ALLDOCUBEがAndroidタブレット「Ultra Pad」を発売します。発売日は9月10日午前11時、初回限定価格が44,999円とアナウンスされているのですが、中国メーカーのタブレットとしては非常にスペックが高く「え?これが44,999円で買えるの?」と驚いてしまいました。おそらく日本でも大人気になりそうです。
1. スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | ALLDOCUBE OS 4.1 (Android 15) |
SoC | Qualcomm Snapdragon 7+ Gen3 |
RAM | 12GB (+仮想メモリ最大12GB) |
ストレージ | 256GB UFS |
ディスプレイ | 12.95インチIPS (2880×1840) 144Hz |
バンド | LTE/5G非対応 |
無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4 |
ポート類 | USB 3.1 Gen 2 Type-C(映像出力対応)※ microSDカードリーダー ※公式表記、USB 3.2 Gen 2だと思います |
カメラ | 前面:5MP/背面:13MP |
バッテリー | 3.85V/15000mAh |
サイズ | 291.61×191.08×7.6 mm |
重量 | 不明 |
2. OS
OSはAndroid 15ベースの独自UI「ALLDOCUBE OS 4.1」です。プレーンなAndroid OSから激変しているとは思えませんが、使い勝手を向上させるための機能が多数含まれているようです。画像右上にあるようにアプリのウインドウ表示が可能で、(この画像にはありませんが) PCモードにも対応しています。
また、Hi, Coo-bee!(音声アシスタント)、オフラインAI翻訳、AIライター(文書生成)、AI字幕などのAI (オンデバイスAI含む)機能が搭載されています。
3. SoC/RAM/ストレージ
SoCはSnapdragon 7+ Gen 3です。Antutuスコア約140万点をマークし、最大40TOPSのAI演算性能を備えています(いずれもメーカー公称)。中国タブとしては極めて高性能と言えます。RAMは12GBでRAM拡張機能により最大24GBとして使え、ストレージは256GBです。
4. ディスプレイ
ディスプレイは13インチ (正確には12.95インチ)のIPS液晶で解像度は2.8K (2880×1840)と高く、リフレッシュレートは144Hzと高速です。さらにWidevineもL1なので、動画サブスクリプションサービスでHD以上の画質で視聴が可能です。
また、4,096段階の筆圧に対応するペン入力もできます (ペンは別売りです)。
5. 筐体
厚さは7.6 mmと薄型です。筐体素材と重量について説明はありませんでしたが、おそらく金属製と思われます。
下側面にはキーボード接続用のPOGOピンがあります (ただしキーボードは別売り)。あと、画像を見る限り、ペンは背面にくっつけられるようですね。
カメラは前面5MP、背面13MPと、SoCやディスプレイの仕様の割には低めの画素数です。しかし、ウインタブの経験上、このサイズのタブレットはスナップ写真などの撮影に使う機会がほとんどなく、主にWebミーティング (前面カメラ)やドキュメントの撮影 (背面カメラ)に使う程度なので、この画素数で全く問題ないと思います。
スピーカーはなんと8つ。左右側面に4つずつ配置されており、DTSサウンドに対応しているので、音質にもかなり期待できそうですし、動画視聴では臨場感のある音を楽しめそうです。
バッテリーは15,000 mAhと大容量で、33Wの急速充電に対応します。充電器も33W対応のものが付属します。
6. 価格など
ALLDOCUBE Ultra Padは9月10日11:00に楽天で発売されます。発売記念の価格は44,999円ですが、数量限定なのか時間帯限定なのかは不明です。
スペックから見た価格は「激安」だと思います。最近はXiaomiなどでも安価な中国タブレットが発売されており (消費者にはいいことだと思います)、ウインタブでよく紹介している深圳の非大手メーカーは苦境に立たされるのかも…などと懸念されましたが、このUltra Padは「逆に大手メーカーに挑戦している」ような印象があり、個人的にはちょっと痛快ですね。
残念ながらこの製品はウインタブでレビューの予定はありませんが、過去のレビュー経験から考えて、品質的には間違いないだろう、と思っています。
7. 関連リンク
※販売開始は9月10日11時
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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