ウインタブでもおなじみの中華タブレットメーカー「ALLDOCUBE(Cube)」が新しい試みとして、クラウドファンディング「INDIEGOGO」に最新製品を出品します。ALLDOCUBEは新興メーカーかもしれませんが、本来クラウドファンディングを使って資金調達するような会社でもないと思うので、多分にPR的な要素が強いです。ワールドワイドにビジネスを展開したいという意欲の表れということができるでしょう。
1.スペック
OSは最新のAndroid 8.1で、CPUはLTEには非対応のMT8176となります。このCPUはTeclast T8/T10などに採用されている高性能なもので、Helio X20(LTE対応のCPUです)とほぼ互角の性能です。Snapdragon 835とか845には遠く及ばないものの、タブレット用のCPUとしてはごく高性能な部類になります。
RAMとストレージは4GB/64GBと、ここのところ増えている中華の高性能タブレットによくある構成です。もちろん文句のないレベル。
そしてディスプレイです。ここがこの製品の大きなセールスポイントで、Super AMOLED(Samsung製のアクティブマトリクス式有機EL)が採用されています。解像度のほうも2,560 × 1,600と超高精細ですが、この解像度自体は最近の高性能中華Androidタブレットによく見られます。
それと、注目したい点がもう一つあります。「薄さ」ですね。6.9 mmというのはAndroidタブレットとしては非常に薄く、中華の高性能タブレットでもここまでの薄さに仕上がっている製品は見かけません。
スペック表を見る限り、「中華トップクラスのAndroidタブレットと同等の性能で、ディスプレイ品質が一段高く、サイズも薄い」ということになります。
また、スペックのうち「Wi-Fiの詳細」と「筐体重量」が未公開です。Wi-Fiのほうはおおよそ予想がつくというか「802.11 a/b/g/nが基本でac対応の可能性もあり」だと思いますが、重量は早く知りたいですね。10.5インチサイズなので500 g台前半くらいかと思いますが、500 gを切るようならうれしいところ。
2.筐体
まだ発売前ということもあり、多分にイメージ画像的なものが多く公開されています。CGではなく実物の画像のようですが、画面はハメ込み合成の可能性が高いですね。この2枚の画像を見るとベゼル部分が細くなっていて(左右のベゼルです)、なかなかスタイリッシュです。
筐体素材は「アルミのユニボディ」ということで、高級感のあるものになっているようです。金属素材と合わせ、6.9 mmの薄さですから、「相当にカッコいい」でしょうね。
側面画像です。こちらが右側面になると思いますが、USB Type-Cポートとオーディオジャックの間に指紋センサーが見えます。側面に指紋センサーというのは中華タブとしては珍しいです。
背面もアルミ製です。どうでもいいことかもしれませんが、従来のCUBE製品に見られた漢字のロゴではなく、アルファベットで「ALLDOCUBE」と書かれています。
それと、この製品のイメージ画像でやたらとヘッドホンが一緒に写っているものが多いのですが、「AKM Hi-Fi chip(旭化成製のオーディオコンバーター)」を搭載していて、高音質で音楽を楽しめるとのことです。
3.価格など
ALLDOCUBE Xは8月上旬にクラウドファンディング「INDIEGOGO」に出品される予定です。INDIEGOGOでの価格(正確には出資金額)は219.99ドル(約24,900円)、通常の小売り価格は269.99ドル(約30,500円)とのことです。
中国の通販サイトでも販売されるはずですが、INDIEGOGOの219.99ドルという価格は、ウインタブでよく取り上げている「中華トップグループ(Helio X20クラスのCPU、RAM4GB/ストレージ64GB/2,560 × 1,600ディスプレイ)」の実売価格とあまり変わりません。この製品の場合、ディスプレイが(好き嫌いはあるかもしれませんが)Super AMOLEDで薄型の金属筐体を採用しているというアドバンテージがありますので、お買い得感もありますね。
4.関連リンク
ALLDOCUBE X:ALLDOCUBE公式サイト(英語)
コメント
気になった点がいくつかあったので質問させていただきます。
1. 重量について
こちらスペックシートでは580 gと書かれていますが、本文では不明ということになっています。おそらく本文の方が正しいのでしょうが、混乱を産むと思います。
2. 値段について
Indiegogoのプロモーションページを見た限りでは、値段について知ることができなかったのですが、他に情報提供先のようなものはありますか?
実際は明記されているなどの場合は、こちらの読み込みが甘かったということでご迷惑をおかけすることになりますが、見つけられなかったので教えていただきたいです。