
エイサーがモバイルノートPC「Aspire 14 AI」を発売しました。エイサーは直近で「Swift Go 14 AI (Intel)」「Swift Edge 14 AI」と、14インチモバイルノートを2機種発売していますが、Swift Go 14 AIとSwift Edge 14 AIがIntel Lunar Lake (Core Ultra 7 258Vなど)を搭載するCopilot+ PCであるのに対し、このAspire 14 AIはAMD Krackan Point (Ryzen AI 300シリーズ)を搭載するCopilot+ PCです。
1. スペック
スペック表
| 項目 | 仕様 | 
|---|---|
| OS | Windows 11 Home | 
| CPU | AMD Ryzen AI 5 340 AMD Ryzen AI 7 350  | 
| RAM | 16GB/32GB  ※LPDDR5X-8533MT/s (オンボード)  | 
| ストレージ | 512GB SSD ※M.2 2280 PCIe Gen4 NVMe  | 
| ディスプレイ | 14インチOLED (1,920 x 1,200) 120Hz ※非光沢、100%sRGB  | 
| 無線通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 | 
| ポート類 | USB4 Type-C(40Gbps、DP/PD対応)×2 USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI オーディオジャック、microSDカードリーダー  | 
| カメラ | Webカメラ(207万画素)顔認証対応 | 
| バッテリー | 65Wh (最大約18.5時間) | 
| サイズ | 312×225.9×15.9 mm | 
| 重量 | 1,270 g | 
バリエーションモデル
・A14-61M-F56Y:Ryzen AI 5/16GB/512GB
・A14-61M-F73Y:Ryzen AI 7/32GB/512GB
2. OS/CPU/RAM/SSD
OSはWindows 11 Homeです。CPUはRyzen AI 300シリーズ (Krackan Point)のRyzen AI 5 340/Ryzen AI 7 350で、いずれも最大50TOPSの性能のNPUを内蔵するCopilot+ PC対応の型番です。
RAMはRyzen AI 5モデルが16GB、Ryzen AI 7モデルが32GBで、オンボードメモリなので購入後の増設・換装はできません。オンデバイスAI (PCローカル環境でのAI処理)に関して「RAMは32GB以上のほうが望ましい」という話を耳にしますが、ウインタブではこの点について断定的なことは言えません。しかし、一般論として「RAMは大きい方が良い」というのは間違いないですね。SSDは全モデル512GBです。
3. ディスプレイ

ディスプレイは14インチで解像度は1,920×1,200の有機ELです。色域は100%sRGB、リフレッシュレートは120Hz。個人的には有機ELディスプレイに最も積極的なのはASUSだと思っていますが、エイサーでも先に紹介記事を掲載したSwift Go 14 AIとSwift Edge 14 AIで有機ELディスプレイを採用しており、「有機EL化」が進んでいますね。
あと、このディスプレイは「非光沢」です。個人的には「モバイルノートは外出先で設置場所を思うように選べないケースがあるので、映り込みの小さい非光沢ディスプレイのほうが望ましい」と思っているので、この点は歓迎できます。
4. 筐体

筐体はアルミ製で1.27 kgと、超軽量とは言えないもののモバイルノートとして使うのに適したサイズ感です。筐体色は「ピュアシルバー」。
また、日本仕様のキーボードは (この画像では英語配列ですが)「バックライト付きキーボード(85キー/日本語/Copilotキー搭載)」と開示されています。

側面とポートの構成です。USBポートは合計で4つ、うち2つがUSB4 Type-C、HDMIとmicroSDカードリーダーもついていますので、14インチのモバイルノートとしては比較的充実した構成だと思います。
5. 価格など
Acer Aspire 14 AIはAmazonとAcer公式オンラインストアで販売中で、11月4日現在のAmazonでの価格はRyzen AI 5モデルが139,800円、Ryzen AI 7モデルが179,800円と、「有機ELディスプレイ搭載のCopilot+ PC対応モバイルノート」としてはかなり購入しやすい価格になっています。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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