こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。9月4日に東京・渋谷にて「デル ゲーミング製品ラインナップおよびALIENWARE新施策に関する発表会」という、ちょっとよくわからない発表会がありまして、ライターのtakumiさんと一緒に参加してきました。当日発表があったのは、「エントリークラスのゲーミング向けモニター(液晶ディスプレイ)」「Gシリーズに新製品追加」「eSportsチームへのスポンサーシップ」の3点です。
1.ゲーミングモニター
ご存知の人も多いと思いますが、DELLはPCモニターも多く手がけています。そのうち、ゲーミング向けの製品はゲーミングPCブランドと同じように「ALIENWARE」という製品ブランドが使われています。ALIENWAREブランドのモニターはリフレッシュレートが240 Hzだったり、NVIDIAのG-Syncに対応していたりと、極めてハイスペックながら、高価なものでもあります。
9月4日に発表されたのは24インチの「S2419HGF」と27インチの「S2719DGF」の2製品です。いずれもALIENWAREブランドではなく「Sシリーズ」という、比較的スタンダードな位置づけのシリーズに属します。しかし、S2419HGFは144Hz、S2719DGFは最大155Hzという高いリフレッシュレートになっていて、AMD FreeSyncにも対応します。
解像度はS2419HGFがFHD(1,920 × 1,080)、S2719DGFがQHD(2,560 x 1,440)で、ともに応答速度1msと超高速なTN液晶が採用されています。また、狭ベゼルタイプなので、マルチモニターでのゲーム環境にも使いやすくなっています。
価格の方はS2419HGFが28,980円(税込み31,298円)、S2719DGFが48,980円(税込み52,898円)ですが、特にS2419HGFのほうは比較的価格も低めですし、ゲーミングノートユーザーには強力な武器になるかもしれないですね。
DELL製品ページ:
Dell Sシリーズ S2419HGF 24インチゲーミングモニター
Dell Sシリーズ S2719DGF 27インチゲーミングモニター
2.Gシリーズにモデル追加
今回の発表会ではALIENWAREではなく、Gシリーズのほうにニューモデル追加の発表がありました。GシリーズのGは「ゲーミングとグラフィックス」を意味していて、ゲーマーとクリエイターをターゲットユーザーに想定した製品です。ALIENWAREの下位ラインと表現してしまうのは語弊がありますが、システムスペックだけでなく筐体品質やデザイン、堅牢性など、妥協のない作りになっているALIENWAREはどうしても高価になってしまうので、比較的購入しやすい価格で高いスペックを備えた存在として、Gシリーズには大きな存在価値があります。
で、追加されたモデルというのが「G3 17」つまりG3の17インチ版です。この製品についてはすでに紹介記事を掲載していますので、詳しくはこちらをご覧ください。
DELL G3 17 - DELLの「すこしおとなしめ」のゲーミングノートに17インチが追加されました。スペックは全然おとなしくない!
それと、もうひとつが「G7 15にCore i9モデルが追加」というものです。G7はGシリーズの最上位モデルですが、従来は「G5とG7ってどこが違うの?」と言いたくなるくらいにスペックに差がありませんでした。今回Core i9モデルが追加されたことにより、G5との明確な差別化が実現しましたね。
OS: Windows 10 Home / Pro
CPU: Intel Core i9-8950HK
GPU: NVIDIA GeForce GTX1060(6GB)
RAM: 16GB
ストレージ: 256GB SSD + 1TB HDD
ディスプレイ: 15.6インチIPS(1,920 x 1,080)
サイズ: 389 × 274.7 × 24.95 mm / 2.86 kg
現状、ハイエンドなゲーミングノートであってもCore i9を搭載する製品はまだまだ少なく、DELLの場合はALIENWAREの15インチと17インチにCore i9の設定がありますが、組み合わされるGPUはGTX1080なので、G7のCore i9モデルがGTX1060との組み合わせになっているのは少し奇異な感じがします。
takumiさんによれば「多くの場合、一定水準以上のCPUが搭載されている前提だとGPUによってゲームの挙動が決まりますが、中にはCPUがゲームの挙動に大きく影響するものもあります。」とのことでしたので、CPUの影響が大きいゲーム(おそらく該当のゲームをプレイしているゲーマーならわかっていると思います)をプレイする場合はG7のCore i9モデルは有効、ということだと思います。
ちなみにCore i9モデルは「スプレマシー」という名称になっていて、9月5日現在の価格は上記のスペックで180,183円(税込み194,597円)です。Core i9搭載機としては驚異的に安いと言っていいでしょう。
DELL製品ページ:
New Dell G7 15 7588(2018年4月24日発売)
3.eSportsチームへのスポンサード
最近はPCメーカーに限らず、eSportsチームのスポンサーを務める企業が増えていますが、DELL(Japan)では大阪のトップチーム「CYCLOPS athlete gaming」のスポンサーとなった旨の発表がありました。ALIENWAREの実機提供など、多岐にわたる支援をしていくとのことです。
会場にはCYCLOPSの選手の方もおられ、会場で「鉄拳」のデモプレイも見せてくれました。鉄拳とかストリートファイターなんかはほとんどの人がゲームセンターとか家庭用のゲーム機でプレイしたことがあると思いますが、どんなゲームなのかがわかっているだけに観戦を楽しむことができました。しかし、トッププレイヤーの技術ってすごいですね!
近年、eSportsへの関心が高まっていて、先日開催されたアジア大会でも公開競技として「ウイニングイレブン 2018」「League of Legends」「Arena of Valor」「StarCraft II: Legacy of the Void」「Hearthstone」「Clash Royale」の6タイトルで競技が行われ、ウイニングイレブンでは日本が金メダルを獲得しています。
アジア大会初のesports『ウイニングイレブン 2018』大会で日本代表、SOFIA選手とLeva選手が決勝でイランを破り金メダルを獲得!
また、2022年からは公開競技ではなく正式種目に昇格するとのことです。そんなわけで、私達もこの先、eSports観戦なんかをする機会が増えそうですね。
先日ライターのtakumiさんが大会で優勝した、という記事を掲載しましたが、実はこのときが私にとっても「本格的なeSports観戦デビュー」となりました。この大会が私にとっていつもと違っていたのは「出場者が知人であり、ぜひ応援したいと思った」ということと「対象がレースゲームで、比較的ルールがわかりやすく、見ているだけで状況が把握できた」ということでした。
他のスポーツ観戦と同様、「贔屓のチームがいる」「ルールが分かっているので戦況が理解できる」というはとても重要なことで、この2つがクリアできていればeSportsも他のスポーツと同様に観戦していて面白いし、白熱します。なんか、10月にですね、takumiさんが別の大会の決勝戦に出場するということなので、事前に読者の皆さんに告知し、ぜひ一緒に応援してもらいたいなあ、と思っています。またレースゲームが対象ということですから、楽しく観戦していただける条件がそろうのかな、とも思います。DELLのような大手メーカーがeSportsチームのスポンサーになったというのは、日本のeSports界にとってすごいプラスだと思いますし、私達にとってもeSportsがより身近に感じられるようになりますよね。