ノボル電機製作所がまたしても「刺さりまくり」な製品をクラウドファンディング中です。以前ご紹介した「無電源パッシブスピーカー NMP-001」はもろに「おじさんホイホイ」な製品でしたが、今回ご紹介する「スマートじゃないコンパクトオーディオ」もそれに全く引けを取っていません。
この製品は1Wのモノラルアンプと金属製スピーカーのセット製品です。アンプの型番が「NMP-101(筐体色ブラックはNMP-101B)」、スピーカーの型番が「NMP-102(ブラックはNMP-102B)」「NMP-103(ブラックはNMP-103B)」で、クラウドファンディングではアンプの購入が必須、どちらかのスピーカーを選択する仕組みです。
まず、アンプですが、「アナログのモノラル」です。大阪の協力工場(たぶん、いわゆる町工場だと思います)により「精密な板金加工、細部まで品質にこだわった染色・塗装が施され、エッジ部分まで美観に拘った仕様」とのこと。日本の高度成長を支えてきた町の工場による仕上げですから、品質には疑いの余地はないと思います。
ボリュームダイヤルとオン/オフスイッチの形状が懐かしいですねー。
ただ、ひたすらレトロなわけではなく、スマホなどのデバイスとの接続はBluetoothですし、イヤホンジャック(モノラルジャック)を使っての有線接続もできます。なので、ウインタブ読者であれば接続に困ることはないでしょう。
次にスピーカーです。四角いタイプのNWP-102は77 mmフルレンジのスピーカーユニットを搭載していて、
これが周波数特性です。メーカーによれば「古いカーステレオから流れてくる様な高音が硬く乾いた音色が特徴。ちょっと懐かしく、センチメンタルな雰囲気にも聞こえます。」という説明になっていました。
次に丸いタイプのNWP-103です。こちらは船舶用ホーンスピーカーをベースに開発されています。
こちらが周波数特性。「いい意味でジャンクで暖かみのある音色と言えます。70年代のロックギターとの相性は抜群なはずです。」という説明です。
スペック表です。画像左がアンプ部分、右がスピーカー部分です。
この製品はGREENFUNDINGにてクラウドファンディング中で、2月14日現在最も安価なプランはNMP-101+NMP-103が40,000円、NMP-101+NMP-102が42,300円です。
言うまでもなく「忠実な音の再現」とかを論ずる製品ではありません。昔の音楽を「当時の音質で」聴きたいとか、ちょっとジャンクな音に癒やされたいとか、そういう目的で購入する製品ですね。あと、手作業が多く含まれているであろう製品の外観に惹かれる人も少なくないでしょう。
最後に、実機の音が聴けるYouTube動画がありましたので、リンクしておきますね。
関連リンク
業務用拡声器メーカーが地元大阪の工場と協力してつくった、スマートじゃないコンパクトオーディオ:GREENFUNDING