サンワサプライがUSB Type-Cのドッキングステーション「USB-3TCHLP10NV(ネイビー)」と「USB-3TCHLP10K(カーキ)」を発売しました。メーカーでは「ドッキングステーション」と呼んでいますが、サイズがコンパクトですし、使用する上で外部電源を必要としないので、私としては「多機能なハブ」と見るほうがスッキリします。
ただ、ビックカメラによれば「USBハブは、USBポートのみを増設するのに対して、ドッキングステーションはHDMIやLANポート、SDカードスロットなど、さまざまなインターフェースに拡張します」とのことなので、それに照らすと「ドッキングステーション」で正しいんだと思います。
スペック表とポート構成の図です。私、これまでに何度も失敗しているのですが、ハブやドッキングステーションを購入する際に、ポートの数と種類だけでなく、それぞれの「規格」をよく見ておく必要があります。USB-3TCHLP10の場合、
・USBポートはすべてUSB3.2 Gen1なので、伝送速度は最大5Gbps
・USB Type-CポートはUSB PDに対応しており最大100Wでデバイスに給電が可能
・USB Type-Cポートは映像出力に非対応
・HDMIポートは最高で4K/30FPSの映像出力に対応
というのが主な規格です。そ・し・て、お使いのデバイス(PCなど)のUSB Type-Cポートの規格を事前によく確認しておく必要があり、「これが一番重要」です。お使いのデバイスのUSB Type-Cポートが「データ伝送のみ、映像出力にもUSB PDにも対応していない」場合はUSB-3TCHLP10のHDMIポートは使えません(映像出力ができない)し、PD充電もできません。ほとんどの読者はこのあたりの事情を理解しているとは思いますが、購入前にくれぐれも「接続したいデバイスのUSB Type-Cポートの規格を確認」するようにして下さい。
本体を見てみましょう。このように手のひらに乗るサイズで、表面が抗菌シリコン素材で覆われていて、耐衝撃仕様です(MIL規格準拠とまでは書かれていませんでした)。重さも72 gと「やっぱハブと呼ぶ方がふさわしいのでは?」と感じられます。
デバイス接続用(アップストリーム)のUSBケーブルも本体に収納できる構造です。なので、持ち運びもしやすいですし、シリコン素材の表面と合わせ、他のデバイスやバッグの中の荷物にキズを付けにくいと思います。
筐体色はこれまで掲載してきたネイビーの他に「カーキ」も選べます。
サンワサプライ USB-3TCHLP10はサンワダイレクトで販売中(出荷予定は10月)で、9月12日現在の価格は税込み5,480円です。
私もUSB Type-Cのドッキングステーションを使っていて、メーカーからお借りしたPCの実機レビューで重宝しています。ほとんどの場合「有線LAN接続」のために使いますね。最近のモバイルノートやスタンダードノートは有線LANポートを装備していないものが多く、ベンチマークソフトとかPCゲームをレビュー用にインストールする際に「有線LAN接続でないと時間がかかりすぎてやってらんない(私の家のWi-Fiは低速なので…)」んです。あと、複数のレビュー機を抱えている場合は純正のACアダプターではなく、急速充電器を使ってUSB PD充電することも多いです。
この製品がどこまで読者の方々のニーズを満たせるかはなんとも言えませんが、私の使い方だと、このUSB-3TCHLP10ならニーズをきっちり満たしてくれます。あと、しつこいですけど購入前にお使いのPCのUSB Type-Cポートの規格をよくご確認下さい。
関連リンク
[PR]USB-3TCHLP10NV(ネイビー):サンワダイレクト
[PR]USB-3TCHLP10K(カーキ):サンワダイレクト