ZTE傘下のNubiaがゲーミングスマートフォン、REDMAGIC 8 Pro/8 Pro+を発表しました。CPUに最新のSnapdragon 8 Gen 2を搭載する、現時点で最高の性能を持ち合わせた端末です。
目次
1.REDMAGIC 8 Proシリーズ スペック
スペック表
Nubia REDMAGIC 8 Pro/8 Pro+ | |
OS | REDMAGIC OS 6.0(Android 13ベース) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 |
RAM |
REDMAGIC 8 Pro:8GB/12GB REDMAGIC 8 Pro+:12GB/16GB |
ストレージ |
REDMAGIC 8 Pro:128GB/256GB REDMAGIC 8 Pro+:256GB/512GB/1TB |
ディスプレイ | 6.8インチ(2,480 x 1,116)AMOLED 120Hz |
LTEバンド | 対応バンド未公開(2023年1月5日現在) |
SIM | nanoSIM × 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB Type-C、オーディオジャック |
カメラ | イン16MP/アウト50MP + 8MP + 2MP |
バッテリー |
REDMAGIC 8 Pro:6,000 mAh REDMAGIC 8 Pro+:5,000 mAh |
サイズ | 163.98 × 76.35 × 8.9 mm |
重量 |
REDMAGIC 8 Pro:228 g REDMAGIC 8 Pro+:230 g |
バリエーションモデル
REDMAGIC 8 Pro
・8GB/128GB
・12GB/256GB
REDMAGIC 8 Pro+
・12GB/256GB
・16GB/512GB
・16GB/1TB
※左からRAM/ストレージ
コメント
OSは現時点で最新バージョンとなるAndroid 13で、Nubia独自UIとしてREDMAGIC OS 6.0が採用されています。ゲーミングスマートフォンということで、リアルタイムでディスプレイのリフレッシュレートやGPUのクロック数を確認したり、スクリーンレコーダーなど便利な機能を呼び出せるゲーム専用ショーウィンドウ機能が用意され、AIアシスタント機能「REDMAGIC Mora」も引き続き利用可能です。2022年に発売したREDMAGIC 7で初登場したバーチャルアイドルで、硬派なゲーマーには不要に感じられる方もいるかと思われますが、なかなかかわいらしく個人的には魅力に感じています。
CPUはSnapdragon 8 Gen 2です。2022年後半のハイエンド端末に搭載されていたSnapdragon 8+ Gen 1よりもさらにスペックアップを果たしており、AnTuTu Benchmark v9での総合スコアはなんと120万点をマークします。2年前のSnapdragon 888/888+や昨年のSnapdragon 8 Gen 1/8+ Gen 1でも現在Android向けにリリースされているゲームはスムーズに動作するため、オーバースペックという印象もあるのですが、将来的にリリースされる、より高い性能を要求するタイトルにも対応していける安心感はあります。普段使いでの快適さはもう言うまでもないでしょう。
高性能な分長時間ゲームを高グラフィック設定でプレイした際の発熱も気になるところですが、REDMAGIC 8 Pro/8 Pro +ではより進化した「ICE 11.0」冷却システムを採用しているほか、引き続き冷却ファンを内蔵しており、効率的に熱を逃がしてくれます。
RAMとストレージはREDMAGIC 8 Proが8GB/128GBと12GB/256GB、REDMAGIC 8 Pro+が12GB/256GB、16GB/512GB、16GB/1TBという構成で、MicroSDカードによるストレージ拡張はサポートしていません。
ディスプレイは6.8インチサイズ、解像度は2,480 × 1,116です。リフレッシュレートは120Hz表示と、ROG Phone 6シリーズ(165Hz)と比較すると控えめですがタッチサンプリングレートは960Hzと高くなっており、細かいタッチ操作も取りこぼすことはありません。パネルはAMOLED(有機EL)です。
カメラはイン16MP、アウト50MP(広角) + 8MP(超広角) + 2MP(マクロ)です。REDMAGIC 7では64MPの広角カメラを採用していたため、カタログスペックだけ見ると若干落とされていますが、カメラの画質は画素数だけでなくメーカーのチューニングによって変わってくるため単純に比較することはできません。2020年に発売したモデルになってしまいますが、ウインタブでもREDMAGIC 5Sの実機レビューを実施しており、カメラのチューニングは良好であったことから画質は期待できそうです。
バッテリー容量はREDMAGIC 8 Proが6,000 mAh、REDMAGIC 8 Pro+が5,000 mAhです。バッテリー容量はREDMAGIC 8 Proの方が多くなっていますが、REDMAGIC 8 Pro +ではなんと165W出力の急速充電をサポートしており、0%の状態からわずか14分でフル充電が完了するとのことです。一方REDMAGIC 8 Proでは80W出力ですが、こちらも他社ゲーミングスマートフォンと比較するとより早く充電が完了します。
2.REDMAGIC 8 Proシリーズ 筐体
筐体はREDMAGIC 8 Pro、8 Pro+ともに共通です。ゲーミングスマートフォンということで、ゲームのプレイ中邪魔になってしまうことが多いノッチは採用されていません。インカメラはディスプレイ下埋め込み式なので上部ベゼルもギリギリまで狭くなっており、ゲームだけでなく動画コンテンツも迫力のある大画面で楽しめます。
背面です。筐体色はブラックのみ用意されています。プライベートだけでなく仕事で使用しても違和感ない落ち着いた印象です。このほかグローバル市場で投入されるかどうかは不明ですが、内部基板が透けて見えるクリアモデルも用意されています。
3.REDMAGIC 8 Proシリーズ 価格など
REDMAGIC 8 Pro/8 Pro+は中国市場では販売がスタートしており、価格はREDMAGIC 8 Proが3,999元(約76,630円)、REDMAGIC 8 Pro+が5,199元(約99,630円)です。現時点ではまだ中国向けのみですが、近いうちにグローバル版も発表される予定です。すでに日本投入も確定しており、REDMAGIC公式サイトのトップページで予告画像が掲載されています。
Snapdragon 8 Gen 2搭載端末はXiaomi 13シリーズとVIVO X90 Pro+が発売済みとなっていますが、ゲーミングスマホとしてはREDMAGIC 8 Proシリーズが最初の端末となります。もはやハイエンドスマートフォンに搭載されているCPUはオーバースペック気味になっているため、その真価が発揮されるのはもうしばらく先になりそうですが、その性能の高さからメイン端末としても長く使っていけると思います。
4.関連リンク
红魔8 Pro:Nubia(中国語)
红魔8 Pro+:Nubia(中国語)
REDMAGIC公式サイト:REDMAGIC(日本)