中国メーカーのUMIDIGIが6.3インチサイズのスマートフォン「A9 Pro」を発売します。価格帯としてはエントリークラスなのですが、CPU性能やカメラ性能などを見ると、エントリークラスと呼ぶには抵抗を感じるくらいの良スペックな製品です。
1.スペック
UMIDIGI A9 Pro | |
OS | Android 10 |
CPU | MediaTek Helio P60 |
RAM | 4GB / 6GB |
ストレージ | 64GB / 128GB |
ディスプレイ | 6.3インチ(2,340 × 1,080) |
LTEバンド | B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19 20/26/28A/28B/66 |
SIM | |
ネットワーク | 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン24MP/アウト48MP(32MP)+16MP+5MP+5MP |
バッテリー | 4,150 mAh |
サイズ | 158.7 × 74.9 × 8.6 mm |
重量 | 213 g |
「UMIDIGI BISON」のスペック表を上書きする形でこのスペック表を作成したのですが、基本スペックはBISONに非常に近くなっています。かたやアウトドアスマホ、かたや普通のスマホ、ということで見た目やサイズは大きく異なりますが、両者は兄弟機と言って良さそうです。
OSは「Stock Android 10(素のAndroid 10)」です。Android 11がリリースされてしまいましたが、現状10でも特に困ることはないでしょう。CPUはHelio P60なので、重量級ゲームを最高画質でプレイするのは厳しいと思いますが、それ以外の普段使いで不満を感じるような性能ではありません。ちなみに私はいまだにHelio P70(P60より若干高性能ですが、実際そんなに差はありません)搭載のスマホ(UMIDIGI S3 Pro)をメインに使っています。
RAMとストレージ容量にはバリエーションがあります。メーカーサイトでは4GB/64GB、4GB/128GB、6GB/128GBの3種類がある、とされていますが、Aliexpressでは9月25日現在、4GB/64GBと6GB/128GBのみが製品ページに記載されています。またディスプレイは6.3インチのFHD+(2,340 × 1,080)です。
ここまでのスペックはBISONと同じ(ただしBISONはRAM6GB/ストレージ128GBのみ)ですね。
通信バンドは日本の環境にも合うものです。UMIDIGIの新しいスマホは技適を取得しているものが多いですが、この製品も技適が取得されるのではないかと思われます。
カメラもBISONと同じスペックです。イン側24MP、アウト側48MPのクアッドカメラで、24MPカメラと48MPカメラにはソニー製のセンサーが使われています。現在使っているUMIDIGI S3 Proの画質には特に不満を感じていませんので、この製品の画質にも期待したいところです。
なお、4GB/64GB版はアウトカメラが48MPではなく、32MPとなります。個人的には32MPでも十分なのでは?とは思いますが、購入の際にはこの点に注意してください。
サイズは一般的なスマホとしては重量がやや重いと感じますが、アウトドアスマホであるBISONよりはかなり小さく、軽くなっています。
2.筐体
この製品は「Forest Green」と「Onyx Black」の2色展開です。前面はBISONと同様に水滴型ノッチが使われていますが、ノッチはかなり小さくなっています。また、背面はカメラ部分に特徴がありますが、比較的「普通」という感じですね。指紋センサーは背面中央に配置されています。
エッジ部分がラウンド処理され、高級感もあります。まあ、最近のスマホは割とみんなこんな感じですけどね。
それと、エントリースマホ「A7S」に搭載されていた「温度センサー(体温計)」もしっかりついています。時節柄、割と重宝するんじゃないでしょうか。
各部名称です。ここは(デザインだけでなく)BISONとは少し異なります。繰り返しになりますがA9 Proの指紋センサーが背面にあるのに対しBISONは側面でしたし、ユーザーが任意の操作を割り当てることのできるカスタマイズボタン(ショートカットキー)も、BISONは2つ装備していたのに対し、A9 Proでは1つだけです。
3.価格など
UMIDIFI A9 ProはAliexpress内のUMIDIGI Official Storeに製品ページがありますが、10月16日にグローバルセールが予定されていて、その際のセール価格は4GB/64GBモデルが119.99ドル(約12,800円)、6GB/128GBモデルが139.99ドル(約14,900円)です。ちなみに、同時にセール対象となるBISONは149.99ドルなので、上位モデルというか、同じRAM/ストレージ/カメラを装備するモデル同士の比較だと差額は10ドルということになります。
この製品はメインスマホとしても十分使える品質だと思いますが、サブ機として考える場合、IP68レベルの防水・防塵性能とミルスペック(米国国防総省物資調達基準)の堅牢性を備えるBISONのほうが「10ドル高くても魅力的かな」とは感じます。一方で、BISONのようなタフネスさが不要ならA9 Proのほうがより経済的ということも言えると思います。
ともあれ、10月16日を待ちたいですね。
4.関連リンク
UMIDIGI A9 Pro:UMIDIGI Official Store(Aliexpress)
UMIDIGI A9 Pro Giveaway:UMIDIGI公式サイト
※9月25日現在、公式サイトでGiveaway(プレゼント)キャンペーンが開催中です