最近ウインタブで強い関心をもっている製品ジャンルに「Android OSを搭載するスマートウォッチ」というのがあります。外観はスマートウォッチなのですが、OSだけでなくCPUやRAM、ストレージ、そしてSIMスロットまで装備していますので、単体でスマホとして使うことができます。言い換えると「スマートウォッチ型のスマートフォン」ということになります。子供の頃夢見た21世紀、例えばみんな銀色のワンピース・スーツを着て、空飛ぶ自動車に乗り、腕時計から通話相手のホログラムを出して、あたかも対面しているかのように電話する、みたいな世界にちょっとだけ近づけるような気がして、個人的にはこのタイプの製品をぜひ使ってみたいと思っています。
1.スペック
少し前に「LEMFO LEM7」という、やはりAndroid OSを搭載するスマートウォッチの紹介記事を掲載したのですが、読者の方(このタイプの実機をお使いです)からのコメントによれば「バッテリー稼働時間が短すぎる」「文字盤が小さすぎて操作性が悪い」「筐体の発熱が大きい」などの問題点もあるようです。最新のLEMXではそのへんのところがどう改善されているのでしょうか。
OSはAndroid 7.1で、それほどバージョンが新しいわけではないですが、実用性には問題ないでしょう。CPUはエントリークラスのスマホに使われているMT6739です。前身機LEM7がMT6737Mでしたから、より新しいCPUに換装されたということです。
RAMは1GB、ストレージは16GBなので、前身機から変更はなく、この製品をスマホとみなした場合はちょっと寂しい感じはします。しかし、(正直に言うと)スマホよりはディスプレイの操作性が格段に落ちるはずなので(w)、その意味ではRAMは1GBでもいいのかな、なんて思ったり…。
ディスプレイは大きく変わりました。前身機LEM7が1.39インチの有機EL、解像度が400 × 400だったのに対し、この製品LEMXは2.03インチLTPS(低温ポリシリコン)、解像度が640 × 590と大型になり、解像度もアップしています。私はLTPSという素材をよく理解しておらず、使った経験もありませんので、有機ELと比べてどうか、ということには言及ができませんが、少なくとも画面は見やすくなっているはずです。
また、この製品は単体でスマホの機能が使えますので、SIMスロットを装備しています。そして、Wi-Fiもあります。製品ページを確認すると2.4GHzと5GHzに対応という記載がありましたが、バンドについては言及がなかったので、この記事では「推定」としてa/b/g/n規格に対応するものとしています。
カメラ性能はかなりアップしました。前身機が2MPだったのに対し、この製品では8MPになっていますので、そこそこの画質で写真撮影ができそうな気がします。そうなるとストレージ16GBというのは少し不足感が出てくるかもしれないですね。
バッテリーは前身機の580mAhから一挙に拡大し、900 mAhとなりました。数値上は1.5倍くらいバッテリー稼働時間が伸びることになりますが、そこまでは無理として、前身機よりは確実に長時間稼働が可能になると思われます。
サイズについては通販サイト、メーカー公式サイトとも正確と思われる数値が記載されていませんでした。ただ、上の画像を見ていただくと装着した際の雰囲気はわかると思います。一般的な腕時計よりもずいぶん大きいサイズです。また、上の画像にもありますが、製品ページに「レザーバンド」について説明がありましたが、通常のシリコンバンドはいいとして、レバーバンドが同梱されるのかどうかは不明です。おそらく別売りなのではないか、と思います。
2.筐体
この製品だけでなく、およそスマートウォッチならほとんどの場合がそうであるように、ディスプレイのデザインは変更可能です。ビジネスのときにはアナログウォッチっぽく、プライベートのときにはポップなデザインに切り替えることができます。
背面というか裏側です。これまでスマートフォン的な感じで説明してきましたが、もちろんこの製品はAndroidスマホやiPhoneとの連携も可能です。他のスマートウォッチと同様、心拍数計や歩数計、フィットネス・オプションなどの機能もあります。ということで裏側にはセンサーもついていますし、SIMスロットも裏側のケースを開けてセットします。
また、IP67レベルの防水・防塵機能もありますので、安易に水没させてはいけませんが、日常生活上のアクシデントはある程度防げるものと思います。
カメラは腕時計の「リューズ」の位置にあります。ただ、前身機LEM7のときにも思ったんですけど、レンズがディスプレイ面についていないと、ビデオチャットなんかの際に不便な気がしますよね。もちろんスパイカメラ的に使うんならこの位置が便利なんでしょうけど。もちろん同意のない人物撮影は論外です。
ちょっとおもしろいと思ったのがこの画像。キーボードはこうやって出てくるんですね。「使いにくそう。でも使ってみたい!」と誰もが思うのでは?
3.価格など
LEMFO LEMXは中国の通販サイト「TOMTOP」「Gearbest」で販売中です。8月31日現在だとGearbestが安く、159.99ドル(17,916円)です。また、TOMTOPはクーポン「LEMX30」で169.99ドル(19,134円)になります(9月30日まで)。
LEMFO LEM7にいただいたコメントを拝見すると、このようなOS搭載でスマートフォンの機能を持つスマートウォッチはまだまだ十分な完成度にはなっていないようです。特に発熱の問題は、筐体サイズから考えてそう簡単に解消できるとも思えませんし、ディスプレイサイズが非常に小さいためスマホと同等の操作感を期待するにも無理があります。
しかし、「ロマン」ではありますね。スマホなしで、腕時計だけで電話とかしてみたいですし、使いにくいことは百も承知でゲームなんかもやってみたいなあ、とは思います。
4.関連リンク
LEMFO LEMX:TOMTOP
LEMFO LEMX:Gearbest
コメント
aliexpressでlem7にするかlemxにするか悩んだ末、lemxを購入しました(^^)
レザーバンドは別売りではなく、付属していました
サイズはかなり大きいですね
バンドの幅は28mmのものなら市販のものを適用できそうです
普通に使用する分にはなんとか1日バッテリーが持ちます
設定は画面輝度50%、hand bright screen on、gps on、bt on、wifi on
hand bright screenの感度はかなり悪く、腕を振り上げても10回中3回ぐらいしか画面がつきません。画面がつくのもワンテンポ遅く、数秒黒画面のあと着く感じです
カメラの位置はかなり微妙で、時計を腕の外側につけている場合はロックマン、内側につけてる場合はスパイダーマンのような格好で撮影することになります
参考まで
こんにちは、レビューありがとうございます。バッテリーがなんとか一日持つ、というのは朗報ですね!あと、ロックマンとスパイダーマンは笑った。特にスパイダーマン。
ここの記事を見てLemXを知り、アマゾンマーケットプレイスで出ていたので購入して使ってます!
今まで使っていたスマホの音声SIMを時計に挿して、スマホにはSMS付SIM挿してLINEサブアカを作り、大きな画面で見たい時はサブアカに共有してスマホで見るという作戦にしました(笑)
LINEもLemXで問題なく使えてますし、電話も問題なしです。
ウォッチフェイスに可愛いものが皆無なので、ホームアプリをGoogle nowランチャーに変えて、好きな写真を壁紙にした上で、時計や日付、バッテリー残量、天気のウィジェットを配置したら好みの感じになりました♪
バッテリーは日中ちょこちょこいじって朝から帰宅して夜まで持ってます。
いやーめっちゃ楽しいです(笑)。教えてくださって感謝です!
ただ、充電器がめっちゃしょぼいです。あれ使えなくなったらオシマイ・・・
そして電源ボタンもやわそうです。出来るだけ触らなくていいように、
hand bright screen on にしておいたほうが良さげです。
あと、アマゾンで購入したものにはレザーバンドはついてませんでした。
なのでベルト専門店でイージークリックの28mmバンドを別途購入して
付け替えました。女子にはデフォのシリコンバンドはゆるすぎて無理でした!
以上、ご報告まで♪
こんにちは、楽しいコメントありがとうございます。私もこのタイプがすごく気になっています。というか、「腕時計で電話したい」とか「腕時計で写真を撮りたい」といった厨房的な願望なんですけどね。しかし、女性の方がこのゴツい製品を使われているというのはちょっと意外でした。でも、逆に似合いそうですね!
連投すみません。もうひとつご報告事項ありました。
着信音やアラーム音は、デフォのものしか使えないようです。
移した音楽を選べる設定がなかったのでそこは少し残念でした。
シムなしで電話の音声に使用することはできますか?
こんにちは、すみません、実機を試していないので正確にお答えができません。SIMなしの場合は一般的なスマートウォッチとして使える、ということくらいしかわかりません。