3月末に発売されたXiaomiのサブブランドPOCOの5Gスマホ「POCO F3」をご紹介します。先日ご紹介した「POCO X3 Pro」は、かつての「ハイスペックで激安」なPOCOのイメージを蘇らせてくれた、日本のユーザーも大挙して購入したであろう製品ですが、このF3もやっぱり「ハイスペックで激安」と言えるニューモデルです。
1.スペック
スペック表
POCO F3 | |
OS | MIUI 12 for POCO(Android 11) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 870 |
RAM | 6GB/8GB |
ストレージ | 128GB/256GB |
ディスプレイ | 6.67インチAMOLED(2,400 × 1,080)120Hz |
LTEバンド | 4G:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/28/66 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n41/n77/n78 |
SIM形式 | nano SIM × 2 |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン:20MP/アウト:48MP+8MP+5MP |
バッテリー | 4,520 mAh |
サイズ | 163.7 × 76.4 × 7.8 mm |
重量 | 196 g |
コメント
まず、この製品は「5Gスマホ」です。この点がPOCO X3 Proとは大きく異なります。5Gの対応バンドは広く、日本で使われているバンドもカバーしていますが、5Gに関しては通信キャリアが動作保証をしていないと怖い、という印象があります(特に楽天モバイル)。また、これはお住まいの地域によって感想が異なるとは思いますが、「いま買うスマホに本当に5Gが必要なのか?」というのもありますね。私は5G対応のスマホを楽天モバイル回線で使っていますが、購入後数カ月を経過して、いまだに一度も5G接続ができたことはありません。
CPUはSnapdragon 870です。先日POCO X3 Proの紹介記事からリンクしたこの動画にF3の中国版とも言えるRedmi K40(Snapdragon 870搭載です)のAntutu(Ver.9)スコアも映っていて、約70万点でした。この動画にはSnapdragon 865と888を搭載する製品のスコアもあり、865が約65万点、888だと約81万点と表示されていましたので、870の性能は「余裕でハイエンドクラス」と評価していいでしょう。
RAMとストレージの組み合わせは「6GB/128GB」と「8GB/256GB」の2種類です。どのくらいヘビーにゲームをするか、という視点でどちらにするかを決めればいいと思います。
ディスプレイは6.67インチの有機EL、FHD+解像度で、リフレッシュレート120 Hz、タッチサンプリングレート360 Hzと高速で、ゲームプレイにも向きます。
CPUやディスプレイの性能が非常にいいF3ですが、カメラの画素数はそれほどでもありません。アウトカメラ48MPのトリプルレンズ、というのは数値的にはハイスペック機として低めです。とは言え、私なんかはこの画素数で不満を感じたりはしないですね。同じXiaomiでも日本でも発売されたミッドレンジ機Redmi Note 10 Proはアウト側108MPのクアッドレンスですから、それを思えばスマホで凝った写真撮影をしたい、という人には物足りないかもしれません。
POCO X3 Proとの比較では、タテ・ヨコサイズに大差はないものの、厚さはかなり異なります。X3 Proの9.4 mmに対し、F3は7.8 mm、重量もX3 Proが215 g、F3は196 gです。この薄さは大きな魅力と感じられます。
2.筐体
前面は中央上部にパンチホール(型カメラ)があるデザインで、ここは同タイプのスマホとほぼ見分けがつかない感じです。上下左右のベゼルも細いですね。
一方で背面はPOCO X3 Proほど元気のあるデザインではなく、「POCO」のロゴも控えめです。カメラ周辺はそれなりに目立つデザインですが、X3 Proほど派手ではありません。
縮率がまちまちで恐縮ですが、左右側面と上下面です。右側面(左から2つめ)の中央に電源ボタン兼指紋センサーが見え、最新のRedmi NoteやPOCOと共通のデザインになっています。また、イヤホンジャックはありません。
これもRedmiやPOCOのニューモデルに見られる点ですが、スピーカーはデュアル(ステレオ)です。横持ちで動画を観たりゲームをする際には高音質を楽しめそうです。
この製品、CPUやディスプレイが「ゲーム向き」ですが、冷却面でも「液冷システム」を採用しています。X3 Proでも液冷システムが使われていますが、同一仕様なのかは定かではありません。
カラーバリエーションは上に掲載した「Night Black」のほか「Arctic White」「Deep Ocean Blue」があります。ブラックとホワイトはソリッドなデザイン、ブルーのみアクセントストライプが入っているようです。
3.価格など
POCO F3はAliexpress内のPOCO Storeで販売中、Banggoodでは4月10日現在「入荷お知らせ」というステイタスになっていて、まだ販売がスタートしていません。POCO Storeでの価格は6GB/128GB版が349ドル(38,851円)、8GB/256GB版が399ドル(44,417円)です。
このF3、5Gスマホとして、またスペックから見て、かなり低価格だと思います。特にセール価格の299ドル、349ドルというのは激安と言えるでしょう。一方で、記事中にも触れましたが、「いま買うスマホは5G対応である必要があるか?」という点については少し疑問です。そうなると「POCO X3 Proでいいんじゃね?」という気もしないではありません。
4.関連リンク
POCO F3:POCO公式サイト
POCO F3(6GB/128GB):Banggood
POCO F3(8GB/128GB):Banggood
POCO F3:POCO Store(Aliexpress)
コメント
楽天モバイルの5Gエリアはピンポイントでこれだけしかないから自分でつかみに行かないでつかめたら奇跡だよ。楽天は実質的にまだ5Gサービスしてないに等しい。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/area/5g_area/
8GB/256GB版を購入して到着待ちです。
カメラをほとんど使わないので、ほぼゲーム機として基本性能とコスパで決めました。
自宅周辺が楽天モバイルの自社ネットワークのエリア内に最近なったので当面は楽天モバイルでの運用ですが、AU網使えないのがどこまで影響するかが気になるところです。
なんでこんな記事がトップ検索にでてくるんやろ