Ulefoneがスマートフォン「Armor 24」を発売します。長い歴史を持つ(いや、ちょっと言い過ぎか…)「Armor」ブランドのタフネススマホで、もはやスマホとは思えないくらいの大容量バッテリーを搭載、強烈な重さの製品です。
1.Ulefone Armor 24 スペック
スペック表
Ulefone Armor 24 | |
OS | Android 13 |
SoC | MediaTel Helio G96 |
RAM | 12GB(拡張機能により最大24GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.78インチ(2,460 × 1,080)120Hz |
バンド | FDD-LTE: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/28A/28B/66 TDD-LTE: B34/38/39/40/41 |
ネットワーク | 802.11 a/ac/b/g/n、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン16MP/アウト64MP+64MP |
バッテリー | 22,000 mAh |
サイズ | 181.2 × 87 × 27.5 mm |
重量 | 647 g |
コメント
OSはAndroid 13、SoCはHelio G96です。やや古い型番ですが、ウインタブの過去の計測実績だと、Antutu Ver.9でだいたい30万点前後のスコアをマークしており、タフネススマホ用としては悪くない性能です。特にこのArmor 24はゲーム向きとは言い難い筐体ですし…。
RAMは12GB、拡張機能により最大24GBとして使えます。ストレージも256GBありますので、容量としては十分かと思います。
ディスプレイは6.78インチのFHD+解像度、リフレッシュレートも120Hzありますので、画面のスクロールも滑らかです。
カメラはイン側16MP、アウト側は64MPの広角カメラと64MPのナイトビジョンカメラを搭載しています。最近「サーマルカメラ(被写体の温度を色で表現するカメラ)」を搭載する製品が増えていますが、サーマルカメラ搭載となると製品価格もかなり上がってしまいます。一方でナイトビジョンカメラは「モノクロになるが暗闇でも鮮明な写真や動画を撮影できる」というもので、実際のアウトドアシーンでも便利に使えると思いますし、製品価格もそれほど高くなりません。画素数も64MPと高いので、画質にも期待できます(ただし、しつこいですけどナイトビジョンカメラはモノクロ撮影になります)。
バッテリーは脅威の22,000 mAh。66Wの急速充電に対応しますが、それでも充電時間は相当に長くなりそうです。また、もちろんリバースチャージにも対応していますので、「大容量のモバイルバッテリー」としても使えますね。
ただし、ここまで大容量のバッテリーを「スマホに」搭載していますので、厚さは27.5 mmありますし、重さは647 gと、一般的な10インチ級のタブレットよりもずっと重いです。胸ポケットに入れるとシャツ生地が伸びちゃいそうですね。
なお、Ulefone製品に限らず、タフネススマホの多くはアウトドアで便利に使える「ツールボックス(メーカーによって名称は異なります)」と呼ばれるアプリ群をプリインストールしています。例えばコンパスとか高度計、歩数計など。…キャンプとか登山の際に使ってみたいですねえ。
2.Ulefone Armor 24 筐体
各部名称です。側面を見ると「うわ、厚い!」と思っちゃいますよね。前面は、はっきり言ってベセル幅がそれなりにあるので、あまり意味がないような気がしますがパンチホールになっています。側面の電源ボタンは指紋センサーも兼ね、左側面にはユーザーが任意の操作を割り当てることのできるカスタムキー、そしてこの製品の特徴である「LEDライトの操作キー」があります。
この筐体はIP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性を備えています。
Armor 24は背面に大きなLEDライトを搭載しています。最大の明るさが1,000ルーメンありますので、アウトドアシーンはもちろん、日常生活でも懐中電灯代わりとしても有能だと思います。ちなみにこのライトはSOS点滅も可能ですし、明るさも3段階に調整可能です。
それと、上の各部名称の画像には説明がありませんでしたが、Armor 24にはuSmartコネクタがついています。別売りのマイクロスコープ(顕微鏡)やエンドスコープ(直訳すると内視鏡。狭いパイプの中なども撮影できるカメラモジュール)の接続ができます。また、AliExpressの製品ページではマイクロスコープやエンドスコープとのセットモデルも用意されています。
Xiaomiのスマホなどでおなじみのリモコン機能もついています(ただし、日本にある全ての家電製品のリモコンとして使えるわけではありません。一部の製品に限ります)。
あと、「これは必須かもしれん…」と思ったのが別売りの「Armor Holster」です。なにせ図体が大きい製品ですから、このような専用のホルダーがあるほうがずっと便利でしょうね。
3.Ulefone Armor 24 価格など
Ulefone Armor 24はAliExpress内のUlefone Official Storeに製品ページがあり、10月16日から発売記念セールが開催されます。セール価格は10月8日現在、まだわかっていません。
UlefoneのArmorシリーズにはサーマルカメラを搭載するものや5G通信に対応するものがありますので、このArmor 24が最上位モデルとは言えませんが、「最もArmorらしい製品」かな、とは思います。さすがにこのサイズだとメインスマホとして街なかで使うのは厳しいんじゃないかと思いますが、タフネスガジェット好きな人には刺さる製品でしょうね。
4.関連リンク
Ulefone Armor 24:Ulefone Official Store