Teclastの最新エントリータブレット「P10S」をご紹介します。この製品は先日ライターのゆないとさんがレビューしてくれた「Teclast P80X」とよく似たスペックで、セール価格だと100ドルを切る価格で購入ができます。ゲーム用としては厳しいと思いますが、自宅での「寝タブ」に、気軽な情報端末にと、使いみちがありそうな製品だと思います。
1.スペック
OSはAndroid 9.0です。スマホだとぼちぼちAndroid 10を搭載する製品が出てきそうですが、中華タブレットの場合、Android 8.0くらいが普通、という状況なので、Android 9.0でもごく新しいと言えます。CPUはUnisoc SC9863Aで、これはTeclast P80Xに搭載されているものと同じですね。P80Xの実機レビューではAntutuスコアが72,063と、エントリークラスとしては十分に高いスコアを記録していました。
RAMは2GBで、最近のスマホとかタブレットの場合、エントリークラスでも3GBを搭載する製品が増えていることを考えれば少々寂しいという気がします。ゲームをしないのであれば特に困らないとは思いますけどね。
ストレージも32GBですから、十分な容量とは言えないものの、購入してすぐにストレージ不足に陥るようなことはないと思います。ここでも「あまりゲームをしないのなら」特に困るようなものではないでしょう。
ディスプレイは10.1インチで解像度は1,280 × 800です。決して高精細ではないですが、汚いとか粗いという不満はそれほどないだろうと思います。また、CPU性能があまり高くないことも踏まえると、こんなもんかな、という気がします。
この製品、対応バンドは少ないものの、LTE対応し、通話も可能です(10.1インチなのでイヤホンマイクが要ると思います)。画像を見ると独立したSIMスロットとmicroSDカードリーダーを備えていて、SIMのサイズはmicroSIMのようですね。
また、カメラはイン2MP/アウト5MPで、エントリータブレットとしてはマシな画素数になっています。しかし、スマホのカメラのような品質とは言えず、メモ代わり、あるいはボイスチャット用と考えるほうがいいでしょう。
バッテリーは6,000 mAhと比較的大容量で、メーカー公称値だと「動画視聴で10時間」となっています。ゲームなどをせず、情報端末あるいは動画端末と考えれば比較的長時間の稼働が期待できそうです。
なお、サイズはBanggoodにあったものを記載していますが、ちょっと信用できないなあ、と感じますね。まず、短辺が150 mmというのは10.1インチタブレットとしてはかなり小さいです。HUAWEI MediaPad M5 liteでも162.2 mmありますからね。また、厚さ15 mmというのも「ずいぶん」です。アウトドア用のタフネスタブレットじゃないんでねえw 重量についても700 gという記載がありましたが、これも「いくらなんでも」です。10.1インチタブレットだと通常は500 g前後で、600 gを越えるものはめったにありませんから。ということで、サイズに関してはBanggoodの数値は信用できません。
2.筐体
Teclastの「イマイチ信頼性がない」ところが「筐体画像を盛る(実際よりも美しく見えるように加工する)」傾向があるという点です。しかし、この製品の紹介画像を見ると「ベゼル幅7 mm」という記載がありまして、さすがにここは大丈夫なんだろうと思います。とすればAndroidタブレットとしてはかなりのナローベゼルということになります。
前面、背面、そして側面の画像とポート類の配置です。筐体素材は「メタル」という説明がありました。それと、前面左右のベゼルはタブレットとしては非常に細いと言え、かなりスタイリッシュです。
スピーカーは「見るからにステレオ」ですが、低価格品なので実際はモノラルである可能性も少なからずあります。SIM/microSDスロットはカバー部分が共用となっているものの、カバーのサイズが大きいので、スロット自体は独立しているものと思います。ポートはレガシーなmicroUSB、したがってイヤホンジャックも温存されています。
3.価格など
Teclast P10Sは中国の通販サイト「Banggood」でプレオーダー中で、9月25日現在の価格は89.99ドル(9,846円、クーポンコード「BGP10S89P」を使用)です。この価格は定価から20ドル割り引かれたもので、クーポンの有効期限は10月10日までとなっています。この期間にP10Sを購入するとバックパックもプレゼントされます。
スペックはやや低めながらAntutuで7万点を越えていますので、ゲーム用として使わないのであれば十分な性能と言えます。自宅などでニュースアプリを見たり、SNSに使ったり、動画視聴をしたりといった用途であれば問題なく使えるでしょう。価格のほうも9月25日現在で1万円を切っていますので、割と気軽に購入できるのではないかと思います。
4.関連リンク
Teclast P10S:Banggood
コメント
このベゼルは盛っていますよね