NOMU M6 － 5インチでIP68をクリアしつつ美しいデザイン！大人向けスマホか？

中国ブランド「NOMU」はアウトドアスマホに特化した商品開発をしていて、ウインタブでも以前「NOMU S10 Pro」の実機レビューをしています。また、この実機は現在ライターのかのあゆさんの手元にあり、もともと彼はめったなことでは端末のことを悪く言わない性格なので、大変気に入っていて2回ほどS10 Proに関するレビューを投稿してくれました。

NOMU S10 Pro － 5インチ、そんなにハイスペックじゃないけど、筐体品質が素晴らしいアウトドアスマホ（実機レビュー）
NOMU S10 Proの実機レビュー（第2回） ー タフなだけでなく中身もバランスが取れた良端末（かのあゆ）
NOMU S10 Proの実機レビュー(第3回） ー 実際にタフネスなのか確かめるために雪のなか30分間放置してみたよ！（かのあゆ）

S10 Proははっきり言ってエントリースペックの製品なのですが、中華製品としては珍しく、カタログスペックよりも体感できる性能のほうがいい、というのが私とかのあゆさんの感想です。「ゲームとかに凝らなければ、はっきり言ってMT6737で十分なんですよねー」とつい先日もかのあゆさんが言ってましたけど、私も同感です。

今回紹介する「NOMU M6」もやはりスペックは決して高いとは言えません。しかし、この製品がNOMUによるものだ、という点で個人的にはすごく期待してしまいます。

1.スペック

OSはAndroid 7.0ですが、NOMUは既存製品についてOTAでOSアップグレードを提供した実績がありますので、この製品も将来的にAndroid 8にアップグレードされるという期待感はあります。

CPUはMT6737T、RAMは2GB、ストレージは16GBなので、「完全にエントリースペック」ですね。ただ、MT6737TというのはMT6737よりもクロックスピードが高く、同じCPUを搭載するS10 ProではAntutu（Ver.6）で37,000点をマークしていますので、普段使いには困らない性能は発揮できます。

ディスプレイも5インチと最近のAndroid機としては「コンパクト」なサイズになります。また解像度も1,280 × 720なので、この点でもエントリースペックとなります。というか、最近流行の縦長（アスペクト比18:9）でもありません。なお、ディスプレイにはゴリラガラス 3が使われています。

また、カメラ性能もイン5MP/アウト8MPですから、「やっぱエントリー」です。しかし、この点でもS10 Pro（この製品と同じ画素数のカメラ搭載）のレビューで、数値以上の実力はある、ということを経験済みです。

じゃどこが？という話ですが、この製品はIP68の防水・防塵性能があります。ミルスペック（MIL-STG-810G）をクリアしたタフネススマホです。NOMUが言うミルスペックというのは「なんちゃって」ではなく、しっかり認証機関の検査を受けた上のものですから信用に値します。

2.筐体

この製品、品質的にはアウトドアスマホなんですが、ごついイメージはなく、むしろ洗練されたデザインになっています。

特に背面に特徴があり、アウトドアスマホによく見られるゴチャゴチャしたデザインではなく、「3D鏡面仕上げ」です。

厚さ10 mmというのは特に薄いというわけではないですが、IP68レベルの防水・防塵機能をもつ製品としては十分に薄いほうだと言えます。また、このアングルから見ると、前面と背面が緩やかな曲面になっているのがわかりますね。アウトドア系の性能を持つスマホとしては珍しいくらいにきれいな筐体だと思います。

3.価格など

NOMU M6はまだメーカーサイトに製品情報があるのみで、通販サイトでの販売は始まっていません。エントリークラスのスペックながら、美しい筐体デザインとタフネスさを両立しているという点でとても魅力的な製品だと思います。あとは価格がいくらになるのか、という点だけですね。

スペックが比較的近いNOMUのアウトドアスマホ「S10」だと実売価格が110ドル台（12,000～13,000円くらい）になっており、RAMとストレージに余裕のあるS10 Proだと150ドル程度（16,500円～17,000円くらい）なので、このM6は新発売時に150～160ドルくらいになるのではないか、と思います。

この製品の場合、スペック表から入ってしまうと全然魅力を感じませんが、筐体デザインとか筐体品質から入るとその素晴らしさがよくわかります。個人的には「大人向け」の製品かな、と思います。発売されるのが楽しみですね！

4.関連リンク

NOMU M6：NOMU公式サイト（英語）