ASUSがCES 2021に合わせ、Chromebookを3機種発表しました。14インチのモバイルノートが1機種、15.6インチのコンバーチブル2 in 1が2機種です。いずれもCPUにIntel Core iやAMD Ryzenを搭載する、Chromebookとしては高性能なモデルです。日本国内で発売されるかは不明ですが、いずれも非常に魅力的な製品と言えます。
1.Chromebook CX9
スペック表
Chromebook CX9 | |
OS | Chrome OS |
CPU | Intel Core i5-1135G7/Core i5-1145G7/Core i7-1185G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 128GB M.2 NVMe PCIe3.0 SSD 1TB+1TB M.2 NVMe PCIe3.0 Performance SSD 2TB+2TB M.2 NVMe PCIe3.0 Performance RAID1 SSD 1TB M.2 NVMe PCIe3.0 Performance SSD 1TB+1TB M.2 NVMe PCIe3.0 Performance RAID0 SSD 1TB+1TB M.2 NVMe PCIe3.0 Performance RAID1 SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 × 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1(推定) |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen2、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(720p)顔認証対応 |
バッテリー | 50Whr/66Whr |
サイズ | 不明 |
重量 | 1.05 kg |
製品概要
第11世代(Tiger Lake)のCoreプロセッサーを搭載する、高性能なモバイルノートです。RAMは8GB/16GBとChrome OSには十分な容量が確保され、ストレージは…、すみません、わけがわからないことになっています。ASUSの公式サイトにあったスペック表を転記したのですが、転記していて「これ、大丈夫かなあ」と思ってしまいました。Chromebookで2TB+2TBのRAID1(ミラーリング。2つの物理ストレージに同一のデータを保存するので、この場合の実質的な容量は2TBです)というのはちょっと意味不明ですよね。あと、入出力ポートの表記も明らかにおかしいと思われたので、製品画像を見て勝手に修正しています。
ディスプレイは14インチのIPS相当の液晶で、解像度はFHDです。Pantone認証を受けたタイプも選べるようです。
Chromebookとしてはハイエンドもいいところ、という製品ですが、筐体画像を見ると、ベースはExpertBook B9なのではないか、と思います。だとすれば筐体品質も抜群なはずで、重量が1.05 kgというのもうなずけますね。
発売時期や価格については不明です。日本発売があるかどうかも、正直なんとも言えません。価格に関しては10万円を切ることはないだろう、と「んなことわかってるよ!」と言われそうな予想をしておきます。
ASUS Chromebook CX9 (CX9400):ASUS公式サイト(英語)
2.Chromebook Flip CM5/CX5
スペック
Chromebook Flip CM5/CX5 | |
OS | Chrome OS |
CPU |
CM5:AMD Ryzen 3 3250U/Ryzen 5 3500U CX5:Intel Core i3-1115G4/Core i5-1135G7/Core i7-1165G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 4GB(CM5のみ)/8GB/16GB |
ストレージ |
64GB eMMC(CM5のみ) 128GB M.2 NVMe PCIe3.0 SSD 256GB M.2 NVMe PCIe3.0 SSD 512GB M.2 NVMe PCIe3.0 SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 × 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1(推定) |
入出力 | USB 3.2 Gen2 Type-C × 2、USB 3.2 Gen2、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(720p) |
バッテリー | 57Whr |
サイズ | 357.6 x 240.8 x 18.5 mm |
重量 | 1.89 kg |
概要
こちらは15.6インチのコンバーチブル2 in 1です。15.6インチのChromebookというのは他にもありますが、数としてはかなり少ないと思います。ちなみにASUSでは現在もChromebook C523NAという、エントリークラスの15.6インチChromebookを販売しています。
CPUにAMD Ryzenを搭載するのが「CM5」、Intel Coreを搭載するのが「CX5」です。筐体サイズやCPU以外の基本仕様はほぼ同一で、スペック表を転記していて気づいた相違点はCM5のHDMIが1.4、CX5が2.0aである、というくらいでした。
また、CM5/CX5とも複数のバリエーションモデルがあるはずですが、RAM4GB/64GB eMMCという構成はCM5のみとなります。このミニマムな構成を除き、CPU性能も含めChromebookとしてはかなりスペックが高いモデルと言えるでしょう。またコンバーチブル2 in 1筐体なのでディスプレイはタッチ対応し、USIペンによるペン入力も可能です。なお、USIペンの一般的な仕様は4,096段階の筆圧と傾き検知対応です。
ちょっと「おお!」と思ったのがキーボード。私だけかもしれませんが「テンキーのついたChromebook」ってすごく新鮮に思われます。この画像はCM5(AMD版)のものですが、(ゲーミングノートでもないのに)W,A,S,Dキーがハイライトされていて、ちょっと遊び心も感じますね。ちなみにCX5(Intel版)のキーボードはW,A,S,Dキーのハイライトはありません。
上の画像がCM5、下がCX5です。ほぼ同一の筐体だと思うのですが、筐体色は異なります。CM5がMineral Gray、CX5がImmersive Whiteという色名になっています。
コンバーチブル2 in 1なので、このようにテントモードやスタンドモード、タブレットモードにして使うこともできます。15.6インチの大画面にUSIペン、ということだと、タブレットモードにしてイラストなどを書いてみるのもいいんじゃないでしょうか。
上にご紹介したCX9も非常に魅力的な製品だと思いますが、個人的にはこのCM5/CX5のほうに興味があります。15.6インチと、Chromebookとしては大型のサイズにテンキーも装備し、ペン入力も可能ということで、現在日本で主流となっているChromebookの製品群とは少し雰囲気が異なりますよね?なんとなく「ファミリー向け」という感じもして面白いです。
この製品も価格や発売時期については不明で、日本発売の可能性についてもなんとも言えません。発売したらいいのになあ、とは思いますね。
ASUS Chromebook Flip CM5 (CM5500):ASUS公式サイト(英語)
ASUS Chromebook Flip CX5 (CX5500):ASUS公式サイト(英語)
3.関連リンク
BE AHEAD:ASUS公式サイト CES特設ページ