FansDreams Pi Foldable Lap Desk レビュー － たたむと一枚板。強度も十分な折りたたみ式の膝上テーブル

こんにちは、ウインタブ（@WTab8）です。今回は折りたたみ式「ラップデスク」の実機レビューです。「FansDreams Pi Foldable Lap Desk」という製品で、FansDreams（ブランド、中国企業）の製品をウインタブでご紹介するのは今回が初めてです。米国のAmazonに「iSwift」というブランド名で出店しており（日本のAmazonにもわずかですが出品しています）、CES 2023にも出展している企業なので、少なくとも怪しい、ということはないと思っています。

このレビューではFansDreamsよりレビュー機のサンプル提供を受け、執筆しています。ではまず、製品のスペックから見ていきましょう。

※製品ページのサイズ表記は「インチ」ですが、ウインタブで「mm」に変換しています。そのため、数値に若干の誤差があります。ご了承下さい。

Pi Foldable Lap Deskは電気製品ではないので、スペック表と言ってもサイズと素材くらいしか書くことがありません。製品画像を見ていただくほうが早いですね。そんなに複雑なものではないですし。

Pi Foldable Lap Deskには2サイズありまして、小さいほうが「Pi」、大きいほうが「Pi Max」という名称です。今回レビューするのは「小さいほう」なのですが、どちらのサイズを選ぶかというのは結構重要なポイントになります。その点も含め、これからご説明していきます。

これが本体です。付属品はありませんでした。

表面はPUレザーで質感は悪くありません。安っぽさは感じられず、仕立てもしっかりしています。また、内部素材（芯の部分）はMDFといい「線維化するほど細かく加工した木材チップを煮込み合成樹脂を加えて成形し作られた板（出所：eTREE）」です。そんなに乱暴なことはしていませんが、強度は十分だと思われました。

こちらが裏側。ここに「脚」が折りたたまれています。

折りたたんだ状態だと非常に薄く、一枚板、という感じ。大型のビジネスバッグやリュック（長辺が44センチ以上のもの）であれば収納できると思います。ただし、長辺44センチ、というのは「結構な大きさ」なので、お手持ちのバッグには入らない可能性が高そうです。また、大型タイプのPi Maxだと長辺が54センチなので、スーツケースくらいのサイズでないと収納が難しいでしょう。

重量はメーカー公称値だと0.99 kg、実測値だと1,007 gでした。芯地が木製ということもありますので、ウインタブとしては許容範囲の誤差と考えます。

では、組み立ててみます。

裏側の脚部分はベルクロで固定されているので、これをベリッと剥がします。

あとは変形させて、もう一つついているベルクロに固定します。初めて組み立てた際に「どうやるのかな？」と30秒ほど悩みましたが、すぐにできました。非常に簡単です。

もう一方の脚も組み立てました。所要時間は2分くらいでしたが、2回目からは1分かからずに組み立て（変形）できるはず。

で、ひっくり返すとテーブルになります。

組み立ての様子を動画にしましたのでご覧ください。

サイズ感ですが、モバイルノート（この画像では13.3インチサイズのもの。先月購入し、届いたばかりのThinkPad X13）なら可動範囲は狭くなりますがマウスと一緒に置けます。

16インチのゲーミングノートだと短辺がはみ出してしまいますが、それでも問題なく置けます。

端に寄せてやると一応マウスも置けます。ただし、マウスの可動範囲はかなり狭く、大きく動かすのは厳しいです。

椅子に座った状態で座面にPi Foldable Lap Deskを置いたところです。この椅子は食卓テーブル用のもので、特に大きいとか小さいわけではなく、ごく普通のサイズだと思っていますが、ご覧の通りPi Foldable Lap Deskの脚の部分が少しはみ出します。この状態だとまずまず安定し、PC作業が出来ますが、どうしても配置上の制約はあります。これ以上Pi Foldable Lap Deskを前に出すことができません。

また、今回レビューしていないPi Maxについては、脚の部分の横幅が46 cmあり、Piの38 cmよりも広いため、座面に置けないケースが出てくると思います。ソファで使う場合は問題ないでしょうけど。

汚い足が写ってしまい申し訳ありません…。このように床に足を伸ばして座り、太もも付近にPi Foldable Lap Deskを配置する場合、「座椅子が必須」です。背もたれ無しでこの姿勢を保つのはもはや一種のトレーニング。

あぐらをかいてみました。結局はこれが一番ラクでしたねw 私の場合はこの姿勢でPC作業が十分快適にこなせました。

あとはこれ、自動車の中で使うのに便利です。私はたまに車の中でPC作業をするので、「車内にひとつPi Foldable Lap Desk」というのもいいかと思いました。たたんでしまえば簡単に収納できますしね。ただし、上に掲載した椅子の場合と同様、（私の車だと）置き方によっては脚が座面からはみ出してしまうので、配置に制約は出てしまいます。

一応食器も置いてみました。この画像のように普通サイズから大きめサイズの皿とカップくらいなら余裕で置けます。車内で軽食をとる際にも便利ですね。

あと、脚を片方だけ立てて、PCスタンドとして使うこともできます。この画像の赤い線の部分にPCのキーボード面の先端がうまく引っかかります。

こんな感じ。

ただし、角度調整はできませんし、私としては「PCのキーボード面が立ちすぎていて使いにくい」と感じました。このあたりは人それぞれでしょう。

FansDreams Pi Foldable Lap DeskはFanDreamsの公式サイトで販売中で、9月11日現在の価格はPi（今回のレビュー機）が12,100円、Pi Maxが15,100円です。ただし、この価格の他に送料900円がかかります。

しばらく使ってみましたが、筐体はかなりしっかりしていました。ゲーミングPCを置いてもたわんだりしませんし、折りたたみ式のローテーブル（座卓）とは思えないくらいの頑丈さはありましたね。使い始めてしまうと快適性も高いです。

一方で、この製品は見た目よりも重いです。見た感じ1キロもあるとは思えないのですが、手で持つとずっしりと重みを感じました。

そう言えば、以前ライターのnatsukiさんがこの製品とほぼ同じコンセプトの膝上テーブルを実機レビューしています。natsukiさんがレビューした製品はPi Foldable Lap Deskよりもはるかに安価ですし、おそらく軽量のはずですが、改めてレビュー記事を読み返してみると製品としての出来はあまり良くないようですw なので、natsukiさんのレビュー品にせよ、このPi Foldable Lap Deskにせよ、「お値段なり」ということは言えると思います。

これまでご説明してきましたが、ぶっちゃけそんなに難しい製品特性ではないし、市場には類似品も出回っていますので、「どんなものか」は割と簡単にイメージできるでしょうね。この製品を一言でまとめると「類似製品よりもモノはいい。しかし価格は類似製品より高い」ということになると思います。なので、このジャンルの製品に強いニーズのある人には特におすすめできます。

関連リンク

Pi 折りたたみ式ラップデスク：FansDreams