中国メーカーのUMIDIGIが同社にとってのフラッグシップとなる「S5 Pro」を発表しました。UMIDIGIは日本に正規代理店こそありませんが、日本のAmazonに自社出店し、直近のニューモデルは技適も取得しているなど日本市場に積極的な姿勢をとっています。一方で価格がHUAWEIやXiaomi、OPPOなどの上位メーカーに負けないくらいに安いので、このS5 Proも人気モデルとなりそうです。
1.スペック
OSは最新のAndroid 10 で、「Stock Android(素のAndroid)」という説明がありました。要するに余計なカスタマイズをしていない、素直な操作性になっているということで、ある意味安心です。
CPUはHelio G90Tで、Antutu(Ver.8)のスコアがおよそ28万点(Ver.7だと22万点くらい)となる高性能なものです。スコアだけ見るとSnapdragon 865の半分くらいですが、おそらく重量級ゲームを含め、ほぼすべての操作がサクサクこなせる水準だと思いますし、ウインタブ的にはハイスペックCPUと評してもいいと思っています。
RAMは6GBで、ストレージはなんと256GB。300ドル前後で購入ができるこの製品で256GBのストレージ容量を実現しているのはすごいと思います。
ディスプレイは6.39インチの有機ELで、「最近非主流派になった?」ポップアップ式フロントカメラを搭載していますので、前面ベゼルレス・デザインです。また、有機ELディスプレイなので、ディスプレイ埋め込み式の指紋センサーも備えています。
カメラはイン側が16MP、アウト側はご覧の通り48MPを含むクアッドカメラです。最近はスマホカメラの画素数がインフレ気味で、48MPでも「ふーん」くらいな印象ですが、個人的には48MPでも手に余るというか、画像サイズがめちゃめちゃ大きくなってしまいますので、64MPとか108MPと言われてもピンとこないですねw また画素数が大きければ常にキレイな写真が撮れるというわけでもないですし。
私は昨年リリースされた「UMIDIGI S3 Pro」を愛用していて、この製品も48MPカメラを搭載していますが、もともと画質にあまりこだわりがない(Twitterでたまにラーメンの画像をツイートするくらいです)こともあって、S3 Proのカメラで全く不満はありません。なので、S5 Proのカメラも悪くはないんじゃないかな、という期待はしています。
バッテリー容量も4,680 mAhと、中華スマホとしては割と大容量です。S3 Proは5,150 mAhという、さらに大きな容量ですが、あまり頻繁にゲームをしない私の使い方だと終日バッテリー切れを気にしなくていいいくらいです。S5 Proに関しても、どのくらいゲームをするのか、またどのくらい動画を視聴するのかといった使い方にもよるとは思いますが、日中にバッテリー切れを心配することにはならないと思います。
サイズは「やや厚く、重い」ですね。UMIDIGI製品は全般に重量が少し大きめと感じられます。この製品も200 g超の重量になっています。
2.筐体
筐体説明というか、この画像が一枚あればこの製品の概要説明は完結できますね。まず「ポップアップ式のインカメラ」が目を引きます。
筐体色はCosmic BlackとOcean Blueの2色。前面はベゼルレスが実現され、ディスプレイ埋込式の指紋センサーになっています。また、背面はカメラの存在感が大きいですね。
背面はガラスコーティングが施され、メーカーいわく「4-Sided 3D Curved Glass Back」です。エッジ部分が強くラウンドしていて、美しいデザインであるのと同時に、手によく馴染む造形になっています。
この画像だけだといまひとつ仕様がよくわからないのですが、この製品は「液冷」システムを搭載しています。字面だとよく冷えそうですが、実際の冷却性能はどうでしょうか?
各部名称です。側面のボタンなどの配置はごく一般的なものになっています。また、上面はポップアップカメラの影響でしょうか、イヤホンジャックが廃止されているようです。
3.価格など
UMIDIGI S5 ProはAliexpress内のUMIDIGI Official Storeで「一応」販売中で、4月20日現在の価格は333.32ドル(36,472円)です。「一応」と書いたのは5月にグローバルセールを開催し、300ドルを下回る価格になることが予告されているためです(UMIDIGI公式ブログにその記載がありますが、具体的なセール日程は明らかではありません)。
S5 Proと同じCPUを搭載している「Xiaomi Redmi Note 8 Pro」は、ストレージやカメラ仕様など相違点が大きいものの、いい比較対象にはなると思います。ちなみにRedmi Note 8 Proは中国の通販サイトでクーポン対象になることが多く、200ドルちょっと(23,000円くらい)で6GB/128GB版が購入できますので、現状S5 Proのほうがやや高価に感じられます。あくまで個人的な印象ですが、UMIDIGIの製品は特に「XiaomiのRedmi」と品質面、価格面でバッティングしやすいかな、と思いますので、購入検討される際は参考になさって下さい。
4.関連リンク
UMIDIGI S5 Pro:UMIDIGI公式サイト 製品紹介
UMIDIGI S5 Pro:UMIDIGI Official Store(Aliexpress)
コメント
見たままMi9Tのパチモンwww(中身はRedmi Note 8pro)
いかにも周回遅れで安定のUmidigiクオリティなんでしょうね。
こんにちは。なんかそんな感じですね。Redmiって中華の新興メーカーには価格面でかなり脅威と言えるでしょう。なんかね、他は負けててもいいから、どっか一箇所は絶対XiaomiとかOPPOとかに負けねえぞ、みたいな製品だとおもしろいんですけどね。