中国メーカーOUKITELのサブブランドIIIF150がタフネススマホ「Air3」を発売します。5G通信には対応しない、どちらかと言うとエントリー寄りの製品ですが、タフネススマホとは思えない薄型の筐体と、独特のデザインが魅力の製品です。なお、多くのOUKITEL製品には技適マークがついていますがIIIF150の製品は日本では展開されておらず、技適マークがない可能性があります。
1.概要
スペック表
IIIF150 Air3 | |
OS | Android 14 |
SoC | Helio G96 |
RAM | 12GB(拡張機能により最大24GB) |
ストレージ | 512GB |
ディスプレイ | 6.6インチ(2,400 × 1,080) |
LTEバンド | FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17 B18/19/20/25/26/28ab/66 TDD:B38/B40/B41 |
SIM | nano SIM × 2 |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth5.0 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン32MP/アウト100MP+20MP |
バッテリー | 5,000 mAh |
サイズ | 厚さ10.5 mm |
重量 | 不明 |
コメント
OSはAndroid 14でSoCはGelio G96です。中国製品でよく見かけるHelio G99の前身と言える型番で、5G非対応、Antutuスコアは約38万点(出所:Nanoreview)なので、「どエントリー」ということはありませんがスマホ用SoCとしてはやや低めの性能です。
RAMは12GBで拡張機能により最大24GBとして使え、ストレージは512GBと大容量です。
ディスプレイは6.6インチでFHD+解像度、この画像を見るとノッチはありません。ただ…、
どこかのiPhoneのような「Dynamic Island」がついています。各種通知や時刻表示、バッテリー残量表示などができるようです。いろんな意味でさすが中国メーカー!と言いたくなるような機能です。
カメラはイン32MP、アウト100MP+20MP(ナイトビジョン)です。
直近のIIIF150製品はとにかくカメラ周りのデザインが特徴的です。この画像では「TURBO FAN」と書かれていて、あたかもファンを内蔵しているかのような印象を受けますが、実際にはファンは搭載しておらず「ターボファンのようなデザイン」という意味です。それと、カメラの周囲(リング状の部分)はイルミネーション対応します。
筐体色も個性的です。画像左が「Doodle Limited」、右が「Check Black」という色名です。
この製品で最も魅力的と感じられるのはここ、「薄さ」です。10.5 mmというのはとてもタフネススマホとは思えないですよね。しかし、IP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性を備える、立派なタフネス仕様です。
ただし、バッテリーもタフネススマホとは思えないくらい小さく、5,000 mAhです。…まあ、そうじゃないと薄型にはできないですもんね。30Wの急速充電にも対応します。
2.価格など
IIIF150 Air3はAliExpress内のIIIF150 Official Storeに製品ページがあり、9月9日から発売記念セールが予定されています。セール価格は199.99ドル(1ドル147円として29,398円)です。スペック、特に搭載SoCから評価すると「たいしたことない」と感じられるかもしれませんが、タフネス筐体ながら薄型(重量は開示されていませんがおそらく軽量です)で独創的なデザインであることに着目すれば、すごく魅力的な製品に思われますね。
3.関連リンク
IIIF150 Air3:IIIF150 Official Store(AliExpress)
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。