サムスンがAndroidタブレット「Galaxy Tab S10 Lite」を発表しました。Galaxy Tabのハイエンドモデル「S10シリーズ」には「S10+/S10 Ultra/S10 FE+/S10 FE」がありますが、このS10 Liteはそれらの下位グレードという位置づけです。メーカーのキャッチフレーズは「あなた専属のAIパートナー」で、多くのAI機能を備えています。
1. スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Android 15 |
SoC | Exynos 1380 |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 10.9インチ (2,112×1,320) 90Hz |
バンド | — |
無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3 |
ポート類 | USB Type-C 、microSDカードリーダー |
カメラ | 前面:5MP/背面:8MP |
バッテリー | 8,000 mAh |
サイズ | 254.3×165.8×6.6 mm |
重量 | 524 g |
OS/SoC
OSはAndroid 15と開示されています。しかし、S10 Liteは「最大7世代分のAndroid OSのアップグレードと、グローバル公開日から7年間のセキュリティアップデート」が保証されているため、OSのバージョンについては心配いりません。
SoCはExynos 1380です。S10+/S10 UltraがDimensity 9300+でAntutuスコア約209万点、S10 FE+/S10 FEがExynos 1580 で約91万点、そしてExynos 1380は約60万点となっています (AntutuスコアはNanoreviewより引用)。また、S10 LiteはLTE/5G通信には非対応です。
RAM/ストレージ/ディスプレイ
RAMは6GB、ストレージは128GBで、ストレージに関してはmicroSDカードによる拡張も可能です。メーカーでは「microSDによる拡張もできるので、容量不足の心配はありません」としていますが、ウインタブでよく紹介している低価格帯の中国タブでも256GBくらいの製品が増えているので、それらとの比較ではちょっと不足感がありますね。
ディスプレイは10.9インチで解像度は2,112×1,320(アスペクト比16:10)、リフレッシュレート90Hzです。サムスンと言えば有機ELディスプレイがイメージされますが、S10 Liteのディスプレイは有機ELではなくTFTです。また、筆圧対応のスタイラスペン(Sペン)に対応し、ペンも付属します。
筐体
筐体色はご覧の3色 (グレー、コーラルレッド、シルバー)で背面にSペンを取り付けられるようになっています。厚さがわずかに6.6 mmと、低価格帯の中国タブとは「やっぱり違う」と感じられます。
カメラは「Galaxyだからすごいんじゃね?」と思ってしまいますが、前面5MP、背面8MPと控えめです。ただ、タブレット製品の場合、スマホほどカメラの使用頻度は高くないので、個人的にはむしろ「サムスンって常識的」と思いました。
バッテリーは8,000 mAhで25Wの急速充電に対応します。
オプション品も充実しています。キーボードには「Galaxy AI Key」もついており、このキーを押すとAIアシスタントが起動するという、「どこかのOSのCopilotキー」みたいな機能もあります。
価格など
Galaxy Tab S10 Liteは9月4日予約開始、9月19日販売開始と発表されており、Samsungオンラインショップ、Galaxy Harajuku、Galaxy Studio Osaka、Amazon、家電量販店、Samsung公式ストア楽天市場店で販売されます。8月27日現在価格は発表されていません。
価格は発表されていませんが、割引キャンペーンは発表されています。ただ、これも「6,600円が割引される」のと「キャンペーン期間が9月4日18:00から10月20日9:59まで」という程度しか開示されていません。上位モデル「S10 FE」の価格が83,820円で、S10 Liteの販売価格はそれを下回るはずなので、6,600円という割引額は結構大きいんじゃないか(1割引くらい?)と思います。
関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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