E-Ink製品の専門店、SKT株式会社がAndroid OS搭載のE-Inkタブレット3機種「BOOX Max Lumi2」「BOOX Note Air2」「BOOX Note5」を発表しました。外観だけ見ると従来モデルとの比較で大きく変わったもの、あまり変化のないものがありますが、いずれもシステムスペックは大きく進化しています。
3機種に共通する改善点として
・OSがAndroid 10からAndroid 11に
・CPUがSnapdragon 636からSnapdragon 662に
・新開発のペン「Magnetic BOOX Pen Plus」付属
・PCとのデータ連携を容易にするBOOX Dropアプリ
・無料で5GBが使えるクラウドストレージ
・3年間のファームウェアアップデート保証
・オリジナル電子書籍リーダー「NeoReader」の改善
・OneNoteやEvernoteでのペンの使用感が向上
などがあります。なので、見た目はあまり変わっていない機種でも使用感は大きく向上しているものと思われます。
では、個別に見ていきましょう。
目次
1.BOOX Max Lumi2
スペック
BOOX Max Lumi2 | |
OS | Android 11 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 662 |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 13.3インチMobius Eink(2,200 × 1,650) Carta 1250(207dpi) 4096段階筆圧対応ワコムペン付属 |
ネットワーク | 802.11 b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、microHDMI |
カメラ | なし |
バッテリー | 4,300 mAh |
サイズ | 310 x 228 x 7.9 mm |
重量 | 570 g |
従来モデルからの変更点
・最新のCarta1250のEInkパネルを搭載
・OSがAndroid 10からAndroid 11に
・CPUがSnapdragon636からSnapdragon662に
・RAMが4GBから6GBに
・ストレージが64GBから128GBに
コメント
BOOX Maxシリーズは、13.3インチ(A4サイズ)と大型のE-Inkタブレットです。従来モデルからOSのバージョン、CPU、RAM/ストレージ容量が変更となりましたし、E-Inkも「Carta1250」という、新開発のものになりました。これならE-Ink端末でない「普通のAndroidタブレット」としても十分に高性能だと思います。ただし、当たり前の話ですがディスプレイはモノクロ(グレイスケール)ですし、目に優しいE-Inkながら、動画やゲームなど、動きの激しいものを表示するのには向きません。
画面が大きいので「A4サイズのPDFを等倍で読みたい」「2画面分割機能を用いて電子書籍を読みながらデジタルノートを取りたい」といった用途にも対応できます。また、ワコムデジタイザーを搭載し、4,096段階の筆圧に対応するペン入力ができる、というのも使いみちを広げてくれると思います。さらに、この製品にはmicroHDMIポートがあり、簡易的なPCモニターとしても使えます。
BOOX Max Lumi2は11月19日の発売予定で、価格はオープン、市場想定価格は税込み109,800円です。
関連リンク:
BOOX Max Lumi2:SKT製品ページ
BOOX Max Lumi2:SKTNETSHOP
BOOX MaxLumi2:Amazon
BOOX Max Lumi2:楽天
BOOX Max Lumi2:Yahooショッピング
2.BOOX Note Air2
スペック表
BOOX Note Air2 | |
OS | Android 11 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 662 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 10.3インチ HD Carta Eink(1,872 × 1,404) Carta (227 dpi) 4096段階筆圧対応ワコムペン付属 |
ネットワーク | 802.11 b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | なし |
バッテリー | 3,000 mAh |
サイズ | 229.4 × 195.4 × 5.8 mm |
重量 | 420 g |
従来モデルからの変更点
・OSがAndroid 10からAndroid 11に
・CPUがSnapdragon636からSnapdragon662に
・RAMが3GBから4GBに
・ストレージが32GBから64GBに
コメント
BOOX NoteAirシリーズは、10.3インチ(A5サイズ)のE-Inkタブレットです。この製品は従来モデルをウインタブでも実機レビューしていますが、従来のE-Inkタブレットのイメージを大きく変える、「高級感のあるスタイリッシュなタブレット」でした。
ニューモデル「Air2」では美しいデザインはそのままに、OSのバージョン、CPUの型番、RAM/ストレージを見直し、ハードウェア性能が大きく向上しています。E-Ink端末としては「ストレージが32GBから64GBに倍増」というのが特に大きいんじゃないでしょうか。また、新開発のフィルムでペン入力がさらにしやすくなったり、側面のペン取り付け用マグネットが変更され、ペンの保持力が強化されるなど、スペック表には現れにくい細部にもしっかり手が入っています。
BOOX Note Air2は11月19日の発売予定で、価格はオープン、市場想定価格は税込み63,800円です。
関連リンク:
BOOX Note Air2:SKT製品ページ
BOOX Note Air2:SKTNETSHOP
BOOX NoteAir2:Amazon
BOOX NoteAir2:楽天
BOOX NoteAir2:Yahooショッピング
3.BOOX Note5
スペック表
BOOX Note5 | |
OS | Android 11 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 662 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 10.3インチ Mobius Eink(1,872 × 1,404) Carta (227 dpi) 4096段階筆圧対応ワコムペン付属 |
ネットワーク | 802.11 b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | なし |
バッテリー | 3,000 mAh |
サイズ | 249 × 176.5 × 5.8 mm |
重量 | 385 g |
従来モデルからの変更点
・OSがAndroid 10からAndroid 11に
・CPUがSnapdragon636からSnapdragon662に
・デザイン一新
・スピーカーがシングルからデュアルに
・バック(ホーム)ボタンの廃止
・ペンとケースが磁力でくっつくように
・厚みが7.1 mmから5.8 mmに
コメント
ニューモデル3機種中、もっとも大きく外観が変わったのがBOOX Note5です。背面の色がBOOX Note Airと同色(に見えます)になりました。また、重量はAir2よりもさらに軽く、わずか385 gとなっていますし、スピーカーもデュアルになりました。
Air2が画面の自動回転に対応し、フレキシブルな使い方ができるのに対し、Note5は固定レイアウトを中心に読む、という感じになります。筐体のデザインもAir2が「縦持ち時の左ベゼルを太く」しているのに対し、Note5は「縦持ち時の下ベゼルを太く」しています。
BOOX Note5は11月後半の発売予定で、価格はオープン、市場想定価格は税込み72,800円です。
関連リンク:
BOOX Note5:SKT製品ページ
BOOX Note5:SKTNETSHOP
BOOX Note5:Amazon
BOOX Note5:楽天
BOOX Note5:Yahooショッピング
コメント
AirよりNoteが軽いとかこういうのがコンセプトがわかんない
確かに…。