Blackviewがサブブランド「OSCAL」からタブレットのニューモデル「OSCAL Pad 18」を発売します。低価格帯の中華タブに期待される性能、機能を確保しており、付属品も充実、そしてOSCALブランドだけに発売記念セールの価格も魅力的です。
なお、この記事は10月30日に公開した記事に後日メーカーが変更・開示した情報を追加したものです。
1.スペック
スペック表
OSCAL Pad 18 | |
OS | Doke OS_P 3.0(Android 13ベース) |
SoC | UNISOC T616 |
RAM | 8GB/12GB(拡張機能により最大16GB/24GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 10.95インチ(1,920 x 1,200) |
LTEバンド | FDD:B1/3/7/8/19/20 TDD:B40 |
SIM | nanoSIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン13MP/アウト13MP+2MP |
バッテリー | 8,800 mAh |
サイズ | 256.75 × 168.3 × 7.4 mm |
重量 | 490 g |
コメント
OSはAndroid 13ベースの独自UI、Doke OS_P3.0です。先日レビューしたBlackview Tab 18ではDoke OS_P4.0搭載、となっていましたが、OSCAL Pad 18は3.0のままです。
タブレット向けのDoke OSは「PCモード(Windows PCのように画面下部にタスクバーが表示され、アプリのウインドウ表示もできる)」が使えるのが魅力です。
SoCはUNISOC T616でRAMは8GB/12GB(拡張機能により最大16GB/24GBとして使えます)、ストレージは256GBと、低価格帯の中華タブレットとしては十分な構成です。ゲーム向きの製品ではありませんが、PCモードの利用も含め、ほとんどの操作はサクサクこなせるでしょう。なお、メーカーサイトおよびAliExpressの製品ページでは「Antutuスコア301,182」と記載されていますが、ウインタブの経験上、T616のAntutu Ver.10のスコアは25万点程度なので、「そこまで性能は高くない」と考えていただくほうが安全です。
ディスプレイは11インチ(正確には10.95インチ)と大きめサイズで解像度は1,920 × 1,200です。最近の中華タブの上位モデルは2,000 × 1,200という解像度が多いのですが、OSCAL Pad 18は「ちょっと大きいけれど普通の形状(アスペクト比)のディスプレイ」ということになります。また、WidevineもL1なので、動画サブスクリプションサービスでHD以上の画質での視聴ができます(ただし、NetflixではHD画質視聴ができないと思われます)。
カメラはイン側が13MPと高い画素数になっており、アウト側は13MPのメインカメラと2MPの深度カメラを搭載しています。低価格帯のタブレットとしては悪くない構成ですよね。
また、バッテリーは8,800 mAhと、タフネスタブレットの狂ったかのような大容量と比較すると控えめですが、一般的なタブレット製品としては大きめの容量と言えますし、18Wの急速充電にも対応します。
2.筐体
筐体色はグレイシャーブルーとインターステラーグレーの2色。カメラまわりのデザインが個性的です。
筐体サイズについてはディスプレイサイズが10インチ級タブレットよりも大きいぶん、ちょっと大きめです。しかし、厚さが7.4 mmというのは立派ですし、重量が500 gを切っているのもうれしいところです。
OSCAL Pad 18は4スピーカーを搭載しています。WidevineもL1ですし、スピーカー品質にもそこそこ期待はできそうなので、動画視聴用としても良さそうです。
OSCAL Pad 18は付属品も充実しています。まず、スタイラスペンが付属します。ただし、このペンは筆圧には対応しません(速く描くと線が太くなり、ゆっくり描くと線が細くなる仕様です)ので、イラストやマンガの制作には向きません。メモ用として画面に書き込むのには十分だと思いますけどね。
それと、保護フィルムとケースも付属します。特にケースはタブレット製品には「ぜひ欲しい!」付属品と言えますので、この点もありがたいところです。
3.価格など
Blackview OSCAL Pad 18はAliExpress内のOSCAL Official Storeに製品ページがあり、12月12日午後5時(日本時間)から発売記念セールが開催されます。セール価格はRAM8GBモデルが151.99ドル(1ドル150円として約22,800円)、RAM12GBモデルが161.99ドル(約24,300円)で、先着200台にはBluetoothキーボードがプレゼントされます(この記事執筆時点ではセール価格は開示されていません。AliExpressから提供された情報を記載しています)。
スペック面では現在日本のAmazonで販売されている2万円前後の中華タブといい勝負くらいですが、ディスプレイサイズがちょっと大きめであるという点と、Doke OS_P搭載によりPCモードが使える、という点、そして付属品が充実しているという点が魅力的ですね。
4.関連リンク
OSCAL Pad 18:OSCAL Official Store(AliExpress)
コメント
ウインタブさま
精力的かつ豊富な記事更新をいつも楽しみにしております。
この記事にて紹介されていたBLACKVIEW社のOSCAL PAD18ですが、該当の商品ページを見てみると、カメラの作例として掲載されている画像の多くは、Google検索で簡単に検索しただけでも、フリー素材にウオーターマークを書き込んだだけのものと確認できています。
ウインタブさまにおいてここしばらくBlackview社を高く評価しておられるように思いましたが、このブランドの新機種の作例はいずれもフリー素材の転用が多く、「はめ込み合成です」との注意書きもありません。
一部の中国メーカーのこうした行為は、メディアにとって暗黙の了解・周知の事実として扱っておられるのかもしれません。
メディア側としては指摘しにくいかとは思いますが、今後も発展していくにあたり、上記のような点もウインタブさま内にて明記もしくはブランドに指摘してくだされば、より中立的な視点で読者も判断できるかと思った次第です。
今後の記事や取り組みも引き続き楽しませていただきます。
ご多忙のおり、大変失礼致しました。
こんにちは、「メディアにとって暗黙の了解・周知の事実として扱っておられるのかもしれません」というのはその通りですね。と言いますか、真贋を確認することなく、製品ページの画像を引用していました。ご指摘の点、今後きちんと対応していきます。