OUKITELがAndroidタブレット「RT7 Titan 5G」を発表しました。初代RT1から続く「タフネスタブレット」で、直近のRT6までは少しずつ改善が施されていた感じなのですが、このRT7 Titan 5Gは強烈な進化を遂げています。もはや一般人には意味がわからないレベルに到達してしまった感もありますね。私は一般人とは言えないようでして、この製品は「欲しい!」ですけど。
1.RT7 Titan 5G スペック
スペック表
OUKITEL RT7 Titan 5G | |
OS | Android 13 |
SoC | MediaTek Dimensity 720 |
RAM | 12GB(拡張機能により最大24GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 10.1インチIPS(1,920 × 1,200) |
バンド | 5G:n1/3/5/8/20/28/38/41/77/78 FDD-LTE: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18 19/20/25/26/28A/28B/66 TDD-LTE: B34/38/39/40/41 |
SIM | nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac(推定)、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン32MP/アウト48MP+20MP |
バッテリー | 32,000 mAh |
サイズ | 249.1 × 167.8 × 19.8 mm |
重量 | 1,212 g |
コメント
OSは現時点で最新のAndroid 13、CPUはDimensity 720で、Antutu Ver.9のスコアは約33万点(出所:Nanoreview)です。ただ、この製品は明らかにゲーマー向けではないので、はっきり言ってスコアなんてどうでもいいでしょう。CPUがDimensityですから5G通信にも対応します。中華タフネスタブレットで5G対応というのはこの製品が初めてだと思います。
RAMは12GBで拡張機能により最大24GBとして使えます。…実用上は12GBで十分でしょうね。ストレージは256GBです。また、microSDカードによるストレージ拡張もできます。
ディスプレイは10.1インチ、解像度は1,920 × 1,200と「普通サイズ」です。輝度やリフレッシュレートについても特に説明がなかったので、やっぱり「普通の品質」と考えていいでしょう。
カメラについてはメーカーサイト、販売サイトとも全くアピールをしていないのですが、なにげに高品質です。イン側32MP・アウト側48MPとタブレット製品として高い画素数になっている上、アウト側には20MPのナイトビジョンカメラ(モノクロになるが暗闇でも鮮明な写真・動画撮影ができるカメラ)まで搭載しています。
バッテリーは異様な容量です。なんと32,000 mAh。最近ウインタブで実機レビューをしたタフネスタブレット「Blackview Active 8 Pro」のバッテリー容量が22,000 mAhで、「気が遠くなるほど長持ちする」と評価したのですが、RT7 Titan 5Gはその上を行く、というか「その1.5倍弱」です。体感的には「バッテリー残量20%くらいでも終日使える」くらいの容量でしょう。
なお、リバースチャージ対応については説明がありませんでしたが、従来モデルのRT6や他のOUKITEL製品でもリバースチャージには対応しているので、おそらくこの製品も対応しているものと推測します。
2.RT7 Titan 5G 筐体
タフネスタブレットとしては「想定の範囲内」と言いますか、「期待を裏切らない」と言いますか、いかつい外観になっています。従来のRTシリーズにあったオレンジのアクセントカラーがなくなり、いくぶん落ち着いたデザインになったと思います。また、カメラ仕様が大幅に強化された関係で、背面カメラの位置が中央になり、目立つようになりました。
サイズは10.1インチタブレットとしては当然大きめで厚みがありますし、さらに怖いのが「重量」です。なんと1キロを軽く超えて1,212 g。なので、「ゲームをやりたいなら他の製品にしましょう」ということです。まあ、持ち歩く際は「モバイルノートと同じような感覚」だと思えば平気ですw
もちろんIP68/IP69Kの防塵・防水性能とMIL規格(MIL-STD-810G)の堅牢性を備えています。
RT6から採用された金属製のゴツいハンドルですが、このようにタブレットスタンドとしても使えるので、ぜひセットしたいところですし、筐体のデザインとか雰囲気という点でもセットしないと製品として完成しないように思います。RT6の紹介記事執筆時点では「付属品なのかオプション品なのか不明」としていましたが、RT7 Titan 5Gでは「オプション扱い」と判明しました。AliExpressの製品ページで「ハンドルあり」と「ハンドルなし」を選べるようになっています。ちなみにRT6では付属品扱いとなったようです。
このハンドルは、スタンドとしてだけでなく、持ち歩く際の取っ手(まあ、「ハンドル」ですから…)としても便利に使えます。また、おそらくオプション扱いになると思いますが、ストラップも取り付け可能です。
3.RT7 Titan 5G 価格など
OUKITEL RT7 Titan 5GはAliExpress内のOUKITEL Franchise Storeに製品ページがあり、8月21日午後4時(日本時間)からワールドプレミア(セール)が予告されています。セール価格は不明ですが、おそらく4万円~5万円の間くらいじゃないかと予想します。
普通のガジェットが欲しい人は「買ってはいけない製品」でしょうね。でかいし重いし、たぶんWidevineもL3だと思います。5万円弱くらいならXiaomi Pad 6とかLenovo Tab P12あたりにしておくとごく快適に使えると思います。
…しかし、私は欲しいですね、これ。たまのキャンプに持ち出すくらいで普段は使わないでしょうけど、それでもいいから欲しいです。現時点で「もっとも尖ったタフネスガジェット」なのでは?と思いますし。ウインタブ読者の中にもそういう人は一定数おられるのではないでしょうか。
4.関連リンク
[PR]OUKITEL RT7 Titan 5G:OUKITEL Franchise Store(AliExpress)
コメント
キャンプで使うなら2日ぐらい持ちそうだしいいと思う。
同感です(私も今年からキャンプを楽しんでるので)。こういう超個性的な製品は人を選ぶと思いますけど、久しぶりにワクワクしながら記事を書けました。
発売後1年経っていますが、いまAmazonのスマイルセールで28900円で買えるので買ってしまいました。
お風呂タブ&災害用バッテリーとしての活躍を期待しています。
ご購入おめでとうございます。タフネスタブのジャンルはもっと伸びるかと思ったら今のところやや低調ですよね。これお風呂用としても使えるけど、お風呂用だとちょっともったいないかも。