Blackviewがタフネススマホ「BV9200」を発売します。Blackviewの「BV99000シリーズですね…」は上位モデル、という印象がありますが、BV9200は5G対応せず、スペックも決して悪くはないものの「上位」という感じでもありません。しかしタフネススマホとしては薄型・軽量に仕上げられていてカメラ品質も高く、魅力的な製品です。
1.Blackview BV9200 スペック
スペック表
Blackview BV9200 | |
OS | Doke OS 3.1 (Android 12ベース) |
CPU | MediaTek Helio G96 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.6インチ(2,408 × 1,080)120Hz |
LTEバンド | FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18 19/20/25/26/28A/28B/66 TDD: B34/38/39/40/41 |
SIM | nanoSIM x 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1(推定) |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン16MP/アウト50MP+8MP+0.3MP |
バッテリー | 5,000 mAh |
サイズ | 174.45 × 81.8 × 13.6 mm |
重量 | 310 g |
コメント
OSはAndroid 12ベースのDoke OS 3.1です。CPUのHelio G96はウインタブで搭載機をレビューしたことがありますが、Antutuスコアは30万点強(POCO M4 Pro 4Gが311,030、Redmi Note 11 Proが336,260)で、Blackviewの公表値だと351,699とやや高めの数値になっています。同じCPUを搭載していても機種によってAntutuスコアは変わってきますので実際のところはわかりませんが、30万~35万点程度と考えておくといいでしょう。原神などの重量級3Dゲームを別にすればほとんどのゲームが楽しめると思います。
最近のBlackview製品はRAM拡張機能がついていて、BV9200もストレージ領域から最大で6GBをRAMとして使えますので、標準搭載のRAM8GBに加え、最大で14GBとなります。ストレージは256GBと、ミッドレンジクラスの製品としては十分な容量です。
ディスプレイは6.6インチのFHD+解像度、リフレッシュレートは120Hzと高速です。ゲームプレイはもちろん、普段使いでもスクロールがなめらかに感じられると思います。
カメラはイン16MP、アウト50MP(メイン)+8MP(広角・マクロ)+0.3MP(深度センサー)です。最近は200ドル前後のタフネススマホでも48MPとか50MPといった高画素数のカメラを搭載する製品が増えましたね。また、BV9200は「ArcSoftのアルゴリズム」を採用し、一段と高い画質を実現しています。
なお、ナイトビジョンカメラやサーマルカメラは非搭載です。
バッテリー容量は5,000mAhと、タフネススマホとして特に大きい容量ではありません。しかし、66Wの急速充電、30Wのワイヤレス充電に対応し、さらにリバースチャージ機能(BV9200をモバイルバッテリー代わりにして他のデバイスを充電できる機能)もついています。
2.Blackview BV9200 筐体
すみません、背景がちょっと邪魔ですね…。ご覧の通り前面は水滴型ノッチを採用しており、タフネススマホなのでベセルも太めです。
背面です。この画像は「背面カメラバンプ内のAIロゴの周囲がバッテリーインジケーターとして機能する」という説明画像ですが、この画像が最も背面の様子がわかりやすいです。タフネススマホらしい装飾があるものの、そこまでゴツいとは感じられません。
一般的なスマホよりは全然重いんですけど、タフネススマホで大容量バッテリーを搭載するものだと400 gオーバーになってしまったりするので、厚さ13.6 mm、重さ310 gでも「かなり薄型軽量」です。
電源ボタンは指紋センサーと一体で、左側面にはカスタムキー(ユーザーが任意の操作を割り当てることができるボタン)があります。このあたり、最近のタフネススマホとしては標準的と言える仕様です。
HARMANのサウンドシステムを搭載しており、この画像を見る限りスピーカー配置もいいので、音質には期待できそうです。
筐体色はブラック、オレンジ、グリーンの3色。基調色はブラックでアクセントカラーが異なります。
3.Blackview BV9200 価格など
Blackview BV9200はAliExpress内のBlackview Official Storeに製品ページがあり、1月9日午後5時(日本時間)からワールドプレミアセールが開催される予定です。残念ながらセール価格は現状わかりません。ウインタブの勝手な予想だと200ドル弱くらいかなあ、と思っていますが、さてどうでしょう。
この製品はスペック面では最近の中華タフネススマホとして特に強い個性があるとは思えません。しかし、タフネススマホとしては筐体が薄くて軽く、有線と無線の両方で急速充電に対応、カメラ画素数も高めなので、むしろ普段使いによさそうな製品だと思います。
4.関連リンク
Blackview BV9200:Blackview Official Store(AliExpress)