記事内に広告が含まれています。

Blackview MEGA 8 レビュー - 13インチと大型のAndroidタブレット、素晴らしい動画視聴体験ができます!

Android

Blackview MEGA 8 レビューBlackviewのタブレット「MEGA 8」の実機レビューです。13インチと大型の製品で、最新OS(UI)のDoke OS_P4.1を搭載、目玉機能にして一段と機能が向上したPCモードを搭載しています。

スポンサーリンク

なお、このレビューはメーカーよりレビュー機のサンプル提供を受け、実施しています。


ここがおすすめ

・Blackviewの最新OS(UI)DokeOS_P4.1を搭載
・13インチと大型で発色品質の高いディスプレイ
・低価格帯タブレットとは思えない音質の4スピーカー
・タブレット製品としては高品質な50MPカメラ
・機能改善が進んだPCモード、これで事務仕事もこなせそう
・ガラスフィルム・ケース・ペンが付属
・割安感が大きい
ここはイマイチ
・ペン性能が低い
販売サイトはこちら
Blackview MEGA 8:Blackview Global Store(AliExpress)
※5月12日16時(日本時間)からセール
※先着100注文にワイヤレスイヤホンプレゼント
※クーポンコード「SSJP20」でさらに20ドルOFF

1.概要

スペック表

  Blackview MEGA 8
OS DokeOS_P4.1(Android 15)
SoC UNISOC T620
RAM 12GB(拡張機能により最大36GB)
ストレージ 256GB/512GB
ディスプレイ 13インチ(1,920 × 1,200)90Hz
LTEバンド B1/3/7/8/19/20/28A/28B/
B38/40/41
SIM nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth
入出力 USB Type-C 、microSDカードリーダー
オーディオジャック
カメラ イン13MP/アウト50MP+2MP
バッテリー 11,000 mAh
サイズ 302 × 197.5 × 7.85 mm
重量 736 g

コメント

OSはAndroid 15ベースの独自UI「DokeOS_P4.1」です。多彩な独自機能を搭載しており、冒頭に書いた通りPCモードも使えます。なお、AliExpressの製品ページでは「AI」機能について多くの説明がなされていますが、正直なところ「どこまでがGoogle標準の技術でどこからがBlackview独自の技術なのか」という点が判然としません。

SoCはUNISOC T620です。Blackview公称のAntutuスコアは355,156点とのことなので、中国メーカーのエントリータブレットに搭載例の多いUNISOC T606(スコア25万点程度)よりはワンランク上の性能です。

RAMは12GBで拡張機能により最大36GBとして使え、ストレージは256GBと512GBを選択可能です。

では、外観から見ていきましょう。

2.外観と使用感

Blackview MEGA 8 外箱外箱です。Blackviewのタフネス系ガジェットは「箱を見るだけで、箱を開けるだけで」ワクワクしてしまうのですが、MEGA 8はタフネス系ではなく、箱も「普通」です。

Blackview MEGA 8 同梱物同梱物です。上にある青いシートのようなものはガラスフィルムです。厚みもあり、買うと高そうな感じの立派なものです。左下にACアダプターとUSB Type-A – USB Type-Cのケーブル。ACアダプターは出力が18Wのもので、MEGA 8も18Wの急速充電に対応します。レビュー機のプラグ形状は「EUプラグ」だったので、そのままでは日本のコンセントに合いません。読者がMEGA 8を購入する場合は日本のコンセントに合うプラグ形状のものか、もしくは変換プラグが付属するはずです。

ACアダプターの右にスタイラスペンとSIMイジェクトピン、そして取扱説明書と「ナイトライトの使い方」が書かれた1枚もの。取扱説明書は多言語で書かれており、日本語もあります。基本的な操作方法と各部名称について簡単な説明が書かれていました。

Blackview MEGA 8 スタイラスペン付属のペンですが、ペン先に円盤がついていて「このまま」使います。また、このペンは「速く描くと線が太く、ゆっくり描くと線が細く」と、一般的な筆圧対応のペンとは挙動が異なります。描き味もいいとは言えず、メモ書き程度であれば使えますが、イラストやマンガなどの制作には向きません。

Blackview MEGA 8 カバー上の同梱物一覧画像に写っていませんが、タブレットカバーも付属します。MEGA 8は13インチと大型なので、タブレットスタンドとして使えるこのカバーは「必須」とも言える付属品です。

Blackview MEGA 8 前面前面です。ベゼル幅はそれほど細くありません。もちろんサイズはかなり大きいのですが、こうやって単体で正面から写真を撮ると「普通のタブレット」という感じです。

Blackview MEGA 8 Webカメラと保護フィルム前面カメラは横持ち時の上部ベゼル中央にあります。また、この画像を見るとわかると思いますが、付属のガラスフィルムとは別に、前面には保護フィルムが貼られていました。このフィルムは気泡などがほとんど見られず、とりあえずこのまま使っても問題ないと思います。

ディスプレイの発色は良好です。手持ちのPCモニター(27インチIPS液晶、FHD解像度、99%sRGBのもの)と発色を比較しましたが、同等以上と感じられました。また、DRM InfoでWidevineを確認し、L1であること、およびNetflixでもL1になっていることを確認しました。

Blackview MEGA 8 背面背面です。筐体は金属製で質感は高いです。筐体色はグリーン、ブルー、グレーの3色があり、レビュー機はグリーンでした。ただ、「かなり淡い」色なので、ある意味万人向けかな、と思います。なお、Blackview製品なので蛇足とは思いますが、しっかり技適認証済みです。

Blackview MEGA 8 カメラバンプカメラバンプの張り出しは小さめです。ただし、「突起」ではありますので、デスクやテーブルの上で引きずったりすると傷がつく可能性がありますが、MEGA 8にはカバーが付属するため、心配はいらないでしょう。。

Blackview MEGA 8 上側面(横持ち時の)上側面です。電源ボタンと音量ボタンがあります。あと画像の左端にイヤホンジャックが見えます。

Blackview MEGA 8 左側面右側面です。2つのスピーカーがあり、その間にUSB Type-Cポート、右側にはSIM/microSDスロット。そして右端にイヤホンジャックもあります。

Blackview MEGA 8 SIMスロットSIM/microSDスロット(トレイ)はオーソドックスなもので、「nanoSIM × 2もしくはnanoSIM + microSD」をセットできます。

Blackview MEGA 8 右側面左側面です。ポート類はなく、スピーカーが2つあるのみ。MEGA 8は左右側面に2つずつ、合計で4つのスピーカーを搭載しています。

スピーカーの音質はタブレット製品としては満点をあげていいレベルです。さすがに重低音は弱いものの、低音から高音までクリアに聴けます。

レビュー期間中にYouTubeで音楽を聴いたり、Netflixで「炎炎ノ消防隊」を観たりしましたが、特に動画視聴では大型のディスプレイと臨場感あるスピーカー音質により、極めて満足度の高い視聴体験ができました。いやほんと、MEGA 8は低価格帯の製品として「最高の動画端末」と言えると思います。

Blackview MEGA 8 下側面下側面です。こちらには何もありません。左側にある小さな穴はマイク穴と思われます。

Blackview MEGA 8 カバー次にタブレットカバーを見てみます。こんな感じで「豪華」とか「高級」なものではありません。でも個人的には「筐体の保護用として必要十分」なものと評価できます。また、MEGA 8本体にはホールセンサーが内蔵されており、このカバーを装着すると「フタを閉じると画面がOFF、フタを開けると画面がON」になります。

Blackview MEGA 8 スタンドもちろんタブレットスタンドとしても使えます。MEGA 8は筐体が大きく、重量も700 gオーバーなので、動画視聴の際には「このカバーは必須」ですね。

スポンサーリンク

Blackview MEGA 8 スタンドいろいろ変形させてみましたが、この形状でも「一応使える」感じです。ただし安定性はイマイチなので、この状態でペン入力をすると形が崩れてしまいます。基本的に一つ上の画像にある形態で使うことになると思います。

3.システム

Blackview MEGA 8 ホーム画面とアプリ一覧

クリックで拡大します

ホーム画面とプリインストールアプリ一覧です。先日レビューしたBlackviewのタフネススマホ「BL7000」ではAI関連のアプリが多数見受けられましたが、MEGA 8にはそれらのアプリが入っていません。一方でAmazonプライムビデオとWPS Office(Office互換ソフト)がありました。

Blackview MEGA 8 設定メニュー

クリックで拡大します

設定アプリ内の「タブレット情報(画像左)」と「RAMとストレージ情報(画像右)」です。Doke OS_P 4.1はUIがカスタマイズされていますが、ほぼ完璧に日本語化され、内容も整理されていますので、初めて使う人でも戸惑うことはないでしょう。

また、ホーム画面では表示されませんでしたが、アプリを開いた画面ではタスクバー(画面下)が表示されます。タスクバーの表示スタイルはお好みに合わせて設定できますが、デフォルトでは「電話やSMSなどの固定されたアイコン+最近開いたアプリのアイコン」が表示されるようになっています。また、画像左下の「・が9つ」のアイコンをタップするとアプリ一覧画面が開きます。

Blackview MEGA 8 ディスプレイ設定

クリックで拡大します

MEGA 8のディスプレイは発色もよく、個人的には特に調整不要と評価しますが、「色温度と画面最適化」という項目があり、ここで微調整できます。もし使っていて「青みが強い」とか「黄みが強い」と感じられるようなら、ここを調整してみるといいでしょう。

あと、ディスプレイのリフレッシュレートは最大90Hzです。「スムーズディスプレイ(画像右)」という項目から90Hz、60Hz、スマート(自動切り替え)を選べます。

Blackview MEGA 8 システムスチュワードとワークスペース

クリックで拡大します

Doke OSらしいアプリとして「システムスチュワード(画像左)」と「ワークスペース(画像右)」があります。システムスチュワードはストレージ容量の解放やバッテリーモード、アプリ管理などができます。また、ワークスペースはMEGA 8の中に仕事用のプロファイルを作り、アプリ管理をメインプロファイルとは別々に行います。例えばゲームアプリのアカウントをメインプロファイルと仕事用プロファイルで別々に持てるので、1台の端末でサブアカウント運用ができる、ということになります。

Blackview MEGA 8 スマートウィンドウ

クリックで拡大します

これは「スマートウィンドウ」です。設定でオン/オフが可能で、オンにすると「画面右端からスワイプ」で画像左のように小さなウインドウが現れます。ここに任意のアプリアイコンを登録することもできますし、画像左にあるように天気予報を表示させることもできます。

先日レビューしたタフネススマホのBL7000ではコンパスなどの表示も可能でしたが、MEGA 8はタフネス系のタブレットではないので、機能が簡略化されています(アウトドアで役立つような機能がない)。

4.カメラ

Blackview MEGA 8 カメラアプリ

クリックで拡大します

MEGA 8はタブレット製品としては非常に高い50MPカメラを搭載しています(前面13MP/背面50MPメインカメラ+2MP深度カメラ)。カメラアプリは日本語化されていますが、機能は多くありません。ホワイトバランスなどを調整できるプロモードはなく、手ブレ補正機能もありません。さらに「低画素で撮影するモードがない」です。背面カメラで選択できる写真サイズは50.3MP(4:3)もしくは37.7MP(16:9と1:1を選べます)の3種類のみです。ちなみに前面カメラは13MP(4:3)もしくは9.7MP(16:9と1:1を選べます)です。

撮影品質は「タブレット製品としては非常に高い」と思いました。ウインタブの中国タブレビューでは「過去イチ」かもしれません。以下に作成をいくつか掲載します。元画像はすべて50MP(4:3)でHDRはオート、記事掲載用に横1,200×縦900ピクセル(1.08MP)に縮小しています。

Blackview MEGA 8 写真作例

Blackview MEGA 8 写真作例

Blackview MEGA 8 写真作例やや白飛びしている写真もありますが、発色におかしなクセは感じられません。Blackviewのカメラは(私の印象では)ちょっと黄みが強いと感じることが多いんですけどね。特に3枚目の「花」の写真は記事を編集していて「素晴らしい!」と思いました。

Blackview MEGA 8 写真作例

標準倍率(人物の顔にぼかし加工を入れています)

Blackview MEGA 8 写真作例

2倍ズーム

Blackview MEGA 8 写真作例

4倍ズーム

ズームは無段階(厳密には無段階ではなく、手動で細かく変更できる、という意味です)に調整でき、最大で4倍までです。…50MPカメラでズームが効く、というのは中国タブレットとか中国スマホでは珍しいです。4倍にするとさすがに画質が粗くなりますが、それでも許せるレベル。

実際のところ、13インチという大型のタブレットでたくさんスナップ写真を撮影する機会はほとんどないと思います。しかし、これだけキレイに撮影できるのなら、活用方法を見出したくなります。

5.性能テスト

Blackview MEGA 8 AntutuベンチマークAntutuベンチマークスコアです。363,966点というのは「Helio G99搭載機でイマイチ低めのスコア」くらいですね。MEGA 8でもっぱらゲーム、という人は多くないと思いますが、原神などの3Dゲームを別とすれば相当数のゲームは楽しめると思います(ちなみにライターのnatsukiさんは原神をやり込んでいて、彼によればHelio G99だと最低画質なら十分動作するが、低画質だとやや厳しい、と評価しています)。

6.PCモード

Blackview MEGA 8 PCモードBlackviewの独自UI「Doke OS_P」はPCモードが使えます(タブレット製品のみ。製品のサイズによってはPCモード非搭載のものもあります)。この画像ではBluetoothキーボードとマウスを接続していますが、キーボードとマウスの接続は必須ではありません(しかしまあ、PCモードなんでキーボードとマウスは使いたいですよね)。

Blackview MEGA 8 PCモードPCモードではアプリのウインドウ表示が可能です。この画像では右半分にChrome、左上にNetflix、左下(ほとんど見えませんけど)にWPS Officeを開いています。ウインドウはマウスで任意の大きさに変更できます。

また、画像下部にタスクバーが表示されます。左下の「四角形が4つ」のアイコンをクリックするとアプリ一覧画面が表示されます。また、右下には時計やバッテリー、通知アイコンなどが表示され、Windowsっぽく使えます。あと、右下の端っこにAndroidの3点ボタンも残っています。

ウインタブでは「AndroidタブレットのPCモード」を過去に何度か試しています。当初はマウスの右クリックに反応しないとか、アプリ間のコピー&ペーストが一部できないとかの不満がありましたが、レビュー機が新しくなるにつれて機能がどんどん改善していると感じます。

MEGA 8のPCモードに関してはマウスの右クリックにも対応しますし、マウスによるウインドウサイズの変更も滑らかに動作するなど、完成度が一段と上がったと感じました。

あとはアプリ次第…ではありますが、Chrome上で動作するGoogleドキュメントのようなWebアプリやWPS Office(プリインストールされています)のようなOffice互換アプリを使うぶんには快適だと思います。個人的には「Windows/LinuxのGIMPのような、マウスとキーボードで使いやすい画像加工アプリがあれば、もはやウインタブの記事執筆くらいならいける」と感じました。

7.レビューまとめ

Blackview MEGA 8はAliExpress内のBlackview Global Storeに製品ページがあり、5月12日午後4時(日本時間)から発売記念セールが開催される予定です。セール価格は256GB版が179.99ドル(約26,700円)、512GB版が189.99ドル(約28,200円)です。また、クーポンコード「SSJP20」でさらに20ドルOFFとなります。

Antutuスコア約36万点という性能は、ゲーム中心の用途では物足りなさを感じるかもしれません。一方で「動画用端末」「情報端末」として使いたい人、またPCモードを試してみたい人には強くおすすめできる製品です。記事中でも触れましたが、「13インチという画面サイズで発色もよく、音質のいい4スピーカー搭載」というパッケージングは本当に素晴らしい動画視聴体験を提供してくれます。また、スタンドになるタブレットカバーが標準で付属する、という点も見逃せません。動画視聴やPCモードでの作業には必須とも言える付属品ですからね。

5月12日の為替レートがどうなるかにもよりますけど、この製品が2万円台半ばくらいになるのなら「文句なしで買い」だと思います。

8.関連リンク

Blackview MEGA 8:Blackview Global Store(AliExpress)

執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
サイト紹介・ウインタブについて
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました