中国メーカーのOUKITELが6.3インチサイズのミッドレンジスマホ「Y4800」を発売しました。この製品は「スペック番長にしてハイコスパ」になっていて、中華スマホのお手本のような製品です。とはいえ、最近は中国の新興メーカー製のスマホの品質がどんどん向上していますので、メインスマホ、あるいはサブスマホとして購入を検討したくなるような製品だと思います。
1.スペック
OSはAndroid 9.0で、メーカーによると「No Ads」とのことです。「広告なしって?」と思いましたが、おそらく「余計なプリインストールアプリがない、素のAndroid」という理解でいいでしょう。CPUはMediaTekのHelio P70で、Antutuスコアは13万点~14万点くらいになります。私は現在この製品と同じHelio P70を搭載するUMIDIGI S3 Proを使っていますが、PUBGのような非常に負荷の大きいゲームはやらないので、全く不満を感じることはありません。
RAMは6GB、ストレージは128GBとかなりの余裕があり、ここだけ見ればハイスペック機とかわりません。CPU性能から見て十分な構成になっていると思います。
ディスプレイは6.3インチで水滴型ノッチを採用しています。ディスプレイガラスはゴリラガラス 3が使われ、解像度はFHD+(2,340 × 1,080)と申し分ありません。ただ、2019年になって採用され始めた「ポップアップ式カメラ」ではありませんし、「ディスプレイ埋込み型指紋センサー」もありません。
入出力ポートは「なぜか」microUSBです。この製品は全体的に新しいスペックになっていると思うのですが、USB Type-Cじゃないんですよね…。ということでイヤホンジャックも温存されています。
カメラはイン側が16MP、アウト側が48MP+5MPと、非常に高い画素数になっています。CPUがHelio P70ということもあり、「AIカメラ」なのですが、センサーのメーカーは開示されていません。数値的には素晴らしいと思う半面、やっぱり実物をテストしてみないとカメラ品質についてはなんとも言えないですね。
メーカーサイトにあった画像です。このように、仮想のライバルはXiaomi Redmi Note 7になっているようですね。また、CPU、RAM、ストレージ、そしてカメラ性能が同等のUMIDIGI S3 Proもライバルになりそうです。
2.筐体
メーカーサイト、およびBanggoodの製品ページを確認してみましたが、筐体色はブラックのみのようです。前面のノッチは小さめで、上下左右ともベゼルは細いです。また、特に側面のエッジがかなり大きくラウンドしていて、美しいデザインに思われます。
背面には指紋センサーがあります。上位機種のようにディスプレイ埋込み型ではありませんが、下手に品質の低いディスプレイ埋込み型にされるよりは背面に装備してもらうほうがありがたいです。また、この製品は顔認証にも対応します。
少しわかりにくいですが、側面の画像もありました。USBポート、イヤホンジャック、スピーカーは底面にあります。ボタン類は右側面、SIMスロットは左側面ですね。全体的に割とオーソドックスな配置だと思います。
3.価格など
Oukitel Y4800は中国の通販サイト「Banggood」に製品ページがあり、6月28日現在「In Stock Alert(入荷お知らせ)」というステイタスで、販売はスタートしていません。参考価格は239.99ドル(26,158円)です。この価格でも悪くはありませんが、プレオーダーの開始時にさらに安くなるのでは?と予想します。メーカーサイトに199.99ドルという表記もありましたので、ひょっとしたらそこまで下がるかもしれないですね。
このスペックであれば200ドル台前半でも十分お買い得な感じがしますが、もし200ドルを切ったり、200ドルを少し上回るくらいに落ち着くのでなら、「買い」でもよさそうです。
4.関連リンク
OUKITEL Y4800:Banggood