こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。最近は中国製品で「TV BOX」と呼ばれる、日本ではあまり聞かないジャンルの製品も紹介しています。「PIPO X9」とか「VOYO V2」とか「MeeGopad T04」とか、いずれ劣らぬ個性派揃いなので、ついひとつ欲しくなってしまいます。このジャンルの製品は日本でも発売されています。もちろん「TV BOX」という名称は使われていないんですけど、要するに「超小型のデスクトップPC」ということですね。
今回紹介する「ASUS VivoMini UN42」は以前から販売されていたモデルですが、OSにWindows 10を搭載し、2015年秋冬モデルとして改めてデビューしています。
1.スペック
補足します。2015年秋冬モデルなんで、OSは当然Windows 10ですね。しかも64ビット。CPUのCeleron 2957Uは開発コード名Haswell(Core iシリーズの第4世代と一緒)で、なんだか高性能っぽく思われますが、実際それほどでもないというか、過度な期待はしないほうがいいよね、くらいの性能です。PASSMARKが公開しているベンチマークスコアだと
Celeron 2957U: 1,488
(参考)Atom Z3735F: 917
となっていて、Windowsタブレットで一般的に使用されているAtom Z3735Fよりは高性能ですが、Atomの上位機と比較してしまうと特に高いスコアでもありません。なので、タブレットの処理性能とは大差ないと思われます。RAMは2GBですが、タブレットやスティックPCと異なり、最大16GBまで増設が可能となっています。ストレージはSSDの32GBとなっており、容量を見るとタブレット並みですが「mSATA 6Gb/s」となっているので、データ伝送速度はタブレットよりも高速です。
別アングルからみたVivoMiniです。スペック表にもありますが、入出力ポート類がたくさんついており、スティックPCや中国のTV BOX製品よりも拡張性に優れています。USB3.0ポート×4とかすごいですよね。もちろんディスプレイポートもHDMIもついてますし、LANポート(RJ45)もあります。
スペック表を見て思ったのは、「さすがASUS」ということで、超小型のPCであってもしっかりデスクトップPCとしての基本を押さえているというか、RAMの拡張にせよ、SSDの仕様にせよ、入出力ポートにせよ、サイズによって犠牲にされているところが全くないですね。このあたりの設計は、サイズに制約のあるスティックPCとか、中国の低価格なTV BOXには真似のできないところだと思います。
2.使いかたはいろいろ、TV BOXでも大丈夫
VivoMiniは13センチ×13センチの超小型サイズなので、スティックPCや中国のTV BOXと同様、リビングのテレビに接続して家族のエンタメマシンとしても使うことができますし、専用のモニターを接続して通常のデスクトップPCとして使うこともできます。上に書いたとおり、デスクトップPCとしてはCPUがやや非力かも知れませんが、細部の構成にも手抜きはないので、しっかりと役割を果たしてくれそうです。
3.価格とキャンペーンなど
VivoMini UN42の実売価格は4万円前後で、2015年9月21日現在価格ドットコムの最安値は38,663円となっています。1万円台で購入できるスティックPCよりは割高ですが、デスクトップPCとしての拡張性も備えており、決して高くはないでしょう。面白いことにVivoMiniは「ベアボーン(CPU、ケース、電源、マザーボードのみ)」でも販売されています(実売価格は2万円台なかば)。ちょっと割高になると思いますけど、OSやRAMやストレージを自分の好きなスペックでカスタマイズできる、というわけです。
また、ASUSではVivoMini用のキャンペーンとして「数量限定で32GBのmicroSDHCメモリーカードが付属する」というキャンペーンを開催中です。金額的には大きくはないですが、せっかくのチャンス、活かしたいところです。
また、ウインタブお得意の旧モデル推奨ネタですが、VivoMiniにはWindows8.1を搭載した旧型があります。こちらは実場価格が新型よりも5千円以上割安になっているので、自分でOSをアップグレードできる人(たいていの人は大丈夫かな、と)なら旧型を選ぶ、というのもアリですね。
4.関連リンク
モバイルノートよりも小さなデスクトップPC「ASUS VivoMini UN42」を発表:ASUS公式サイト プレスリリース
ASUS VivoMini UN42(2015年秋冬モデル):Amazon
ASUS VivoMini UN42(Windows 8.1モデル):Amazon