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ASUS TransBook T100シリーズのバリエーションを整理してみて驚愕した

ASUS TransBook T100TAL

ASUS TransBook T100TAL

こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。10インチ2 in 1の草分け的存在で、現在も大人気のASUS TransBook T100シリーズですが、バリエーションがどんどん増えていて私自身わけがわからなくなってしまっているので、ちゃんと整理しておきたいと思いました。TransBookは10インチの 2 in 1の購入を検討する際にほぼ確実に候補機種になるはずなので、一緒に勉強しましょう。

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1.TA系とChi系

最初に「大分類」的にT100シリーズは「TA系」と「Chi系」に分けられます。この2系統は外見からして異なるため、すぐに判別ができます。

TA系

TransBook T100TAシリーズ
TA系は「トラディショナルタイプ」です。2013年秋に初めてT100シリーズが登場してから同じコンセプトでデザインされており、「TransBook」と聞いてイメージするのはTA系だと思います。10インチタブレットにヒンジつきのキーボードが付属しており、タブレットとキーボードを物理接続するタイプです。記事の冒頭に「わけがわからなくなっている」と書きましたが、TA系はバリエーションが非常に多くなっており、キーボードドックにHDD500GBを搭載していたり、SIMスロットがついていたりと、型番によって付加機能が異なります。

Chi系

ASUS TransBook T100Chiシリーズ
Chi系は2015年2月からTransBookシリーズに追加された新しいモデルです。10インチの「T100 Chi」のほかに9インチ(正確には8.9インチ)ディスプレイの「T90 Chi」と12.5インチディスプレイの「T300 Chi」があります。TA系には9インチや12.5インチモデルはありません。「T100 Chi」はタブレット本体がわずか7.2mmという極薄筐体を採用し、洗練されたデザインとなっています。ディスプレイの解像度も1920×1200と高いのですが、キーボードドック側にHDDを搭載するモデルはなく、キーボードもBluetooth接続となっています。

2.Chi系について

Chi系はバリエーションが非常にシンプルで、T100 Chiの場合、ストレージが32GBのもの(FG001B)と64GBのもの(3775S)があります。32GBモデルにはOfficeは付属せず、64GBモデルにはOffice Home & Businessが付属します。FG001Bのほうは一部量販店向けなのかASUSの公式サイトには表示がなく、Amazonなど一部のショップで購入できるようです。ともかく、Chiを購入する場合の選択肢は2つだけ、ということになります。Chi系のスペックは

CPU: Intel Atom Z3775
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB/64GB
ディスプレイ: 10.1インチIPS(1920×1200)
カメラ: イン200万画素/アウト500万画素
サイズ: (タブレット)265 × 174.5 × 7.2 mm 重量 570g
     (キーボード込)265 × 174.5 × 13.2 mm 重量 1080g
備考: キーボードはBluetooth接続、フルサイズUSBポートなし

となっていて、ディスプレイ解像度とカメラ性能がTA系よりも高くなっています。また筐体の薄さは驚異的ですしデザインもTA系より美しい(好みによりますけど)反面、フルサイズのUSBポートがないとか、キーボード側のUSBポートが充電専用だったりとかで拡張性に制約があることに注意が必要です。また、これも好みの問題かもしれませんが、ヒンジつきの2 in 1でありながらキーボードがBluetooth接続になっていて、電波干渉のリスクもあります。

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価格の方は、2015年5月24日現在の価格ドットコム最安値が

32GBモデル: 57,636円(税込み)
64GBモデル: 65,000円(税込み)

となっています。

3.TA系について

さて、「わけのわからない」TA系です。こちらは2013年から継続販売されているためバリエーションが非常に多くなっていますが、2013年までさかのぼって比較するのもどうかと思いますので、現在のカタログモデルである「T100TA」「T100TAM」「T100TAL」そしてASUS公式サイトに記載のない「T100TAF」の4つを見てみたいと思います。

TransBook T100TAシリーズのスペック

クリックで拡大します

はい、こうなってます。表を作ってみて改めて「驚愕」してしまいました。要するにT100TAという型番シリーズでAtom機としてのローエンドからハイエンドまでカバーしてるんですね。ローエンドのTAFはRAM1GBでOfficeなしの最小構成、ハイエンドのT100TAMは64ビットOSにCPUはAtom(BayTrail)最上位のZ3795、RAMは4GBとなっていて、完全にAtomの最上位構成です。そして細部のディテールが微妙に異なるTALはLTE対応のSIMスロット付きです。1つのシリーズでこれだけの領域をカバーしているモデルって他には見当たりませんし、ちゃんと整理しておかないと私たちユーザーも混乱してしまいますね。

なお、入出力インターフェースについて、TAシリーズはタブレット本体にmicroUSBとmicroHDMIがついていて、キーボードドック側にフルサイズUSBがついているのですが、TAとTAMについてはフルサイズUSBはUSB3.0規格であることがわかっている一方、TAFとTALについてはUSB2.0なのか3.0なのか確認がとれていません。申し訳ないです。

さて、注目の価格のほうですが、
TA(RED-Sなど): 51,840円
TAM(B-GS): 62,962円
TAF(DK32): 31,592円
TAL(B-3735): 48,468円
※すべて税込価格。2015年5月24日現在の価格ドットコム最安値。

となっていて、最安値のTAFにせよ、最高値のTAMにせよ、非常に競争力があると言えます。なお、特にTAMについては発売時期によってスペックが異なるので、この記事で取り上げている64ビット機がほしいという人は必ず枝番(B-GS)まで確認するようにしてください。

4.アツいのはTA系だよね

センスの良いデザイン、ということであればChi系ももちろんいいんですけど、ウインタブ的にはやっぱTA系がアツい!と思います。ディスプレイ解像度とアスペクト比(横長ですね)についてはちょっと不満に思う人もいるかもしれないけれど、ローエンドのTAFは低スペックな分格安でキーボードつきのタブレットが買えるというのが魅力ですし、ハイエンドのTAMはAtom機としては文句なしにトップランクの性能になるはずです。最近話題のAspire Switch 10EとかMiix 2 10よりも確実に高性能で実売価格差も小さいため、スペックが気になる人にとっては本当に魅力的ですね。

春以降、ニュースメディアでの露出ということに関してはChi系ばかりが目立ちましたが、トラディショナルタイプのTA系のほうが全然おもしろくなってる、というのがこの記事を書いてみての結論ですし、おそらく読んでくれている人も同じ感想を持つんじゃないか、と思います。いかがですか、TransBook T100TA系。

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