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Xiaomi Pad 5の実機レビュー - Snapdragon 860搭載の11インチタブレット、パフォーマンスも筐体品質も素晴らしい!

Xiaomi Pad 5
Xiaomiが発表した11インチタブレット「Xiaomi Pad 5」の実機レビューです。近年iOS(iPadシリーズ)に押されまくり、という印象があるAndroidタブレットですが、このXiaomi Pad 5はスペックが高く、筐体の仕上がりもXiaomiらしい、素晴らしいものになっていますので、かなり人気が出るのではないかと思います。

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日本での正規販売も秒読み、と言える状況ですが、ひと足お先にグローバル版を入手しましたので、できるだけ詳しくご説明したいと思います。なお、レビュー機はFANTACY TECHNOLOGY(AliExpress内のストア)にサンプル提供していただきました。この場にて御礼を申し上げます。ありがとうございました。

なお、この製品は9月23日午後4時から25日午後4時までワールドプレミア(セール)で、299ドルから購入可能です(セール開始時刻は午後5時である可能性もあります)。

販売サイトはこちらです
Xiaomi Pad 5:FANTACY TECHNOLOGY(AliExpress)

1.Xiaomi Pad 5 スペック

スペック表

  Xiaomi Pad 5
OS MIUI for Pad
SoC Qualcomm Snapdragon 860
RAM 6GB
ストレージ 128GB/256GB
ディスプレイ 11インチ(2,560 × 1,600)120Hz
LTEバンド
SIM
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac、 Bluetooth 5.0
入出力 USB Type-C
カメラ イン8MP/アウト13MP
バッテリー 8,720 mAh
サイズ 254.69 × 166.25 × 6.85 mm
重量 511g

バリエーションモデル

・RAM6GB/ストレージ128GB
・RAM6GB/ストレージ256GB

ポイント

・独自UI「MIUI for Pad」を搭載
・CPUはタブレットとしては高性能なSnapdragon 860
・11インチディスプレイは高精細・高リフレッシュレート
・4スピーカー、Dolby Atmos搭載

コメント

Xiaomiのスマートフォンには「MIUI」という独自UIが搭載されていて、見た目だけでなく、機能も高度にカスタマイズされています。このXiaomi Pad 5でも「MIUI for Pad」が搭載されており、いわゆる「素のAndroid」とはかなり使用感が異なりますので、このレビューでご説明していきたいと思います。

CPUはSnapdragon 860です。Antutu Ver.9のスコアが50万点台後半に達するとされる高性能なCPUで、タブレット製品としてはハイエンドクラスのパフォーマンスが期待できます。CPUがSnapdragon 860だから、というのを購入検討の理由にしている人も少なくないことでしょう。

ディスプレイは11インチと、一般的なAndroidタブレットの10.1インチよりもわずかに大きく、解像度は2,560 × 1600と高精細です。また、アスペクト比(画面の縦横比)はタブレット製品として一般的な16:10で、この点は「おそらくライバルと位置づけられるであろう」iPadシリーズとは異なります。また、このディスプレイはリフレッシュレートが最大120 Hzで駆動しますので、高いCPU性能と合わせ、より快適なゲームプレイを楽しめます。

Xiaomi Pad 5のセールスポイントに「スピーカー品質」が挙げられます。4スピーカーを搭載し、サウンドシステムはDolby Atmosです。「音質」なので、レビューで定量的な数値を示すのは難しいですが、体感でどのくらいの音質になっているか、ぜひチェックしてみたいところです。

2.Xiaomi Pad 5 筐体

Xiaomi Pad 5 同梱物
同梱物です。グローバル版のため、ACアダプターはEUプラグでした。AliExpressで購入する場合、おそらく日本のコンセント形状に合わせた変換プラグが同梱されると思いますが、そうでなくても変換プラグは100均などで安価に購入ができます。

ケーブルはUSB Type-C – USB Type-Aで、充電時にはType-CポートをXiaomi Pad 5本体に、Type-AポートをACアダプターに繋ぎます。また、ペーパー類はスタートアップガイドとワランティカード(保証内容を説明するもの)で、残念ながらどちらも日本語はありませんでした。

Xiaomi Pad 5 前面
前面です。タブレット製品としてはベゼル幅がかなり細めです。また、インカメラはこの画像だと上部にありますね。

Xiaomi Pad 5 背面
背面です。レビュー機の筐体色は「Cosmic Gray」で、「深みのあるグレー」という感じで、高級感もあります。筐体素材は金属(おそらくアルミ合金でしょう)で、特に模様や加工はなく、ソリッドな色味です。

Xiaomi Pad 5 右側面
横持ち時の右側面(縦持ち時は下側面)です。画像が見にくくて申し訳ありません、左右にスピーカーグリル、中央にUSB Type-Cポートがあります。

Xiaomi Pad 5 上面
横持ち時の上側面です。こちらには右端に音量ボタンがあります。それと…

Xiaomi Pad 5 上面
(この画像は明るさを増す画像加工をしていますが、それでも見にくいですね、すみません…)中央部(赤枠で囲んだ部分)にペンを接続・充電するためのコネクターがあります。ただし、「いかにもコネクター」ではなく、ごく目立たないものです。

Xiaomi Pad 5 左側面
横持ち時の左側面です。左端に電源ボタン、そしてスピーカーグリルが2つあります。

Xiaomi Pad 5 下面
横持ち時の下側面です。キーボード接続用のコネクター(POGOピン)があります。今回のレビューではキーボードとペンについては対象外となっています。ご了承ください。

Xiaomi Pad 5 カメラ
背面のカメラ付近です。ちょっと見た感じ、デュアルレンズに見えますが、実際はシングルレンズです。今回グローバル版の発表には含まれませんでしたが、Xiaomi Pad 5 Proというモデルもあり、そちらはデュアルレンズなんですよね。ここは少し残念。

Xiaomi Pad 5 側面カメラ付近
カメラの「飛び出し」はこんな感じです。やや大きめの突起になっていますので、背面を下にしてテーブルに置き、引きずるようなことをするとキズがつきそうに思われます。なので、別売りのキーボードカバーも一緒に購入しておきたいところです。

3.Xiaomi Pad 5 使用感

システム

ホーム画面

(クリックで拡大します)


プリインアプリ

(クリックで拡大します)

OSはAndroid 11ベースの「MIUI 12.5 for Pad」です。基本的にはXiaomi製スマートフォンに搭載されているMIUI 12.5がベースになっていますが、「for Pad」という名称がついているとおり、UIはタブレット向けに最適化されています。Xiaomi Pad 5は先行して中国市場向けにも投入されていますが、今回レビューしている実機はグローバル版でGoogle Mobile Service関連のアプリも標準で搭載されています。プリインストールアプリはAndroid標準、Google純正アプリ、MIUIアプリ、WPS Office for Android、NetflixとMi 11 Lite 5GやXiaomi 11Tと同じくシンプルな構成です。

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ストレージ使用量

(クリックで拡大します)

初期状態のストレージ使用量です。今回レビューしているXiaomi Pad 5は6/128GBモデルで、使用済み容量は16.8GB、うちシステムが使用している領域は先日実機レビューをしたXiaomi 11Tとほぼ同じ13.29GBでした。

MIUIバージョン情報

(クリックで拡大します)

繰り返しになりますが、レビュー機はグローバル版で、OSのバージョンは「MIUI 12.5.4,0」、Androidセキュリティパッチレベルは「2021年6月1日」のものが適用されていました。

技適あり

(クリックで拡大します)

また、Xiaomi Pad 5は国内で正規販売されると思われます(9月23日現在、まだ価格や発売日などが明らかになっていません)が、グローバル版でも技適の電磁表示に対応しており、Wi-FiやBluetooth通信が可能です。かつて実機レビューを行ったMi Pad 3はグローバル版ではなく、日本語化やGoogle Mobile Service関連のアプリの導入にかなり苦労したことを思うと、最初から日本語やGoogle Mobile Serviceに対応し、技適も取得しているXiaomi Pad 5には「時代の流れ」を感じてしまいます・・・

ディスプレイ

ディスプレイは11インチサイズで、解像度はWQHD+(2,560 x 1,600)です、Xiaomi Pad 5ではディスプレイ性能にも力を入れており、パネルこそIPS液晶を採用しているものの、DCI-P3やDolby Visionにも対応しています。またタブレットとしては珍しくリフレッシュレート120Hz表示にも対応しているため、画面のスクロールも非常になめらかです。

ディスプレイの色合いは調整可能

(クリックで拡大します)

レビュー期間中実際にWEBブラウジングだけでなく、ゲームのプレイやフジテレビのオンデマンド配信サービス「FOD」で配信している動画を楽しんだのですが、解像度が高いだけでなく、ディスプレイそのものの品質も高く、色合いも設定から細かく調整でき、さらに手持ちのiPad(第6世代)と比較するとベゼル幅も狭いので、快適にコンテンツを楽しむことができました。

また画面サイズが一般的な10.1インチタブレットよりも少しだけ大きいこともあり、Microsoft Office Mobileを使用したり、ブログ記事やレビュー記事の下書き作成も試してみましたが、個人的には大活躍してくれた、と思っています。

DRM情報

(クリックで拡大します)

「DRM Info」で確認したところ、WideVineは最高レベルの「L1」に対応していました。ただしグローバル版の発表からまだ日が経っていないこともあり、現状AmazonプライムビデオのHD再生可能端末リストには掲載されておらず、実際に確認したところHD動画を再生することはできませんでした。ただ、Xiaomi Pad 5は日本も含め、グローバルモデルとして販売されるため、Amazonプライムビデオに関しては今後公式対応することも期待できます。

Xiaomi Pad 5にもアプリがプリインストールされているNetflixは対応しているかと思われますが、契約していない関係で残念ながら確認することはできませんでした。

スピーカー

スピーカーはステレオ出力です。こちらに関してもかなり力を入れており、Dolby Atmosに対応するクアッド(4)スピーカーを搭載しています。

Mi 11やMi 11T Proとは異なりHarman/Kardonブランドではありませんが、音の広がりは見事というしかなく、外部スピーカーやイヤホンを利用しなくてもYouTubeやFODの動画コンテンツやゲーム、Apple Musicで配信されている音楽などを迫力のある音質で楽しむことができました。ボリュームも大きめなのでミニコンポの代わりとしても使えそう、と思いました。

カメラ

カメラUI

(クリックで拡大します)

標準のカメラアプリのUIはXiaomi製スマートフォンに搭載されているものと共通で、「スローモーション」や「デュアルビデオ」など搭載されていない機能もあるものの、タブレットとしては珍しく「夜景モード」も備えています。

カメラサンプル

(クリックで拡大します)


カメラサンプル2

(クリックで拡大します)


カメラサンプル3

(クリックで拡大します)

上位モデルのXiaomi Pad 5 Pro(グローバル版はまだ発表されていません)とは異なり、Xiaomi Pad 5のアウトカメラはシングルレンズ構成ですが、13MPと比較的画素数が高いこともあって、(さすがにMi 11 Lite 5GやXiaomi 11Tと比較してディティールの甘さは感じられるものの)予想以上にきれいに撮影できました。

特にタブレットとしては珍しく夜景モードを備えていることもあり、光が少ない場面でも明るい写真が撮影できます。PCで拡大して表示すると、暗所撮影に関してはさすがにぼやけ気味ではあるものの、これならば十分カメラとして活躍してくれそうです。

4.Xiaomi Pad 5 性能テスト

Antutu

(クリックで拡大します)

参考:
ASUS Zenfone 8(Snapdragon 888):785,280
Xiaomi 11T(Dimensity 1200 Ultra):582,178
Realme GT Master Edition(Snapdragon 778G):542,182
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 750):500,573
Samsung Galaxy Fold SCV44(Snapdragon 855):414,302
OnePlus Nord CE 5G(Snapdragon 750):384,505
iiiF150 R2022(Helio G95):350,565
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
OUKITEL C22(Helio A22):99,664
AGM H3(Helio P22):84,184

Xiaomi Pad 5に搭載されているSnapdragon 860はXiaomiのサブブランドである「POCO X3」で初搭載されたものの、現時点では搭載機は少なく、日本国内で正規販売される(予定の)機種としては初採用となります。性能としてはSnapdragon 855+とSnapdragon 865の中間程度の性能で、ウインタブで実機レビューした機種としてはDimensity 1200 Ultraを搭載するXiaomi 11Tに近いスコアを計測しています。

かのあゆが現在メインで使用しているGalaxy Fold SCV44(スコアがかなり低めに出ていますが、Antutu Benchmark v9で計測したものです・・・)よりもCPU、GPUスコアが高いこともあり、WEBブラウジングやSNSの利用、Word Mobileを使った文章作成や、重量級3Dゲームも快適にプレイすることができます。

Xiaomi Pad 5で原神をテストプレイ

実際に「原神」を最高画質設定でプレイしてみました(撮影時間が少し長くなってしまいましたので、適宜早送りしてご覧ください)。設定時「デバイス負荷が高い」という警告は出るものの、MIUIに搭載されているゲームターボ機能で計測できるフレームレートは30 fps台をキープしており、上記動画をキャプチャーしながらのプレイも快適でした。

また原神などの重量級3Dゲームを長時間プレイする場合、発熱も気になるところですが、こちらに関しても個人的には特に気になりませんでした。現時点では唯一の携帯できるゲーム機となってしまったNintendo Switch/Switch Liteよりも画面サイズが大きいこともあり、ゲーム機としても大いに活躍してくれると思います。

5.Xiaomi Pad 5 レビューまとめ

Xiaomi Pad 5はAliExpress内のXiaomi Official Storeにて9月23日からワールドプレミア(セール)が開催されます。なお、開始時刻ですが「PST(太平洋標準時」という記載があり、これを素直に読むと日本時間午後5時となるのですが、実際は太平洋夏時間(PDT)である可能性があり、その場合は午後4時から、となります。念のため午後4時に製品ページを確認してみてください。セール価格は下記のとおりです。

6GB/128GB:299ドル(約33,300円)
6GB/256GB:349ドル(約38,900円)
※販売サイトから連絡のあった価格を表示していますが、変更となる場合もありますのであらかじめご了承ください。また、円建て価格は為替レートによって変動します。

日本国内にも投入されることがほぼ確実となっているものの、発売日・価格はまだ明らかになっていません。一方で今回レビューしたグローバル版でも日本語ロケールが搭載されているのはもちろんのこと、技適も取得済みとなっているので256GBモデルでも4万円を切る価格で購入できる今回のワールドプレミアセールはかなりお得だと思います。

XiaomiのAndroidタブレットを実機レビューするのは2017年に登場したMi Pad 3以来実に4年ぶりとなります。記事中にも記載しましたが、Mi Pad 4以前はグローバル展開を行っておらず、Mi Pad 3でも中国ROM版しか出荷されていなかった関係でGoogle Mobile Serviceに対応していなかったり、ショップROMが搭載されていたりといろいろと苦労した思い出があるので「普通に日本語 + Google Mobile Serviceに対応しており、技適も通過している」Xiaomi Pad 5を見ているといろいろと感慨深いものを感じてしまいます。

なお、WideVineがL1に対応しているものの、現時点でAmazonプライムビデオのHD再生に対応していないという点についてはご注意ください(今後の対応に期待しましょう)。この性能のタブレットがこの価格で購入できるのはかなりインパクトがあります。個人的にもここまで使っていて楽しいと思えるAndroidタブレットは久々でした。仕事にも遊びにも使える高性能Androidタブレットを探している方におすすめできる一台です。

6.関連リンク

Xiaomi Pad 5:Xiaomi(Global)
Xiaomi Pad 5:FANTACY TECHNOLOGY(AliExpress)

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コメント

  1. 匿名 より:

    最近は基本使用料0円プランのSIMも増えてきたから5G対応だともっと良かったのに

  2. 匿名 より:

    撮影した画像は拡大できないとのレビューを他サイトで見た気がしますが、やはり無理ですか。