ウインタブで熱心にご紹介しているAndroid OS搭載スマートウォッチ。「腕時計型のスマホ」と言っていい構造の製品ジャンルですが、いかんせんディスプレイサイズが極小で、しかも腕に装着して使うのが基本形なので、腕時計としてはともかく、スマホとしては「はっきり言って使いにくい」ものでした。しかし、今回ご紹介する「LOKMAT APPLLP Max」は、このジャンルの製品の使い勝手を大きく向上させる可能性を見せてくれています。
1.スペック
LOKMAT APPLLP Max | |
OS | Android 9 |
CPU | MediaTek MT676X(Helio P22もしくはA22) |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 2.88インチ(640 × 480) |
LTEバンド | B1/2/3/5/7/8/12/17/20 |
SIM | Nano SIM |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac(推定)、Bluetooth 5.0 |
入出力 | POGO Pin |
カメラ | イン5MP/アウト13MP |
バッテリー | 2,300 mAh |
サイズ | 77.2 × 53.6 × 15 mm |
重量 | 132 g |
Android OS搭載のスマートウォッチは昨年後半に「新世代スペック」に切り替わりました。それまでは「Android 7.1/MT6739/RAM3GB/ストレージ32GB」というのが標準でしたが、「Android 10/Helio P22/RAM4GB/ストレージ64GB」と、エントリークラスのスマホと同等クラス(場合によってはそれ以上)と言っていいものになっています。
LOKMAT APPLLP Maxについては、現状少し不明な点があります。まず、OSがAndroid 9であること。ウインタブではこのジャンルの製品は「カスタムUIの出どころ(製造メーカー)は1つ」だと推測していて、「Android 7.1の次はAndroid 10で横並びになるはず」と考えていたのですが、この製品についてはそうなっていません。メーカー独自のUI?それとも単なる記載ミス?…ちょっとよくわからないです。
また、CPUの型番がはっきりしません。Banggoodの製品ページでは「MT676X」となっていて、製品ページにあるメーカー提供の画像だと「MT6762(Helio P22)」「MT6761(Helio A22)」という2種類の記載がありました。どちらにせよエントリークラスということになりますが、OS搭載スマートウォッチの製品特性上、特に大きな問題ではないと思います。
RAMは4GB、ストレージは64GBと、ここは明らかに「新世代スペック」ですね。このジャンルとしては十分な容量だと思います。
ディスプレイは2.88インチと大型です。以前LEMFO LEMTという、「え?これ腕に巻くの?」と思える製品をご紹介しましたが、それにそっくり。腕に巻くのはちょっと厳しい感じもします。
じゃ、筐体を見ていきましょう。
2.筐体
見た目はLEMFO LEM Tとほとんど同じです。筐体色、というか実際にはフレームの色ですが、ゴールド、シルバー、ブラックの3色が選べます。
で、ここからがすごい。この製品、「デタッチャブル」です。文字盤(ディスプレイ部分)がバンドから外せます。
バンドから外してしまうと「2.88インチサイズのスマホ」そのものです。2.88インチというのはJelly Pro(2.45インチ)、Unihertz Atom(2.45インチ)よりも大きく、Jelly 2(3.0インチ)よりもわずかに小さいくらいですから、スマホとしても十分に使えそうです。また、解像度は640 × 480と低いので、Google Playのアプリで動作しないものもあるかもしれませんが、ゲームなどを楽しむこともできるでしょう。
スマホとしてみた場合、CPU、RAM、ストレージは「エントリークラスとして十分使える」スペックですし、カメラもアウト側(正確には側面カメラですね)13MPあり、そんなに画質には期待できないですし、ちょっと不自然な姿勢で撮影することになるとは思いますが、そこそこの写真は撮れそうです。あとは、SIMがシングルでmicroSDカードも使えず、さらにUSBポートがなくPOGOピンのみになってしまう、という点が弱点になると思います。…我慢できそうな気もする…。
製品の展開図がなかったので、公開されている画像で判断すると、上部にアウトカメラ、左側面にSIMスロットとPOGOピン、右側面に電源ボタンを見つけられました。ということは(スマホとして見た場合)音量ボタンもないですね。
この画像の右側を見ると、バンド側にリリースボタン(ディスプレイ面をバンドから外すボタン)がついているようです。
背面には心拍数センサーもあり、ヘルストラッカーとしての機能もしっかりついています。デタッチャブル式とは言え、このあたりは一般的なスマホとは異なる部分です。
サイズはこんな感じ。腕に巻くには明らかに大きいです。ただし、話のネタにはなりますね。
3.価格など
LOKMAT APPLLP Maxは中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、1月28日現在の価格は209.99ドル(22,177円)です。
記事タイトルにあるような「ソリューション」というのは大げさかもしれませんが、少なくとも「スマホ的な使い勝手」は飛躍的に向上していると思います。あと「最初からスマホとして発売すりゃいいじゃん!」というのはロマン派にしてみれば無粋な意見です。「腕に巻けるから、腕時計だから」いいんですよ。
4.関連リンク
LOKMAT APPLLP Max:Banggood
コメント
降車時にハンドルに引っかかって本体だけ吹っ飛んで使えなくなったLEM11の代わりに検討したい製品です。
同じ未来が見えますw
Android9とは何故でしょうね。とりあえずポチリました。Zeblaze thor6がUSBでデータを転送できなかったのでこれは出来るといいな。
届きました。
懸念事項だったUSBデータ通信 OK
WiFi接続 OK
電話・SMS NG
モバイルデータ通信 NG
sim刺してもうんともすんとも、なぜ~。モバイルデータの設定がグレーアウトしてONに出来ない。
ファームウェアのバージョンによるみたいです。ワイモバイルのSIMだと、LTE接続できるというレポートがあります。自分のファームウェアはV0.5系なので、APN設定ができました。
既にポチってるけどS999と同機種なのかな?
LEM Tは夏場は暑くて辛かったなあ。
バンド込だとこっちの方が重いようです。。。
S999という同機種っぽいのがあるみたいですね。
ポチってから気付きましたがバンド込みだとLEM Tより重いようです。
LEM Tは夏場に着けておくのが不快感が強かっただけに取り外せるのは嬉しいです。
書き込み失敗したと思って書き直したら内容がダブってしまった。すみませんm(__)m
2021/03/12付でワイヤレスアップデートが可能となり実行した結果、APN設定が出来る
ようになり、モバイルネットワークに接続できました。
ただ、WiFiのmacアドレスの固定化が出来ない事に困っています。
ちなみにアップデート後のバージョンはいくつになってますか?
アップデートが降ってこなくて、、、
NotionやGoogle Keepで、スマホを持てないときに
リスト確認&チェックをオン がすごくやりやすい気がしてきた。
誰か試せる方居ますか?
確かに。ただ、このジャンルの製品は廃れ気味で、この製品も後続モデルが出てきていないんですよねえ…。
スマホ付けられるアームバンドでRakutenMiniなどを使えばいい気がしてきました(^^;
バックグラウンドでアプリが終了させられているらしく、
防災アプリやMacrodroidなどがうまく動かない。
購入検討の方は注意。
APNはYモバイルでは動きました。
レジで使うと変な目で見られる。
Lemfo LEM Tで経験済みだが慣れぬ。
情報ありがとうございます。このジャンル(Android OS搭載スマートウォッチ)は結局伸びなかったですね。LEM Tとかこの製品はかなり独創的で面白いと思ったんですが…。
災害や地震速報を速攻でキャッチするのが目的の一つでしたが、ゆれくるコールやヤフー防災などは通知がありませんでした。
LEM Tでは多くのアプリがバックグラウンドで動作したのですがね。
スマートウォッチ界隈もイヤホン内蔵型がHuaweiから出たりPixelウォッチが出たりと、盛り上がっている気がするので、フルAndroid搭載スマートウォッチも盛り上がってほしいですね。
今は防災通知が正常に動作しそうな機種を検討中です。
この製品RAMがある程度大きいのでバックグラウンドでも動きそうですけどね。あと、この製品の後継機種が出てくれるかどうか…。