中国のスマホメーカーUlefoneがタフネススマホのニューモデル「Ulefone Armor X10」を発売しました。UlefoneのArmorと言えば比較的長い歴史をもつタフネススマホの製品ブランドですが、型番に「X」がつくモデルは、どちらかと言うとエントリークラスで、高いタフネス性能を備えつつ購入しやすい価格になっています。
1.Ulefone Armor X10 スペック
スペック表
Ulefone Armor X10 | |
OS | Android 11 |
CPU | MediaTek Helio A22 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 5.45インチ(1,440 x 720) |
LTEバンド | B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17 18/19/20/25/26/28A/28B |
SIM | nanoSIM x 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、イヤホンジャック |
カメラ | イン5MP/アウト13MP |
バッテリー | 5,180 mAh |
サイズ | 158.2 x 76.7 x 14.6 mm |
重量 | 256 g |
コメント
OSはAndroid 11で、おそらくUIそのものはあまり手が加えられていないと思われますが、
アウトドア向けの独自アプリ群がプリインストールされています。中華のタフネススマホにはこのような独自アプリが入っていることが多いですね。
CPUのHelio A22はAntutu Ver.9のスコアが9万点弱くらいなので、OSの基本操作やニュースアプリ、SNSなどの利用でもたつくことはないと思いますが、ゲーム向けではありません。まあ、エントリーCPUですね。
RAMは4GB、ストレージは32GBで、CPU性能から見てRAMは妥当、ストレージはかなり小さいです。ただし、microSDカードの利用が可能なので、画像データや動画データの保存には問題ないでしょう。また、microSDカードリーダーは、よくある「SIM2はmicroSDと排他」ではなく、SIMカード2枚と併用できます。
ディスプレイは5.45インチと小ぶりで、解像度もHD+と低めです。まあ、タフネススマホなんで「ディスプレイが小さい=筐体が小さい」という感じではないですけどね。
カメラもいまどきのスマホとしてはミニマムです。イン側5MP、アウト側13MPで、この画像だとアウト側が複数レンズになっているように見えますが、実際はシングルレンズです。ちょっと見栄っ張りかな…。ただし、タフネススマホなので水中撮影も可能ですし、一応「ナイトモード」も搭載されています。
サイズは一般的なスマホよりも厚く、重いです。ディスプレイサイズが小さくともタフネススマホらしい重量級の筐体ですね。これでもタフネススマホとしては小ぶりなほうですけど。もちろんIP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810G)準拠の堅牢性を備えています。このあたりは「UlefoneのArmor」です。
2.Ulefone Armor X10 筐体
エントリーモデルながらタフネススマホらしいゴツさがあります。前面はややクラシカルなデザインで、上下に太いベゼルがあります。背面はゴツいながらも少しだけスッキリした印象です。
この製品、背面にデュアルスピーカーを搭載しています。ただし「ステレオ」かどうかは不明です。でもこの画像を見る限り、メーカーとしては音質にも自信があるようですね。
Ulefone Armor X10は「イヤホンをアンテナ代わりにしなくてもいい」FMラジオがついています。ただし、ここは「惜しい!」のですが、ウインタブの経験上、中華スマホのFMラジオは対応周波数が日本のラジオ局と合わず、事実上使えません。
側面の画像です。左側面にカスタムキーがついていて、ユーザーが任意の操作を割り当てることができます。よくあるのがPTT(Push to Talk)アプリの「Zello」を割り当てるケースです。お友達とトランシーバー的な通話ができます。
それと、「グローブモード」に対応します。手袋をしたままでスマホ操作ができるというものです。これを見て「スキーに行きてえ!」と思いました(私は北海道出身です)。
筐体色はブラックとグレーの2色を選べます。
3.Ulefone Armor X10 価格など
Ulefone Armor X10は中国の通販サイト「Banggood」でプレオーダーセール中で、12月8日現在の価格は119.99ドル(13,798円)です。
ガジェクラ(スマホマニア)ではない人がサブ機を持つとしたら「メイン機を使いにくいような用途がある」というケースがピンときます。その場合、Ulefone Armor X10のようなエントリークラスのタフネススマホは俄然魅力を増すんじゃないでしょうか?海に釣りに行く、山にスキーに行く、みたいなときに、タフネススマホはサブ機らしい仕事をしてくれると思います。
4.関連リンク
Ulefone Armor X10:Banggood