560 X 1,600) 165Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4※)、USB3.2 Gen1 ×3、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45) ※RTX4060モデルはUSB3.2 Gen2 |
カメラ | Webカメラ(HD) |
バッテリー | 86Wh |
サイズ | 356.98 × 288.73 × 20.2-25.65 mm |
重量 | 2.87 kg |
バリエーションモデル
・Core i7/RTX4060/16GB/512GB
・Core i7/RTX4060/16GB/1TB
・Core i9/RTX4070/16GB/1TB
※左からCPU/GPU/RAM/SSD
コメント
DELL G16は注文時のカスタマイズに一部のみ対応しています。OSのバージョンや付属ソフト、キーボードの仕様(日本語配列と英語配列)、そして筐体色を選べます。ただし、CPUの型番やRAM/SSD容量、ディスプレイ仕様はカスタマイズ項目ではありません。
CPUは第13世代(Raptor Lake)の「HX型番」です。Passmarkがベンチマークスコアを公表していましたので掲載しておきます。
ご存知の通り、HX型番はIntel CoreシリーズのノートPC向け量産CPUとしては最高性能とされます。実際Passmarkスコアも非常に高水準ですが、2023年のゲーミングノートの主流になると思われるCore i7-13700HとG16が搭載するCore i7-13650HXはコア数やスレッド数は変わらず、Passmarkスコアもそれほど大きくは変わりません(ただし、サンプル数が不十分なので、今後公表値が大きく変わる可能性はあります)。
また、表にあるCore i9-13980HXという型番は先日ウインタブで実機レビューをした「MSI Titan GT77 HX 13V」が搭載していて、レビューでは「異次元の性能」と評価しています。このスコア差を見る限り、Core i9-13900HXもかなりの高性能CPUであることは間違いないでしょう(まあ、Core i9のHX型番なんで当たり前ですけどね…)。
RAMは全モデル共通で16GB、SSDは512GB/1TBが設定されています。また、DELLは非常に詳細なマニュアルをWeb上で公開していて、RAMやSSDの増設・換装手順も記載されていますので、「自信のある人は」これらの作業もこなせると思います。
ディスプレイは16インチで解像度は2,560 × 1,600と高く、リフレッシュレートも165Hzと高速です。アスペクト比(画面の縦横比)もG15の16:9から16:10に変更されています。
2.DELL G16 筐体
正面から見たところです。左右のベゼル幅は細く、没入感のあるゲームプレイが楽しめそうです。また、ヒンジ部分の形状もGシリーズらしく独特です。筐体サイズについて、横幅は小さめですが奥行き(短辺)は約289 mmと大きく、重量2.87 kgというのも同クラスのゲーミングノートより重いです。
天板です。このアングルから見ても従来のG15の雰囲気を継承していると感じられ、非常にカッコいい!と思います。
キーボードです。G15はテンキー付きキーボードでしたが、G16はテンキーレスとなっています。また、この画像では英語配列になっていますが、カスタマイズ画面で日本語配列も選べます。バックライトはRGBですが「1ゾーン」なので、個々のキーのバックライト色を変更したり、ゾーンごとにカラフルなバックライト色にしたり、といったことはできません。
また、キーボードには「Gキー」というものがついていて、「キーを押した瞬間にCPUは自動的に動作を検出し、ダイナミック パフォーマンス モードに切り替えるため、ゲーム中の負荷が高い場面やCPU負荷の高いタスクでも十分な性能を発揮します」とのことです。
側面と入出力ポートの配置です。USBポートは合計で4つ、GeForce RTX4070モデルのみUSB Type-CポートがThunderbolt 4になり、RTX4060モデルはUSB3.2 Gen2規格となります。また、両側面だけでなく、背面にもポートを配置しています。使用頻度の高そうなUSB Type-A、USB Type-Cポートについては背面よりも側面のほうが良かったように思いますし、逆に左側面のLANポートは背面で良かったような…。ただこの配置、G15とほとんど同じなんですよね。
筐体色はこれまで掲載してきた「メタリック ナイトシェード(英語キーボードのみ)」と「クォンタム ホワイト」を選べます。
3.DELL G16 価格など
DELL G16(7630)はDELL公式サイトで販売中で、3月22日現在の価格は税込み218,980円から、となっています。ウインタブでは既存のG15の実機レビューをしていて、この筐体デザインがかなり気に入っていますし、GeFroce RTX4060搭載機のレビューはまだ未経験ながら、RTX4050搭載のMSI Katana 15 B13Vはレビューしていて、その性能の高さに「びっくり」していますので、最新CPUとGPUを搭載し、G15のデザインコンセプトを引き継いだG16には期待したいです。ただ、(仕方ないことですが)価格はG15の既存モデルより少し上がってしまいましたけどね。