ASUSはこの1月、米国で開催されたCES 2018で発表した13.3インチモバイルノート「ZenBook 13 UX331UAL」の日本発売を発表しました。とはいえ、米国で発表された仕様とは少し異なり、日本向けには単一バリエーションでの展開となります。簡単に言うと「軽さを追求したモバイルノート」だと思います。重量1キロ切りですよ!
1.スペック
CESで発表された時点ではCore i7やRAM16GBというスペックも案内されていましたが、日本向けには第8世代(Kabylake R)のCore i5-8250UにRAM8GB、ストレージ512GBという仕様のみとなります。とはいえ、上級モバイルノートとして十分な性能を発揮してくれると思います。また、ストレージが512GBと大容量なのもいいですね。
ディスプレイはこのクラスのモバイルノートとしては標準的な13.3インチのFHD解像度です。タッチ対応ではありません。
入出力ポートもモバイルノートとしては十分な内容になっていると思います。USBは合計で3つ、HDMIも装備されます。Type-Cだけでなく、フルサイズ(Type-A)USBが2つありますし、HDMIもあり、ビジネスユーザーにも歓迎されそうなレガシーなポート形式が採用されています。薄型軽量な製品の場合、「ポートはUSB Type-Cだけ」という製品もありますので、これはありがたいですね。
サイズのほうですが、重量が985 gというのがこの製品の最大のセールスポイントとなりますが、タテ・ヨコサイズについて他の製品と比較してみましょう。この製品の格から考えて、DELL XPS 13とHP Spectre 13を比較対象にしてみます。
ZenBook: 313 × 216 × 13.9 mm / 985 g
XPS 13: 302 × 199 × 7.8-11.6 mm / 1.21 kg
Spectre 13: 308 × 225 × 10.4-12.5 mm / 1.11 kg
こんな感じです。XPS 13は13.3インチサイズとしては世界最小、Spectre 13は極めて薄型のHPの上級モバイルノートです。ZenBookはこれらのライバルと比較して、重量は際立って軽いですが、タテ・ヨコサイズは必ずしも小さいわけではありません。まあ、使っていて不満を感じるような水準ではないですけどね…。
2.筐体
もちろんASUSの上級モバイルノートなので、デザインがダサいということはありませんが、ベゼル幅はXPS 13を始めとする他社の競合製品よりもやや太いと感じます。それが上に記載した横幅の差につながっているんですね。この画像だとかなりわかりにくいですが、キーボード面右側に指紋センサーが装備されていますし、ディスプレイ面に「笑顔」がありますので、顔認証にも対応しているようです。
筐体素材はアルミ合金ですが、天板を見るとZenBookのトレードマークである「スピンメタル加工」はありません。割とソリッドなデザインになっています。筐体色は「ディープダイブブルー」といい、従来からある明るめの青「ロイヤルブルー」ではありません。また、この他のカラーバリエーションも5月14日現在では公表されていません。
側面です。上のほうで、XPS 13やSpectre 13よりもサイズは少し大きい、と書きましたが、こうしてみるとやはりスリムさが伝わってきますね。ポートは左右に振り分けされており、USBポートは右側に1つ、左側に2つ(うち1つはType-C)となっています。
3.価格など
ASUS ZenBook 13 UX331UAL-8250は5月18日の発売予定で、ASUSの直販サイト「ASUS Shop」では予約注文を受け付けています。5月14日現在の価格は税込み150,984円です。
この製品は「ZenBook」ですから、ASUSのPCラインナップでは上位に位置する製品です。また、スペックも上級モバイルノートにふさわしい内容となっており、他社製品であれば記事中に引用したXPS 13やSpectre 13のほか、富士通のLIFEBOOK UHシリーズなどが比較対象になると思います。また、価格面ではこれらの製品の他に割安感のあるモバイルノートがありますが、それらの製品の中に重量が1 kgを切っているものはありません。
「1 kg切りのモバイルノート」というのは、なんとなく「前衛的」な印象を持ってしまいますが、この製品は重量以外は比較的トラディショナルなモバイルノートという感じがします。筐体デザインしかり、入出力ポートの構成しかり…。ということでビジネスにもプライベートにも使いやすい製品なのだろう、と思いました。
コメント
軽くて剛性があるは大正義。
中国赴任時代からASUSE203NAを使っていますが、性能的には全く問題はなし。
ベゼル幅が他社より広いので、野暮ったさが玉に瑕です。