私の自宅からそう遠くないというか、かなりご近所さん(と今日はじめて知りました)な東プレが、高級キーボードで有名な「REALFORCE」ブランドのマウス「REALFORCE MOUSE」を発売します。東プレがマウスを販売するのは初めて、とのことですが、REALFORCEの名を冠している以上、抜群に高品質であることは間違いありません。また、価格も抜群なんだろうな、ということも容易に想像できます。
スイッチ方式:静電容量無接点(左右ボタン)
耐久性:5,000 万回(左右ボタン)
押下特性:ソフトタクタイルフィーリング(左右ボタン)
ボタン数:6 ボタン
オプティカルセンサー:PixArt PMW3360
インタフェース:USB2.0
電源:DC5V ±0.25V, 100mA(Max)
ケーブル長:約 1.8m
外形寸法(WDH):67 x 122 x 42 mm
重量:約 83g(ケーブル除く)
これはメーカーのプレスリリースにあったスペック表です。注目したいのがスイッチ方式で、左右ボタンがなんと「静電容量無接点」で、これはキーボードのREALFORCEと同じ方式です。高級キーボードでよく耳にするのが「メカニカル」と「静電容量無接点」ですが、REALFORCEの静電容量無接点方式というのは打鍵音が小さく「スコンスコン」という打鍵感になります。この「スコンスコン」がマウスのクリックで味わえるというのはある意味「胸熱」かと思います。
ちなみにもう一方の「メカニカル」のほうですが、仮にマウスのボタンで「Cherry青軸」なんかが使われた場合、マウスクリックは非常に楽しくなると思いますが、周囲から殺意のこもった視線を浴びてしまうことは想像に難くありません。
また、センサーに使われているPMW3360というのはメーカーいわく「プロゲーマーに定評」「CAD/CAM/CG デザイナーのプロユースに最適」とのこと。
ボタン数は「6」でサイド(親指側)にもボタンがあります。この製品は専用の設定ソフトウェアがあり、これらのボタンの操作割当が任意にできるものと思われます。
接続は「USB有線のみ」ですね。Bluetooth接続なんてとんでもない、ということでしょう。「ポインターの追従性や精度」を最重視している製品なので、どうしても遅延が発生する可能性のある無線接続は採用できなかったんでしょう。
外観はこんな感じ。正直なところ、画像だけ見ても特に特殊な感じはありません。
ハードウェア的には底面にレポートレート(ポーリングレート)の切り替えスイッチがあり(画像左)、上部にDPI切り替えスイッチがあります(画像中央)。
●レポートレート:「1秒間に何回マウスの操作情報をPCに送れるか」の指標。一般的なマウスにはレポートレートを切り替える機能はありません。中上位クラスのゲーミングマウスにこの機能がついていることがあります。一般的な事務仕事でレポートレートの調整機能はほぼ必要なく、ゲームや繊細な描画(イラストなど)をする場合にはあったほうがいいかもしれません。この製品では125/500/1000の3段階に調整ができます。ただし、この数値を大きくしすぎるとマウスの挙動がシビアになってしまうので、必要がなければ低めの数値でいいと思います。
●DPI(Dots Per Inch):「マウスを1インチ動かしたときに画面にあるカーソルが何ドットぶん動くか」の指標。これは普通のマウスでも切り替え可能なものが少なくありません。この製品では400/800/1600/3200の4段階に調整可能で、専用ソフトウェアを使うと最高で12000DPIまで設定できます。私の経験上、ゲームなどの用途でなければ800から1600までの間にしておけば大丈夫だと思います。この数値をあまり上げてしまうと「マウスを少し動かしだけでカーソルがぶっ飛ぶ」感じになってしまいます。12000DPIというのは使ったことがありませんが、「マウスを動かすまえにカーソルがぶっ飛んでいた」くらいだと思います(ネタです)。
また、画像右ですが、なぜこの画像が掲載されているかといいますと「マウスから出るケーブルの付け根を上側へと浮かせることで、ケーブルの接地を減らし、更なる操作性の向上を実現」とメーカーが言っているからです。言われてみれば付け根が少し上を向いてますね。
これが専用の設定ソフトです。この画像しか情報がないのですが、「ボタン」「LED」「センサー」「設定」のタブがありますので、かなり細かいカスタマイズができそうです。
「LED」のタブで調整するのはここでしょう。REALFORCEのロゴ。
REALFORCE MOUSEは3月19日ころの発売予定で、価格は「オープン」となっていますが、Webで調べてみると18,000円とか19,000円とか20,000円とかの情報がありました。マウス1つでこの値段、というのは「さすがREALFORCE」です。
キーボードやマウスの価格は本当にピンキリで、マウスであれば安いものだと数百円から、キーボードも千円台くらいから購入が可能ですが、一方で「上を見ればきりがない」ですよね。ただ、キーボードもマウスも、節約しようと思えば節約できるものの、PCの使用感を大きく左右する、とても重要な周辺機器です。ウインタブは激安品とか低スペック品を好むサイトではありますが、キーボードだけは少々高級志向だったりします。私もライターも、キーボードだけは結構なお金をかけてるんですよね。それでも、このマウスはさすがに高価に感じます。もちろん欲しいけど…。
関連リンク
東プレ初の PC 用マウス、REALFORCE MOUSE を発売:東プレ ニュースリリース