acer(エイサー)が新しく立ち上げたクリエイターPCブランド「ConceptD」のニューモデル「ConceptD 3(CN315-71-F73Y6)」をご紹介します。この記事に先立ち、上位モデルの「acer ConceptD 7(CN715-71P-F73Z8)」について紹介記事を掲載していますので、合わせてご覧ください。
acer ConceptD 7(CN715-71P-F73Z8)- GeForce RTX2080に4Kディスプレイ!エイサーの新ブランドからハイエンドノート発売!
ConceptD 7のほうはGPUにGeForce RTX2080 Max-Qを搭載していて、価格のほうも40万円弱と「プロ仕様」という感じですが、ConceptD 3のほうは20万円強で購入可能(2月1日現在)なので、多くの人にとって受け入れやすい製品になっていると思います。
1.スペック
この製品はクリエイターノートであってゲーミングノートではありません。そして、私がスペック表を確認した限り、「ゲーミングノートとは異なるお金のかけ方」になっていると感じました。
OSはPro版で、CPUは第9世代(Coffee Lake)のCore i7-9750H、GPUはGeForce GTX1650です。GPUの位置づけはゲーミングノートとしてはエントリークラスと言えると思います。しかし、RAMは32GBと、ハイエンドな容量になっていますし、ストレージは512GBのNVMe接続で、RAID0(256GB × 2)と超高速な仕様です。この製品はBTOモデルではなく、注文時のカスタマイズには対応しませんから、「誰が買ってもこの構成」です。
さらにディスプレイも凝っています。スペック表だと「15.6インチIPS液晶、FHD解像度」でおしまいですが、
このように、「正確な色合い」を表示できる品質になっています。
ということで、この製品に関してはGPU性能だけでなく、クリエイターにとって「必要なバランス」になっていると思います。ただ、私はクリエイターではありませんし、クリエイターといってもいろんなジャンルがありますので、このスペックで「刺さる、刺さらない」というのはあるでしょうね。ただ、ゲーミングノートとは少し異なるシステム構成なのは間違いないでしょう。
通信系ではWi-Fi6(ax規格)に対応します。これ、2020年だとハイスペック機には必須の機能と言えそうですね。入出力ポートは上位モデルのConceptD 7には及ばないものの、必要十分なものになっていると思います。
サイズは一般的な15.6インチスタンダードノートとそれほど大きくは変わりません。横幅も363.4 mmなので、比較的コンパクトとは言えるものの、2020年水準だと特に小さいほうでもないですね。重量も2キロをやや越えるくらいですから、スタンダードノートとしては標準、あるいは少し重いほうと言えるかもしれません。
2.筐体
正面から見たところです。このアングルから見ると、いや外観に関しては特に個性を感じません。普通のスタンダードノートですね。
天板です。筐体色は「The Black」という色名になっていますが、「The White」の筐体色で、少し華やかな印象のあるConceptD 7とは対照的に、ノートPCとしてはあまり目立たないと思います。筐体素材はアルミニウムです。
キーボードです。ConceptD 7と異なり、テンキーが装備されています。この画像だと英語配列になっていますが、日本仕様は「バックライト付き 107キー日本語キーボード」です。それと、ConceptD 7では「ガン無視」されている生体認証ですが、この製品は指紋認証に対応します。パームレスト右側に指紋センサーが見えます。
ヒンジは180度開口可能です。
側面と入出力ポートの配置です。ポートの数は必要十分なものになっていて、配置も悪くはないと思います。また、この製品は当然冷却ファンが搭載されていますが、動作音は非常に低く(40dBA未満)、メーカーいわく「図書室と同等の静かさ」とのこと。
3.価格など
acer ConceptD 3(CN315-71-F73Y6)は楽天内のAcer Direct 楽天市場店で販売中で、2月1日現在の価格は税込み209,800円です。また、楽天は「人によって」ポイントの付き方が異なりますが、私個人の場合(楽天カードユーザーなので、少し優遇されていると思います)だと2月1日のポイント倍率は9倍、15,686ポイントももらえるようです。
記事の冒頭に書いたとおり、上位モデルのConceptD 7が40万円近い価格になっているのに対し、このConceptD 3は比較的購入しやすい価格だと思います。「GTX1650で21万円」と聞くと割高な印象を持ってしまいがちですが、RAMやストレージ、そしてディスプレイの構成まで考慮すると、すごく妥当な価格のように思われます。
とはいえ、一般的なビジネス用途や家庭での用途を考えると、RAM32GBとかRAID0のストレージなどにお金をかけるニーズがどのくらいあるのか、という疑問はあります。単にGTX1650というだけならもっと安い製品がたくさんありますし。この製品のスペックを無駄なく使えるのはやはりクリエイターなんでしょうね。
4.関連リンク
ConceptD 3:acer公式サイト 製品紹介
Acer ノートパソコン ConceptD 3 CN315-71-F73Y6:Acer Direct 楽天市場店