BlackviewがAndroidタブレット「Active 7」を発売しました。Blackviewお得意のタフネスタブレットで、SoC性能は低めですが、アウトドアで便利な機能を多数搭載し、「PCモード」も使えます。
1. スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | DokeOS P_4.2 Based on Android 15 |
SoC | MediaTek Helio G81 |
RAM | 8GB(拡張機能により最大24GB) |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 11インチ(1,920 × 1,200) |
バンド | FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18 B19/20/26/28A/28B/66 TDD:B38/B40/B41 |
無線通信 | 802.11 b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
ポート類 | USB Type-C 、microSDカードリーダー |
カメラ | 前面:13MP/背面:16MP+20MP |
バッテリー | 10,000 mAh |
サイズ | 268.2×179.6×15.4 mm |
重量 | 932 g |
2. OS/SoC
OSはAndroid 15ベースの独自UI、Doke OS_P4.2です。Doke_OSについてはウインタブで過去に解説記事を掲載しています。現行のバージョン4.2ではなく4.0に関する記事ですが、興味のある人はご覧ください。
Blackviewの「Doke OS」について解説します。オリジナルAndroidの使用感を損なわずに独自の機能を多数搭載
Doke OSのタブレット版「Doke OS_P」の大きな特徴は「PCモード」を実装しているという点です。PCモードはアプリのウィンドウ表示に対応し、Windows OSによく似たタスクバーが表示されるなど、マウスとキーボードでの利用に最適化されたUIです。
また、現行のDoke OSでは「Doke AI」と称する様々なAI機能(アプリ)も追加されています。
SoCはHelio G81です。メーカーサイトではAntutuスコアが「254,912」と開示されており、このスコアは低価格帯の中国タブレットに搭載例の多いUNISOC T606とほぼ同じくらいです。つまり、OSの基本操作や動画視聴、Web閲覧は問題なくこなせ、ゲームなど高負荷な作業にはあまり向かない、というくらいの性能です。
3. RAM/ストレージ/ディスプレイ
RAMは8GBで拡張機能により最大24GBとして使えます。ただし、SoC性能を考慮すると8GBで十分かと思いますし、RAM拡張機能というのはいわゆる仮想RAMのことで、ストレージの空き領域をRAMとして使うものなので速度面では物理RAMに及びません。拡張機能については「ついてないよりはマシ」くらいに考えておきましょう。
ストレージは128GBと、タフネスタブレットとしては小さめですが、microSDカードによるストレージ拡張は可能です。
ディスプレイは11インチで解像度はWUXGA (1920×1200)、リフレッシュレートについては説明がなかったので、おそらく60Hzと思われます。WidevineはL1でAmazonプライムビデオやNetflixなどの動画サブスクリプションサービスでHD以上の画質で視聴が可能です。
それと、Active 7にはスタイラスペンが付属します。無料でもらえるので文句はありませんが、ウインタブの経験上、このペンの品質は高く評価できません。少なくともイラストやマンガなどの制作には向きません。
4. 筐体
筐体はタフネスタブレットらしい、ゴツいデザインです。筐体色はブラックのみが設定されます。
前面のガラスはゴリラガラス 5、筐体はIP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格 (MIL-STD-810H)準拠の堅牢性を備えています。また、背面には着脱可能なストラップがついています。このストラップは「タフネスタブレットのお約束」という感じで、10インチ以上のタフネスタブレットのほとんどに付属します。
背面には明るいLEDライトが搭載されています。通常の点灯のほかに点滅・SOS点滅にも対応していますので、キャンプなどのアウトドアレジャーでも役立ちます。
カメラは前面13MP、背面16MP (メイン) + 20MP (ナイトビジョン)という構成です。中国メーカーのタブレットは画素数がやや高めで、Active 7に関してはナイトビジョンカメラ (モノクロですが、暗闇でも鮮明な写真・動画の撮影が可能です)がついている、というのが大きな特徴です。
バッテリーは10,000 mAhと大容量です。45Wの急速充電とリバースチャージ (Active 7をモバイルバッテリー代わりにして他のデバイスを充電できる機能)にも対応します。
5. 価格など
Blackview Active 7はAliExpress内のBlackview Factory Storeに製品ページがあり、9月24日現在の価格は33,400円です (製品ページにあるクーポンを使用した価格です)。Blackview Official StoreやBlackview Global Storeといった、Blackviewのメインと思われるショップではまだ取り扱いが開始されておらず、おそらく近日中にこれらのショップで発売記念セールが開催されると予想しています。
33,400円という価格は「タフネスタブレットである」ということを考慮すればそれほど高いとは感じられませんが、発売記念セールに期待して少し待ってみる、というのが賢いかもしれないですね。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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