こんにちは、かのあゆです。Xiaomiよりフィットネストラッカー「Mi Band」シリーズの最新モデルである「Mi Band 4」の中国向けモデル、およびグローバル向けモデルの販売が開始されました。前モデルのMi Band 3は日本国内でも正規代理店から販売され、低価格でありながら高性能なフィットネストラッカーとして大人気となりましたが、4世代目モデルとなるMi Band 4ではスマートウォッチよりも安価な価格はそのままに美しいカラー液晶を手に入れ、さらに魅力が向上しています。
今回はそのMi Band 4のグローバルモデルを実機レビューいたしたいと思います。今回レビューするMi Band 4は中国の通販サイト「Banggood」に提供していただきました。Banggoodにはこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
1.スペック
対応OS : Android 4.4以降/iOS 9.0以降
ディスプレイ : 0.95インチ 240 x 120 AMOLED
センサー : 六軸加速度センサー、PPG心拍センサー
防水 : 5気圧防水対応
Bluetooth: Version 5.0
スタンバイ時間 : 約20日
バッテリー容量 : 135 mAh
サイズ : 32 x 17.9 x 12 mm
重量 : 22.1 g
Mi Band 4には中国国内向けに販売されるモデルとグローバル市場に販売されるモデルが存在していますが、今回レビューする商品はグローバルモデルです。中国向けモデルでは現地でサービスインしている「Mi Pay」での決済に対応するNFCモデルも用意されていますが、グローバル市場ではNFC非搭載モデルのみが販売されています。
また、現時点でMi Band 4ではシステム言語として日本語ロケールが含まれていませんが、すでに技適を取得済みで、グローバルモデルでは技適マークの電磁表示が可能です。
ディスプレイは0.95インチで、前モデルのMi Band 3の0.78インチよりディスプレイが大きくなっており、さらにモノクロOLEDからカラーAMOLEDに変更されています。
これに伴い、従来のMi Bandではできなかったバンドディスプレイ(ウォッチフェイス)の変更が行えるようになり、同期アプリ「Mi Fit」に標準で含まれているもののほか、インターネット経由でバンドディスプレイの追加ダウンロードも可能で、さらに非公式のツールを活用することで世界中のユーザーが作成した様々なデザインのバンドディスプレイを追加可能です。
Mi Band 4はウェアラブルデバイスの分類としては「フィットネストラッカー」となる製品ですが、できることはスマートウォッチに近くなっており、ランニングやサイクリングといった運動データのトラッキングのほか、睡眠データの記録、母艦となるスマートフォンの通知の表示、天気情報の表示、母艦スマートフォンで再生している音楽のコントロールが可能です。
特に母艦スマートフォンの音楽コントロールはMi Band 4になって初めて追加された機能で、Bluetoothヘッドフォンやコントローラーがない有線ヘッドフォンなどで音楽を再生している際に手元でコントロールできるので非常に重宝します。
また、5ATM耐水にも対応しており、スイミングのトラッキングにも対応しているためプールでも利用可能ですが、施設によってはこういったウェアラブルデバイスの着用を許可していない場所もあるため、実際に水泳時に使用する際は注意が必要です。
2.デザイン
付属品はマニュアルと専用USBチャージャーです。今回レビューするMi Band 4はグローバルモデルということで、マニュアルは多言語に対応した分厚い冊子が付属していますが、日本語の項目は用意されていませんでした。
基本的にMi Band 4のバッテリー稼働時間は他社の多機能スマートウォッチと比較すると驚異的に長いので、あまり頻繁に充電することはないかと思われますが、モバイルバッテリーを使って充電する際にも結構しっかり固定してくれるので、リュックの中に入れても本体が落ちて充電が止まってしまうことはなさそうです。
前面です。今回から美しいAMOLEDを採用したディスプレイはタッチパネルとなっており、各種メニュー操作を指で操作することができます。下部には時計画面に戻るためのホームボタンが配置されています。
背面には充電用のPOGOピンと心拍数センサーが配置されています。
左側面、および右側面にはボタン類は一切配置されていません。
標準付属しているバンドはシリコン製です。バンド自体は先代モデルであるMi Band 3と共通となっているため、日本国内ではAmazon.co.jpでも安価なシリコン製から高級感のあるメタル製まで、さまざまなバンドに変更することも可能です。
一番安価なものでは200円程度のものもあるので、自分だけのカラーコーディネイトでMi Band 4を使ってみるのも面白いかもしれません。
Mi Band 3, 4用バンド: Amazon
3.使用感
Mi Band 4本体
AMOLED(有機EL)を採用しているため、Mi Band 4のディスプレイは非常に美しく、今回から様々なバンドディスプレイを選択できるようになったこともあり、見ているだけでも非常に楽しいというのが正直な感想です。
工場出荷時のディスプレイ設定だと野外では若干明るさが足りない印象ですが、この辺に関してはMi Band 4本体の設定から調整可能です。
ステータス確認画面では歩数やその日に消費したカロリーなどをMi Band 4単体で確認することができます。
また前モデルのMi Band 3でも搭載されていた機能として「母艦スマートフォンのGPSから取得した位置情報をもとに天気予報を確認できる機能」が搭載されています。この機能はWear OS搭載スマートウォッチやApple Watch、中華Androidスマートウォッチでは搭載されているものが多いのですが、安価なフィットネストラッカーに搭載されているのは非常に珍しいかと思われます。
フィットネストラッカーであるMi Band 4の「要」ともいえるワークアウトの項目では様々な運動のデータを記録することが可能です。本体単体でも計測することはできますが、GPSを内蔵していないため、より正確に記録するには母艦スマートフォンが必須です。
記録できるのは以下の項目です。
アウトドア・ランニング
トレッドミル
サイクリング
ウォーキング
エクササイズ
プール・スイミング
また今回のMi Band 4では母艦となるスマートフォンのオーディオコントロールが可能になりました。Mi Band 4単体での音楽再生には対応していませんが、コントローラーが搭載されていない有線イヤホンやBluetoothヘッドフォンの使用時に手元で再生、曲戻し、曲送り、ボリュームコントロールといった操作を行うことができるので非常に重宝します。
母艦スマートフォンの各種通知を受け取ることも可能です。
日本語ロケールが搭載されていない現在のファームウェアでも日本語フォントの表示は可能です。通知を受け取るアプリに関しては後述する「Mi Fit」アプリで設定できます。
同期ソフト等
母艦となるスマートフォンとMi Band 4との同期にはXiaomi純正フィットネスアプリ「Mi Fit」で行います。スマートフォンやタブレットではいまだに日本に正式参入していないXiaomiですが、Mi BandシリーズやスマートウォッチのAmazfit Bipに関しては株式会社TJCにより日本国内でも正規販売されているため、アプリ本体はすべての項目が日本語にローカライズ済みです。
Mi Band 4とのフィットネスデータの同期だけでなく、Xiaomi純正バンドディスプレイのダウンロードやファームウェアのアップデートも本アプリで行うことができます。
今回はAndroid環境でペアリングしてレビューしていますが、もちろんMi FitはiOS版もリリースされているため、iPhoneでもMi Band 4を利用することが可能です。
Mi Fit : Google Play
Mi Fit : App Store
バンドディスプレイは発売から一か月たった現在の時点でXiaomi純正のものが豊富に用意されており、インターネット経由でダウンロードしてMi Band 4に設定することが可能です。デザインに関しては今後も増えそうです。
またXiaomi純正のバンドディスプレイに物足りなさを感じたのであれば、非公式アプリ「MiBand4 – WatchFace for Xiaomi Mi Band 4」を使うことで海外ユーザーが作成したカスタムバンドディスプレイを設定することも可能です。
権利的に微妙なデザインのものも含まれていますが、某ブロックゲーム風のデザインなど個性的なデザインのものが数多く公開されています。
MiBand4 – WatchFace for Xiaomi Mi Band 4 : Google Play
Mi Band 4で記録したデータも確認可能で、ランニングやサイクリングなどは走った距離や消費カロリーのみならず、マップで実際に走った経路の表示も可能です。Mi Band 4自体にはGPSが搭載されていないため、走った経路の精度は母艦となるスマートフォン次第ですが、かのあゆの環境では正確に走った経路を記録してくれ、毎日出かけるのが楽しくなりそうです。
また、記録したデータはLINE、Twitter、Facebookに画像として共有することも可能です。
他社スマートバンドやスマートウォッチとは異なり、Mi Band 4単体で確認することは今のところできませんが、睡眠の記録にも対応しており、バンドを装着して寝るだけで自動的にレム睡眠、ノンレム睡眠、睡眠時の心拍数などのデータを記録してくれます。
PDA工房製高硬度保護フィルム
普通の腕時計もそうですが、腕に装着するウェアラブル端末はスマートフォン以上にディスプレイに「何か」が接触する機会が多いため、「毎日装着するからいちいち傷なんて気にしない」という方でもない限り液晶保護フィルムは装着したほうが安心して使っていけるでしょう。
Mi Band 4では安価なアクティビティトラッカーやスマートウォッチに見られるようなアクリルパネルではなく、強化ガラスを採用しているようですが、強化ガラスでも傷がつくときはついてしまうため液晶保護フィルムを購入することにしました。
すでにPDA工房でMi Band 4専用の保護フィルムが製品化済みとなっており、Amazon.co.jpやPDA工房公式通販ページより購入可能です。
Mi Band 4専用9H高硬度タイプ液晶保護フィルム各種 : PDA工房
今回購入したのは通常のフィルムでありながらガラスフィルムと同レベルの硬度を持つ「9H 高硬度保護フィルム」です。スマートフォン向けの製品でもそうなのですが、PDA工房のフィルムは非常に気泡が入りづらい作りとなっており、PET製フィルムの装着が苦手なかのあゆでもきれいに装着することができました。
Mi Band 4のディスプレイが2.5Dラウンドエッジ加工されていることもあり、フルカバーしてくれるタイプのフィルムではありませんが、ディスプレイ表示面は完全にカバーしてくれます。フィルムの硬度も非常に高く、これで職場などでも安心してMi Band 4を装着することができそうです。
4.まとめ
Xiaomi Mi Band 4 International VersionはBanggoodにて49.99ドル(約5,538円)で販売中ですが、クーポンが発行されていることも多く、7月12日現在だと30.99ドル(約3,433円)で購入できます(クーポンコードは「BGJPMI4」)。クーポンが発行されている場合はウインタブのBanggoodクーポン一覧ページに掲載していますので、適宜ご参照下さい。
前モデルのMi Band 3から人気が高く、今回のMi Band 4もかのあゆの周りで購入している方が多かったのですが、実際に使ってみて非常に完成度が高い製品で、その人気の高さにも納得できました。分類としては各種運動を記録するアクティビティトラッカーではあるものの、Mi Band 4では運動の記録だけでなくバンドディスプレイの変更、母艦スマートフォンで再生している音楽のコントロール、天気情報の表示なども可能で、どちらかというとスマートウォッチ寄りの製品です。
かのあゆは現在スマートウォッチとしてTizen OSを搭載したGear S2 Classicを使っていますが、意外と高機能スマートウォッチでもアプリなどはほとんど利用していない状況で、正直Mi Band 4メインでも十分だと感じました。カラーディスプレイを搭載しながらバッテリーも前モデルのMi Band 3と同様、通常利用で約20日間持つなど、毎日使うウェアラブルデバイスとしての実用性に関しては高機能スマートウォッチよりも完成度が高いとすら言えそうです。
価格も安価で、グローバルモデルに関してはいずれ前モデルのMi Band 3のようにファームウェアのアップデートで日本語ロケールのサポートも期待できそうでウェアラブルデバイスを初めて購入する人にもお勧めです。
5.関連リンク
Xiaomi Mi band 4: Banggood
Xiaomi Mi Band 4 レビュー(第2回)- バッテリーの持ちが驚異的。毎日つけたくなるフィットネストラッカー(実機レビュー:かのあゆ)
コメント
音量コントロールできた気がするんですけど…
>>匿名さん
申し訳ございません。確認したらボリュームコントロール可能だったので訂正しておきます。
クーポン、ありがとうございました!
思いの外安くなり驚いておりますf^^
届くのが楽しみです!
バイブレーションは強いですか?
目覚ましに使える?
>>匿名さん
バイブレーションはそれなりに強いですし、アラーム機能も搭載はされていますが目覚ましに使えるかどうかはちょっと微妙な強さですね…
すくなくともかのあゆはMi Band 4の倍部では起きれないかもしれません…
晴天の屋外で、画面は読み取れますか?
>>匿名さん
デフォルト設定の明るさ3だとちょっと見づらいですが4くらいに上げると十分晴天の野外でも見れるようになります。
良い面ばなりじゃなく、ちょっとこれは?という面もあると思います。私はランニングでの心拍数が、手首との密着性が悪いと非常にずれてしまうのが、いまいちと思います。これは時計底面の形状にも原因があると思います。