DOOGEEがタブレット「DOOGEE Tab E3 Pro」を発表しました。DOOGEEは複数のタブレットを「Eシリーズ」として発売するようで、このE3 Proは13インチで、他に「E3(11インチ)」「E3+(12インチ)」「E3 Max(14インチ)」の発売が予定されています。この記事執筆時点ではE3 ProのみAliExpressに販売ページができていますので、まずはE3 Proについて紹介します。
1.概要
スペック表
DOOGEE Tab E3 Pro | |
OS | Android 15 |
SoC | MediaTek Helio G100 |
RAM | 8GB(拡張機能により最大32GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 13インチ(1,920 × 1,200)90Hz |
LTEバンド | FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19 B20/25/26/28A/28B/66 TDD: B34/38/39/40/41 |
SIM | nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth |
入出力 | USB Type-C 、microSDカードリーダー オーディオジャック |
カメラ | イン8MP/アウト13MP |
バッテリー | 11,000 mAh |
サイズ | 302.1 × 197.5 × 7.9 mm |
重量 | 718 g |
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OSはAndroid 15、SoCはHelio G100です。先日紹介記事を掲載したBlackview MEGA 3もHelio G100搭載、ということなので、2025年後半はこの型番を搭載するタブレット製品が多数リリースされるのかもしれません。G100は中国タブや中国スマホでおなじみのHelio G99の後継型番と言え、SoCの構成はG99とほぼ同じ、G100のほうがGPUのクロックスピードが速いため、ベンチマークスコアは若干G100が上回ります。Blackview MEGA 3ではメーカー公称のAntutuスコアは430,076とのことでした。
RAMは8GBで拡張機能により最大32GBとして使え、ストレージは256GBです。
ディスプレイは13インチと大型で解像度はWUXGA(1,920×1,200)、リフレッシュレートは90Hzです。ちょっと脱線しますが、ここ最近ウインタブで実機レビューをしている中国メーカーのタブレットは軒並みディスプレイの発色品質が上がっていると感じられます。もともとDOOGEEタブレットのディスプレイ品質は決して悪くありませんでしたが、最近の傾向を踏まえると、このE3 Proのディスプレイ品質も高水準と考えていいでしょう。
Widevineについては製品ページに説明がありませんでした。しかし、2024年後半くらいからウインタブで記事にした中国タブレットでWidevine L3の製品は全くありませんし、DOOGEEの既存製品はほとんどがL1なので、E3 Proもほぼ確実にL1だと思います。
この記事で引き合いに出しているBlackview MEGA 3は背面カメラが50MPです。大型タブレットの場合はカメラ画素数も高くなっているケースが増えてきていますが、E3 Proのカメラは前面8MP、背面13MPと、中国タブの上位モデルとしては「並」の画素数です。
バッテリーは11,000 mAhと、ディスプレイサイズに合わせて大きめの容量になっています。18Wの急速充電とリバースチャージにも対応します。
筐体は金属製で厚さは7.9 mmと比較的薄型です。背面はDOOGEEタブレットに良く見られるツートンカラーになっています。
筐体色は「Mist Gold」「Mignight Black」「Cloud Shadow Gray」の3色。DOOGEEとしてはMist Goldをイメージカラーに据えているようですが、確かに他社製品ではあまり見られない色ですよね。
E3 Proは4スピーカー搭載です。画像にあるように配置も良く、動画視聴時やゲームプレイ時には臨場感のあるステレオサウンドが楽しめると思います。
2.価格など
DOOGEE E3 ProはAliExpress内のDOOGEE Official Storeに製品ページがあり、6月16日午後4時(日本時間)からワールドプレミア(発売記念セール)が予定されています。セール価格は209.99ドル(30,643円)です。また、6月16日からAliExpress全体でのセール「サマーセール」がスタートする予定なので、クーポンなどで上乗せ割引が受けられる可能性もあります。
中国タブの場合、3万円を超えると少し心理的な抵抗を感じてしまいますが、E3 Proはディスプレイサイズも大きく、SoCも最新で比較的高性能なので、妥当な価格だと思います。
3.関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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