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Galaxy S21 SC-51Bの実機レビュー - 購入しやすくなった2021年のフラッグシップGalaxy、Android 15までアップデート可能です

Galaxy S21 SC-51B 実機レビュー
こんにちは、かのあゆです。メイン端末として2021年に発売された「Galaxy S21」を中古購入したので実機レビューをしたいと思います。今回購入したのは国内ドコモ版の「SC-51B」です。既に後継モデルとなるGalaxy S22も発売されましたが、前モデルとなるGalaxy S21も現在ドコモ、auより継続販売されており、中古白ロムも含めずいぶん購入しやすい価格帯になってきました。現在でも「ハイエンド」クラスの性能を持ち合わせています。

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ここがおすすめ
・重量級ゲームを快適に楽しめるSnapdragon 888
・美しい6.2インチAMOLEDディスプレイ
・高品質なAKGチューニングステレオスピーカー
ここがイマイチ
・パッケージが簡略化され、AKGチューニング有線イヤホンも付属せず
・背面デザインは好みが分かれるかも
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Galaxy S21 5G SC-51B:イオシス

1.Galaxy S21 SC-51B スペック

スペック表

   Galaxy S21 SC-51B
OS  Android 12 with One UI 4.1
CPU  Qualcomm Snapdragon 888
RAM  8GB
ストレージ  256GB
ディスプレイ  6.2インチ(2,400x 1,080)リフレッシュレート120Hz
LTEバンド 5G:n78/n79
FDD-LTE:B1/3/4/5/7/12/13/19/21/28
TD-LTE:B38/39/40/41/42
SIM  nanoSIM
ネットワーク IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2
入出力  USB Type-C
カメラ  イン10MP/アウト12MP + 12MP + 64MP
バッテリー  4,000 mAh
サイズ  151.7 x 71.2 x 7.9 mm
重量  171 g

コメント

プリインストールされていたOSはAndroid 11ベースのOne UI 3.1でしたが、現在では最新バージョンとなるAndroid 12ベースのOne UI 4.1にアップデートされているほか、グローバルモデルでは一部地域を対象にAndroid 13ベースのOne UI 5.0のベータテストも開始されています。日本国内でも先日Galaxy S/Z Flip/Z Foldシリーズのアップデート期間が延長され、OSは4世代、セキュリティアップデートは最大4年間受け取ることが可能になりました。OSアップデート期間は「4年間」ではなく「4世代」アップデートを受け取れるというのが注目すべき点で、Galaxy S21の場合はAndroid 15まではOSアップデートを受け取ることが可能、と言うことになります。近年端末の性能が高性能化していることもあり、OSアップデートやセキュリティアップデートを長期的に受け取れるのは安心感があります。

CPUはSnapdragon 888です。1年前の型番ですが、現在でもハイエンドクラスの性能を持ち合わせており、「原神」などの重量級ゲームも高画質設定で快適にプレイできる性能を備えています。ただし後継製品のSnapdragon 8 Gen 1もそうですが、高性能化したぶん発熱も気になります。

RAMは8GB、内蔵ストレージは256GBです。Galaxy S20シリーズまで対応していたMicroSDカードによるストレージ拡張には対応していません。グローバルモデルで用意されている128GBという構成だとゲームを本格的に楽しむには心ともない容量ですが、256GBであれば多くのユーザーにとっては「十分」な容量です。ただしかのあゆの場合メイン端末はがっつり使うので256GBでもかなりギリギリだったりするのですが…。

ディスプレイは6.2インチフルHD+(2,400 × 1,080)で、Dynamic AMOLED(有機EL)を採用しています。前モデルのGalaxy S20は解像度がWQHD(3,200 × 1,440)だったので若干スペックダウンしてしまいましたが、FHD+でも普段使いでは写真や動画が粗く表示されるということもなく、バッテリー寿命のバランスなども踏まえるとむしろちょうどいい解像度だと思います。リフレッシュレートは120Hz表示に対応しており、ディスプレイの仕様はさすがGalaxyと言いますか、現行ハイエンドモデルと比較しても劣ることはありません。強化ガラスはコーニング社の「ゴリラガラス・ヴィクタス」です。

カメラはイン10MP、アウト12MP(超広角) + 12MP(広角) + 64MP(望遠)という構成です。望遠カメラの画素数が広角カメラより高いのは珍しい構成ですが、これにより最大30倍まで拡大できる「スペースズーム」に対応しています。

ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/ac/axとBluetooth 5.2に対応します。今回購入したのはドコモのキャリアモデルと言うことでかのあゆがメイン回線として使用しているahamoでは初期セットアップの時点で特にAPN設定などを行わなくてもモバイルネットワーク(4G/5G)での通信を行えたほか、初回セットアップ時に「dアカウント」でサインインを行うと自動的にahamoアプリもダウンロードされました。

バッテリー容量は4,000 mAhで、最大45W出力の超急速充電が可能、15W出力のワイヤレス急速充電とqi規格に対応するスマートフォン、ワイヤレスイヤホン、Galaxy Watchシリーズ(独自規格)などを充電できる「ワイヤレス・パワー・シェア」に対応します。IPX6/8準拠の防水・防塵性能を備えているほか、国内キャリア版Galaxy S21シリーズではおサイフケータイも使えます。

2.Galaxy S21 SC-51B 筐体と使用感

今回は「本体だけ」の個体を購入しているため、付属品はすべて欠品でしたが、本来であれば「充電用ケーブル」のみ付属しています。Galaxy S20シリーズ以前は最初からTPUケースやAKGチューンド有線イヤホン、移行用のUSB-A To Cコネクターも付属していたのですが、AppleのiPhoneと同じく国内版、グローバル版ともに「シンプル」な内容に変更されてしまいました。

前面
前面です。2014年に発表された「Galaxy Note Edge」以降、長らく採用されていたエッジディスプレイはスタンダードモデルのS21、S21+では廃止され、フラットディスプレイに変更されています。エッジディスプレイは液晶ガラスフィルムの種類を選ぶというデメリットはあったものの、見た目も美しく、個人的には好きだったので、ここは少し残念でした。

背面
背面です。Galaxy S20でも一度デザイン変更が行われていますが、Galaxy S21では再度変更が加えられカメラバンプ部に特徴的な「出っ張り」が追加されています。個人的にはこのデザイン、「あまりGalaxyらしくなくなってしまったな」と残念に感じていたのですが、実際に自分のメイン端末として使ってみると「これはこれでありなのでは」と思ってしまうので不思議なものです。

Galaxy S21 FE(日本未発売)やGalaxy S22でもこのデザインを継承しています。今回購入した筐体色は「ファントム・バイオレット」です。

左側面
左側面には何もありません。

右側面
右側面にはボリュームボタン、電源ボタンがあります。

前面
上面にはマイク。

後面
下面にはSIMトレイ、マイク、USB-Cポート、スピーカーがあります(液晶ガラスフィルムに気泡が入り込んでしまっているためお見苦しい写真になってしまっています。申し訳ございません)。

システム

デフォルトホーム

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プリインストールアプリ

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上でご説明した通り、Galaxy S21はau版が2022年1月25日に、ドコモ版が2022年2月9日にAndroid 12ベースのOne UI 4.0へアップデートされました。またグローバル版と同じく「One UI」としてのマイナーアップデートも定期的に配信されており、現在はGalaxy S22シリーズにプリインストールされているOne UI 4.1に更新されています。既にグローバルモデルではAndroid 13ベースのOne UI 5.0のパブリックベータテストも実施されており、早ければ2023年はじめには国内キャリア版もアップデートが実施されるものと思われます。

今回購入したのはドコモ版なので「dポイント」や「dマーケット」などのキャリアアプリがプリインストールされているほか、今回設定していませんがランチャーとしてGalaxy標準の「One UI ホーム」のほか、「docomo Live UX」が選択可能です。

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RAM Plus

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One UI 4.1では仮想メモリ機能の「RAM Plus」が新たに搭載されました。同じ機能はXiaomiのMIUI 12.5/13でも用意されていますが、One UI 4.1の場合、2GBから8GBまで容量を調整することが出来るものの、完全に無効化することは出来ません。ただし次期アップデートであるOne UI 5.0ではRAM Plusを無効化するオプションも追加されるようです。

Game Booster

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ゲーム優先モード

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ゲーム支援機能として「Game Booster」が搭載されており、端末の温度やメモリ容量をリアルタイムで確認することが出来るほか、ゲームプレイ中に通知をブロックし、CPUとネットワークのリソースをゲームに集約させる「ゲーム優先モード」も備えています。

おサイフケータイにも対応

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国内キャリア版Galaxyならではの特徴として「おサイフケータイ」に対応しています。現在モバイルPASMOなどはiPhoneと連携させているApple Watchに紐付けてしまっていますが、ヨドバシカメラの「ゴールドポイント」等を利用する際にわざわざ物理カードを財布から取り出さなくてもよいのは重宝します。

ストレージ容量

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リセット直後のストレージ情報です。国内キャリア版では独自アプリがプリインストールされているため、システムで使用している容量が31.94GBと比較的大きめです。

ソフトウェア情報

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現時点で最新のファームウェア(2022年9月14日リリース)を適用した状態でのソフトウェア情報です。Androidセキュリティパッチは2022年8月1日のものが適用済みです。

ディスプレイ

リフレッシュレートは可変表示に対応

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Galaxy S20までは高解像度となるWQHD(3,200 × 1,440)表示に対応していましたが、Galaxy S21以降ではFHD(2,440 × 1,080)に落とされています。スペックダウンと感じる方もいるかもしれませんが、Galaxy S20でもデフォルトの解像度設定はFHDでしたし、通常利用でそこまで差を感じることはありません。

リフレッシュレートは最大120Hz表示に対応しています。この仕様は2022年のフラッグシップモデルと比較しても劣りません。可変表示に対応しており、利用状況によって最適なリフレッシュレート表示に調整してくれます。ただし残念ながら現状120Hzで固定することは出来ません。

Galaxy S10から採用されているDynamic AMOLEDが引き続き採用されており、画像や動画、ゲームなどのコンテンツを美しい画質で楽しむことが出来ます。

スピーカー

Galaxy S21シリーズでは名門オーディオメーカーのAKGがチューニングを担当したステレオスピーカーが内蔵されています。

Galaxyのフラッグシップモデルに搭載されているステレオスピーカーはいつも満足しているのですが、今回もスマートフォンのスピーカーとしては音圧感が高くなっており、Apple MusicやYouTube Musicなどの定額音楽配信サービスはもちろんのこと、Amazon Prime Videoなどの動画配信サービス、ゲームなどでも迫力のあるサウンドを楽しむことが出来ます。

カメラ

標準カメラUI

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標準カメラアプリは一回の撮影で最大14枚の写真や動画を撮影し、ベストな一枚を選択できる「シングルテイク」や顔写真から自分だけのアバターを作成できる「AR絵文字スタジオ」といった機能が備わっています。

カメラサンプル1

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カメラサンプル2

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カメラサンプル3

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GalaxyのカメラはミッドレンジモデルのAシリーズ含め、性能が高くいつも満足して使っているのですが、Galaxy S21でもきれいな写真を撮影可能です。暗所でも明るくノイズが抑えられています。一世代前のモデルですが、カメラ性能は正直現在販売されているハイエンド端末と比較しても劣っていないと思います。

スペースズーム

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Galaxy S21では最大30倍の「スペースズーム」に対応しています。さすがに30倍まで拡大してしまうと画質が荒くなってしまうので常用するのは厳しい印象ですが、月の写真もこのようにくっきりと表面まで写った写真を撮影可能です。Xiaomi 12 Proでも撮影可能でしたが、Galaxy S21では専用モードに切り替えなくても自動的に「月である」と自動認識してくれます。

3.Galaxy S21 SC-51B 性能テスト

ベンチマークスコアはなぜか低め・・・

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参考:
ROG Phone 6(Snapdragon 8+ Gen 1):1,120,013
ROG Phone 6 Pro(Snapdragon 8+ Gen 1):1,108,020
Xiaomi 12 Pro(Snapdragon 8 Gen 1):971,423
ASUS ROG Phone 5s(Snapdragon 888+):846,862
POCO X4 GT(Dimensity 8100):798,752
ASUS Zenfone 8(Snapdragon 888):785,280
POCO F4(Snapdragon 870):658,456
Galaxy S20 SC-51A(Snapdragon 865):655,707
Galaxy S21 SC-51B(Snapdragon 888):624,772
Mi 11T(Dimensity 1200 Ultra):582,178
Xiaomi Pad 5(Snapdragon 860):566,309
realme GT Master Edition(Snapdragon 778G):542,182
Xperia 1 SOV43(Snapdragon 855):511,163
Huawei nova 9(Snapdragon 778):500,881
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 780):500,573
Oneplus Nord CE 2 5G(Dimensity 900):430,049
Redmi Note 11 Pro + 5G(Dimensity 920):427,053
Samsung Galaxy Fold SCV44(Snapdragon 855):414,302
OnePlus Nord CE 5G(Snapdragon 750):384,505
iiiF150 R2022(Helio G95):350,565
POCO M4 Pro 5G(Dimensity 810):349,498
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
AGM Glory G1S(Snapdragon 480):340,864
AGM Glory Pro(Snapdragon 480):340,772
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
Redmi Note 11 Pro(Helio G96):336,280
POCO M4 Pro 4G(Helio G96):311,030
Redmi Note 11S(Helio G96):307,755
realme narzo 50(Helio G96):287,043
Redmi Note 11(Snapdragon 680):277,105
Blackview A95(MediaTek Helio P70):227,817
DOOGEE S98(Helio G96):277,159
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
Samsung Galaxy Note FE(Exynos 8890):177,984
Blackview BV6600 Pro(Helio P35):102,808
OUKITEL C22(Helio A22):99,664
AGM H3(Helio P22):84,184
BlackView A55S(Helio A22):78,630
geanee ADP-503G(MT6737M):46,316

Galaxy S21に搭載されているCPUはSnapdragon 888です。ウインタブではこのCPUを搭載する機種として昨年ASUS Zenfone 8の実機レビューを行っているのですが、数回ベンチマークを実行したところ総合スコアは624,772点となぜか前モデルのGalaxy S20よりも下回る結果となってしまいました。本来であれば78万点は計測できるはずなのですが…。

Galaxy S21で原神をテストプレイ

ただし、ゲーミングスマートフォンとしてのポテンシャルはいまでも高く、「原神」も最高画質設定で快適にプレイすることが出来ます。気になっていた発熱もかのあゆが購入した個体ではそこまで気にならず、Snapdragon 8 Gen 1を搭載するXiaomi 12 Proよりもむしろ安定している印象すら受けました。

4.Galaxy S21 SC-51B レビューまとめ

レビュー機は地元のGEOで購入し、店舗での購入価格は64,158円(税込)でした。イオシスではネットワーク利用制限「−」のCランク品(経年劣化に該当しない目立つ傷、ひび割れなどが見られる商品)であれば57,800円(税込)で購入可能です。

昨年のフラッグシップモデルですが、今年の3月よりキャリア販売価格が下がったこともあり、中古市場でも購入しやすくなってきた印象を受けます。後継モデルのGalaxy S22もすでに販売されていますが、筐体デザインに変更はなく、端末としての性能も高いので今から購入しても満足できると思います。何より国内版であるため、おサイフケータイが利用できるのもうれしいポイントの一つです。ゲームも快適に楽しめ、なおかつ割安なスマートフォンを探しているのであれば間違いなくおすすめです。

5.関連リンク

Galaxy S21シリーズ 公式サイト:Galaxy Mobile Japan
Galaxy S21 5G SC-51B:イオシス

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