こんにちは、かのあゆです。以前はハイエンドモデルのみ展開してきたSamsung(日本国内ではGalaxy Mobile Japan)のGalaxyですが、2018年以降ミッドレンジモデルも整備され、購入しやすいエントリーからハイエンドまで様々なモデルが選択できるようになりました。また現在ではGalaxyを取り扱っているドコモ、auともにオンラインで無料SIMロック解除に対応しているほか、楽天モバイル版は最初からSIMフリーモデルとして販売されています。
ただし、ミッドレンジモデルも積極的に導入してきた分ラインナップがややこしくなってきている印象もあるので、今回は現行モデルとして販売されているGalaxyスマートフォンをまとめたいと思います。
目次
1.Galaxy S20/S20+(ドコモ・au)
OS:Android 10 with One UI 2.1
CPU:Qualcomm Snapdragon 865
RAM:12GB
ストレージ:128GB
ディスプレイ: 6.2インチDynamic AMOLED(Galaxy S20) 3,200 x 1,440
6.9インチDynamic AMOLED(Galaxy S20+) 3,200 x 1,440
カメラ: イン10MP/アウト64MP + 12MP + 12MP + 深度測位(Galaxy S20+のみ)
サイズ: 152. x 69 x 7.9 mm/163 g(Galaxy S20)
162 x 74 x 7.8 mm/186 g(Galaxy S20+)
バッテリー: 4,000 mAh(Galaxy S20)
4,500 mAh(Galaxy S20+)
フラッグシップモデル「S」シリーズの最新モデルです。最新のハイエンドCPU「Qualcomm Snapdragon 865」を搭載し、日本国内で販売されているGalaxyスマートフォンとしては初めて5Gネットワークに対応しました。RAMも前モデルのGalaxy S10/S10+の8GBから12GBとなっており、ハイエンドスマートフォンにふさわしいスペックです。
インカメラはGalaxy S20が64MP + 12MP + 12MP構成で、Galaxy S20+はさらに深度測位レンズが加わっています。今回から8K動画の撮影をサポートし、撮影中に33MPの写真を切り出すことも可能です。日本国内では108MPのレンズを搭載する上位モデル「Galaxy S20 Ultra」が投入されないものの、カメラ機能が強化されたGalaxy S20、S20+も魅力的なモデルに仕上がっています。
2.Galaxy S10(楽天モバイル)
OS:Android 9 with One UI 1.1
CPU:Qualcomm Snapdragon 855
RAM:8GB
ストレージ:128GB
ディスプレイ:6.1インチ Dynamic AMOLED(3,040 x 1,440)
カメラ: イン10MP/アウト12MP(望遠) + 12MP(広角) + 16MP(超広角)
サイズ:149.9 x 70.4 x 7.8 mm/157 g
バッテリー: 3,300 mAh
Galaxy S20の先代モデルとなるGalaxy S10も併売中となっており、楽天モバイル版に関してはSIMフリーモデルとして販売されています。CPUにQualcomm Snapdragon 855を搭載しており、RAMも8GB搭載するなど2020年現在でも十分ハイエンドクラスの性能と言えます。Galaxy S20シリーズでは廃止になってしまった3.5 mmイヤホンジャックやフルセグチューナーも搭載されています。
カメラもシーンに応じてF値1.5と2.4のレンズを切り替える「デュアルアパチャー」を搭載しており、暗所もきれいに撮影できます。楽天モバイル版はドコモ、au、ソフトバンクの通信バンドをサポートしており、楽天モバイル回線はもちろんのこと、格安SIM運用にもピッタリの一台です。
3.Galaxy Note10+(ドコモ、au、楽天モバイル)
OS:Android 10 with One UI 2.0
CPU:Qualcomm Snapdragon 855
RAM: 12GB
ストレージ: 256GB
ディスプレイ:6.8インチ Dynamic AMOLED (3,040 x 1,440)
カメラ:イン10MP/アウト16MP(超広角) + 12MP(広角) + 12MP(望遠) + ToFレンズ
サイズ:162.3mm×77.2mm×7.9 mm/197 g
バッテリー: 4,300 mAh
専用スタイラスペン「Sペン」に対応する大型ファブレットモデルで、こちらも楽天モバイル版は3キャリアの回線をサポートするSIMフリーモデルとして販売されています。基本的なスペックはGalaxy S10と近くなっていますが、3.5 mmイヤホンジャックとフルセグチューナーはこの機種から搭載されなくなりました。
画面オフの状態でもさっとメモを取れる「画面オフメモ」や手書き文字をテキストに変換してくれる「テキストエクスポート」機能など、Galaxy Noteシリーズならではの機能が搭載されています。Sペンは4,096筆圧に対応しており、紙のような書き心地を実現しています。
4.Galaxy Z Flip(au)
OS:Android 10 with One UI 2.1
CPU:Qualcomm Snapdragon 855+
RAM:8GB
ストレージ:256GB
ディスプレイ:6.7インチDynamicAMOLED(2,636 x 1,080)
カメラ: イン10MP/アウト12MP + 12MP
サイズ: (クローズ時)87.4×73.6×17.3 mm(最厚部)- 15.4mm(最薄部)、(オープン時)167.3×73.6×7.2 mm – 6.9mm /183 g
バッテリー: 3,300 mAh
昨年登場したGalaxy Fold(販売終了)と同じく、au専売モデルとして投入された折りたたみ式スマートフォンです。Galaxy Foldが縦に折りたためるスタイルだったのに対し、Galaxy Z Flipではガラケーと同じく縦に折りたためるスタイルに変更されています。
最新ではないもののハイエンドクラスの性能を持つQualcomm Snapdragon 855+をCPUに採用しており、基本性能も高くなっています。Galaxy Foldよりは下がったとはいえ、約18万円という価格設定はスマートフォンとしては高額になってしまいますが「人と違うスマートフォンを持ちたい!」という方にお勧めできる一台です。
5.Galaxy A20(ドコモ、au)
OS:Android 9 Pie with One UI 1.1(Android 10 with One UI 2.0へのアップグレード予定あり)
CPU:Samsung Exynos 7884B
RAM:3GB
ストレージ:32GB
ディスプレイ:5.8インチTFT(1,560 x 720)
カメラ:イン5MP/アウト8MP
サイズ:150 x 71 x 8.1 mm/151 g
バッテリー: 3,000 mAh
日本国内向けGalaxyスマートフォンの中では最も安価な価格で購入できるエントリーモデルです。グローバルモデルはインカメラがデュアルレンズ仕様でしたが、国内キャリア版はシングルレンズ構成に変更されており、新たにIPX5/8準拠の防水・防塵対応とストラップホールが追加されています。
ガラケーからスマートフォンに移行するユーザーをターゲットにしている端末で、今回紹介しているGalaxyスマートフォンの中ではスペックは低めではあるものの、ホーム画面によく使う連絡先を登録できる「かんたんモード」を搭載するなどガラケーからの乗り換えでもスムーズに移行できる機能が搭載されています。
6.Galaxy A41(ドコモ、au)
OS:Android 10 with One UI 2.1
CPU:MediaTek Helio P65
RAM:4GB
ストレージ:64GB
ディスプレイ:6.1インチSuperAMOLED(2,240 x 1,080)
カメラ:イン25MP/アウト48MP + 8MP + 5MP
サイズ;未公開(2020年5月3日現在)
バッテリー: 3,500 mAh
2020年3月に発表されたばかりの最新モデルで、Galaxyスマートフォンとしては珍しくMediaTek Helio P65をCPUに搭載しています。日本国内向けモデルが先行投入されており、グローバル市場でも投入されますが背面デザインが一部異なっています。
ミッドレンジモデルながらディスプレイ埋め込み指紋認証センサーを搭載しており、カメラもインカメラに48MPの広角レンズを含むトリプルレンズ構成となっており、「Galaxy Note10+やGalaxy S20シリーズのようなハイエンドスマートフォンは必要ないけどカメラにはこだわりたい!」という方にお勧めです。また以前実機レビューを行った「Galaxy A51」同様背面には「3D Glasstic加工」が施されており、光の当たりによって色合いが変わるプリズムカラーとの組み合わせで高級感のあるデザインとなっているのも魅力的です。
発売日はドコモ、au版ともに7月とまだ少し先となっていることもあり、価格も現時点では発表されていませんが購入しやすい価格に収まりそうです。
7.Galaxy A7(楽天モバイル)
OS:Android 9 Pie with One UI 1.0
CPU:Samsung Exynos 7885
RAM:4GB
ストレージ:32GB
ディスプレイ:6.0インチSuperAMOLED(2,280 x 1,080)
カメラ:イン24MP/アウト24MP+ 5MP + 8MP
サイズ:159.8 x 76.8 x 7.5 mm/168 g
バッテリー:
SIMフリーモデルとして楽天モバイル向けに投入されているミッドレンジスマートフォンで、今回紹介しているGalaxyスマートフォンの中では登場した時期が一番古いモデルです。そのためディスプレイはGalaxy S8/S9やGalaxy Note8と同じくノッチ非採用の「Infinity Display」となっていますが、ノッチが苦手な方はむしろこのデザインのほうが安心感を覚えるかもしれません。
古いモデルということで接続ポートがUSB-CではなくMicroUSBであること、防水・防塵に非対応な点は気になりますが、発色が美しいSuperAMOLEDディスプレイや3眼トリプルレンズカメラが搭載されており、ドコモ、au、ソフトバンクの回線に対応していますので、格安SIMでの運用にぴったりな一台です。
8.Galaxy Tab A(J:COM)
OS:Android 9 Pie with One UI 1.1
CPU:Samsung Exynos 7904A
RAM:3GB
ストレージ:32GB
ディスプレイ:10.1インチTFT(1,980 x 1,200)
カメラ: イン5MP/アウト8MP
サイズ:149.4 x 245.2 x 7.5 mm/469 g
バッテリー:6,150 mAh
日本国内向けモデルとしては2020年現在唯一のタブレットで、ケーブルテレビや格安SIMを提供しているJ:COM向けモデルとして投入されています。スペックはミッドレンジクラスですがDolby Atmosに対応するデュアルスピーカーを搭載しており、NetflixやSpotifyといった動画・音楽定額配信サービスのコンテンツを大迫力のサラウンドサウンドで楽しむことが可能です。
ディスプレイの解像度も10.1インチWUXGA(1,920 x 1,200)と高く、販売価格も32,800円(税抜き)と比較的安価な設定となっている点が魅力的です。日本国内ではAndroidタブレットが少なくなってきていることもあり、魅力的な選択肢の一つになると思います。
9.まとめ
数年前まではハイエンドモデルのSシリーズ、ノートシリーズにミッドレンジモデルのA/Feelシリーズ一機種という構成だったことを考えると2020年現在販売されているモデルは7台と選択肢はかなり増えたなというのが正直な感想です。低価格なエントリーモデルから最新のフラッグシップモデル、折りたたみ式スマートフォンとラインナップは充実しています。また昨年10月には久々の国内向けタブレット製品となる「Galaxy Tab A」も投入されています。こちらは現時点ではJ:COM専売となっていますがミッドレンジモデルでありながらデュアルステレオスピーカーと高解像度ディスプレイを搭載するなど魅力的な製品となっており、個人的に少し気になっています。
グローバル市場では低価格な5G対応ミッドレンジモデルとして「Galaxy A51 5G」や「Galaxy A71 5G」が投入されており、低価格なエントリーモデルとして「Galaxy A01」なども発売されています。今後これらの端末も国内向けに投入されればより選択肢が広まってよいのではないかと感じました。
10.関連リンク
Galaxy公式サイト:Galaxy Mobile Japan