Blackviewがタフネススマホ「BV9300」を発表しました。Blackviewの「BV9●●●」という型番は、同社の最上位モデルであるということを意味します。このBV9300もBlackviewみずから「2023年のフラッグシップモデル」と称する製品です。「5Gに対応しない」という点を除けば、タフネススマホに求められるスペック、機能をほぼ網羅しています。…そして「デカい」です…。
1.Blackview BV9300 スペック
スペック表
Blackview BV9300 | |
OS | Doke OS 3.1 (Android 12ベース) |
CPU | MediaTek Helio G99 |
RAM | 12GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.7インチ(2,388 × 1,080)120Hz |
LTEバンド | FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18 19/20/25/26/28A/28B/30/66 TDD: B34/38/39/40/41 |
SIM | nanoSIM x 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン32MP/アウト50MP+8MP+2MP |
バッテリー | 15,080 mAh |
サイズ | 184.6 × 85.6 × 22.8 mm |
重量 | 520 g |
コメント
OSはAndroid 12ベースの独自UI、DokeOS 3.1です。ウインタブではDokeOS 3.0を搭載するスマホを実機レビューしていますが、さらなる独自機能が追加されているようです。
詳細は実機を確認してみないと何とも言えませんが、Newフォーカスモードとかロック画面のショートカットなど、かなり面白いUIになっていると思われます。
CPUはHelio G99です。5Gには対応しないものの性能は高く、メーカー発表だとAntutuスコアが353,283点ということなので、ゲームも含め、各種操作がサクサクこなせます。また、RAMは12GBですが、拡張機能によりストレージ領域から最大9GBをRAMとして使えますので、合計で最大21GBとなります。…12GBでも十分すぎる気がしますけどね…。また、ストレージも256GBと十分な容量です。
ディスプレイは6.7インチのFHD+解像度、ダイナミック・リフレッシュレートに対応し最大120Hz表示ができます。BV9300はCPU性能もミッドレンジ機として悪くありませんし、ゲームも楽しめそうです。
カメラはイン32MPと高画素数でアウト側も50MPのメインカメラ、8MPの広角・マクロカメラ(120°広角&1cmマクロ)、2MPの深度センサーという構成です。ArcSoft社のアルゴリズムを採用しており、撮影品質にも期待できそうです。
バッテリーは15,080 mAhと巨大です。これだけの容量になると充電に要する時間も気になりますが、33Wの急速充電に対応し、「71分で50%充電、217分で100%充電」できます。…それでも満充電まで3時間半くらいかかりますけどね。
ここまでの容量になると、単体で長時間使うということの他にリバースチャージ(この製品をモバイルバッテリー代わりにして他のデバイスを充電できる機能)が欲しいところですが、しっかり対応しています。
通信バンドは「グローバル」です。Blackviewは日本での販売に力を入れており、最近レビューした製品は全て技適マークがついていましたので、おそらくBV9300も技適マークがついているものと思います。なので、バンド対応、法規制対応とも日本での利用に適した製品と言えます。
2.Blackview BV9300 筐体
筐体はタフネススマホらしいデザインになっています。また「デカい」です。ディスプレイサイズが6.7インチあり、前面はパンチホールカメラのデザインですが、上下のベゼルも太く、「パンチホールの意味がないのでは?」と感じられますし、厚みも半端ないです。スペック表によれば厚さは2センチを越え、重量も500 gオーバーです。重さ500 gを越えるタフネススマホって過去に存在したっけ?と思い、調べてみたらOUKITEL WP19が21,000mAhという冗談みたいなバッテリー容量で、重さ570 gありました(記事公開時は重量不明でしたが、その後メーカーサイトで570 gであることを確認しています)。なので、BV9300は少なくとも過去最重量ではないですねw
筐体色は上に掲載した「オレンジ」のほか「ブラック」と「グリーン」を選べます。
選択可能なのは筐体色だけではありません。BV9300は上部に「フラッシュライト」もしくは「レーザー距離計」がついていて、購入時にどちらかを選べるようになっています。どちらを選ぶかはお好み次第ですが、私は最近車中泊やキャンプに出かけるようになったので、(夜のトイレなどで)フラッシュライトが便利かなあ、と思います。
筐体はIP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD810H)準拠の堅牢性を備えています。また、前面ガラスはゴリラガラス 5が使われています。
タフネススマホではよく見かけるカスタムキーも搭載しています。あらかじめ設定されているメニューの中からユーザーが好みの操作を割り当てられるボタンです。
スピーカーは「Smart-PAボックススピーカー」で、配置もよく、音楽や動画も楽しめそうです。
あと、キャンプなどで手袋をしてテントの設営なんかをされることがあると思いますが、その際に便利なのが「グローブモード」です。手袋をしたままスマホをタッチ操作できます。
3.Blackview BV9300 価格など
Blackview BV9300はAliExpress内のBLACKVIEW Official Storeに製品ページがあり、5月10日からワールドプレミアセール開催が予定されており、セール価格は219.99ドル(約31,440円)と予告されています。上でご説明した「フラッシュライトバージョン」と「レーザー距離計バージョン」で18ドルほど価格が違っていて(通常価格ベース)、フラッシュライトバージョンのほうが安いので、おそらく219.99ドルになるのはフラッシュライトバージョンのほうで、レーザー距離計バージョンはもう少し高くなると思われます。
スペックがよく、アウトドアで頼りになるBlackviewのフラッグシップモデル、セール価格も手頃ですし、重さ500グラムオーバーでも問題ないなら「買い」でしょう。
4.関連リンク
【PR】Blackview BV9300:Blackview Official Store(AliExpress)