こんにちは、natsukiです。以前、「気になる!Banggoodの、前後左右にドリフト走行可能なDJI RoboMasterっぽいメカナムホイールのラジコンカーたち」という記事を投稿しました。いまや、この構造を採用するラジコンカーはずいぶん増えてきて、私もいくつか購入して遊んでいます。
「メカナムホイール」とは、画像のような独特の構造のタイヤで、通常走行の他に、自由自在にスライド移動もできるところに特徴があります。これは、是非操縦してみたくなりますよね。そこで問題となってくるのが、「操縦系統」です。自由自在に動ける構造はいいんですが、じゃあ、それをどうやってコントロールするの? というのが機種によってまちまちなんです。実際に動かしてみた経験も踏まえて、お勧めの操縦系統を紹介したいと思います。
1.主な操縦系統
スティック+ボタン
これが、多分、現在もっとも多い操縦系統です。左スティックは上下のみの動作で「前進後退」、右スティックは左右のみの動作で「旋回」、ボタンで「平行移動」というパターン。ボタンの数や配置は、まちまち。すごく安いのだと、スライド走行のみのものもあります。
で、この操縦系統、どうやればいいかは非常に直感的で分かりやすいです。一方で、スライドがボタン操作のため、「前進後退」「旋回」と「スライド」を同時に行うことができず、ある程度慣れてくると、「自由自在に」という点で、コレジャナイ感が出てきてしまいます。ボタンをコントローラーの上側に付けて、スティックと同時操作できるようにしたタイプもありますが、根本的に、「ボタンで移動」というところに違和感があるんですよね。
それなりに楽しめはするんですが、もうひとつ熱中しきれない……
ジェスチャー
これは、持っていません。ジェスチャーコントロールです。うーむ、どうなんでしょう? 一発芸としては面白そうですが、繊細な操作には明らかに向かないので、これだけでは飽きそうです。
360°スティック×2
そして、これ。360°回転するスティック2本を組み合わせることによって、操作します。片方がスライド走行(「前進後退」含む)、片方が旋回を担当。ドローンの操作を2次元にしたようなものですね。この操作方法は、スライド走行と旋回を簡単に組み合わせができる分、操作にはある程度習熟が必要です。
例えば、「右にスライド」「左旋回」の組み合わせでどう動くか、パッと想像できますか? 正解は後の動画で。
結論を言えば、このタイプが絶対的にお勧めです。これでこそ、思い通りの自在な操作ができます。
2.360°スティックでの、実際の操縦
理屈の面ではちょっとややこしい360°スティックですが、実際に動かしてしまえば、体で理解できるもんです。では、実際の操縦の様子を動画でご覧ください。
操縦説明は私が操作していますが、自在に駆け回っているのは、小3のうちの子供の操縦で、しかもほぼ初見です。何が楽しいかって、通常のラジコンバギーとしてみても、メカナムホイールは旋回性能が非常に高いので、急カーブが簡単にできるんですよね。別にスライド動作にこだわらなくても、方向転換の応答性が素晴らしくいい。ここは操縦してみないと伝わらないんですが、めっちゃ楽しいですよ!
3.思い通りの操縦だからこそ、FPVも楽しい
向きを自在に操れるということは、小型カメラを搭載してのFPV(ラジコン視点)での操縦も最高です。
もっとも、このような小型カメラの日本国内での運用には、多大なお金と労力と時間が必要です。その辺は、ドローンに関する連載記事をご参照ください。
4.まとめ
と、いうことで、「360°スティック×2」で、片方がスライド走行、片方が回転専用、という操縦系統を、強くお勧めします。メカナムホイールを存分に楽しむには、この操縦系統に限る! ただし、まだ搭載機種は少ないようなので、探すのには多少手こずるかもしれません。検索ワードとしては、「メカナムホイール」よりは「ドリフト」の方が、いろいろと検索に引っかかってくれるようです。メカナムホイールのラジコン自体がある程度普及してくれば、この操縦系統が優れていることは明らかなので、今後、このタイプの機種が増えてくれるといいんですけどね。
※動画編集ソフト:Movavi Video Editor Plus