記事内に広告が含まれています。

EDIFIER MP330 レビュー - バッテリー駆動も可能な、お洒落デザインのBluetoothポータブルスピーカー

アクセサリ

Edifier MP330 レビュー
こんにちは、吟遊詩人です。今回はEDIFIER MP330の実機レビューです。吟遊詩人はその昔、オーディオにはまりかけた時期があり、プリアンプ、スピーカー、CDプレイヤーと色々揃えたりもしました。しかし、それらは今は手元に残っていません。

今は、音楽を聴くとなるとヘッドホンで聴くか、タブレットで聴くかくらいでした。といっても高音質狙いというほどのヘッドホンでもないんですが……。今回はポータブルスピーカーをレビューさせていただけるということで楽しみにしていました。

なお、このレビューはEDIFIERより機材のサンプル提供を受けて実施しています。

ここがおすすめ
・やっぱりいい音は物理だよ、物理!
・コンパクトなのに思った以上にいい音が出る
・デザインがいい!どこに置いてもマッチする
ここはイマイチ
・対応コーデックが実用上そんなに困らないがSBCだけは寂しい。
スポンサーリンク

スペック

項目 仕様
ドライバー ツイーターユニット:0.75 inch
ミッドバスユニット:53×93 mm
パッシブラジエーター:47×109mm
Bluetoothバージョン 6.0
対応コーデック SBC
Bluetoothマルチポイント接続 2台まで可能
稼働時間 約19時間(50%ボリューム)
入力端子 Bluetooth、USB-C、microSDカード(TFカード)
サイズ 207×101×116 mm(横幅×高さ×奥行)
重量 1.13 kg

 付属品・筐体

Edifier MP330 筐体

前面

レビュー機はブラウンの筐体です。取っ手がついていて持ち運びもばっちりです。重量は1.1kgですが、取っ手のお陰で実際に持ってみると想像より軽いです。

Edifier MP330 筐体

背面

筐体の背面には、USB Type-CのコネクタとmicroSDカードスロットがあります。本体の充電もUSB Type-Cから行います。ひとまず、手持ちのUSB Type-C充電器で充電しましょう。

Edifier MP330 取扱説明書

添付品はクイックスタートガイド、USBケーブル、保証書となっています。クイックスタートガイドは多言語版で日本語もありますが、各国語が並んで書かれているので若干わかりにくいです。

ただ、本機にはアプリがあります。クイックスタートガイドにQRコードが印刷されているのでスマホで読み取ってアプリをインストールしてしまいましょう。…実はアプリ上でもクイックスタートガイドが見られるんです。しかも完全日本語版!紙のクイックスタートガイドはアプリへの誘導だけに使うものと考え、アプリ導入後はしまっておきましょう。

アプリ

Edifier MP330 アプリ

クリックで拡大します

アプリは「EDIFIER ConneX」といいます(Android版/iOS版)。Bluetoothで接続すればスマホから簡単にコントロールできるようになります。本体のバッテリー残量もここから確認できます。

入力ソースの切り替えは、有効なもののみを選べます。つまり、PCとUSB Type-Cで繋がっていないと入力ソースの画面でUSBオーディオストリーミングは選べませんし、同様にmicroSDが本体に挿入されていないとmicroSDは選べません。

イコライザーは、音楽、パーティ、ボーカル、映画、ゲーム、カスタマイズから選択できます。本機の想定した使い方が垣間見えますね。モードの名称は気にせず、聞きながら切り替えて、しっくりくるモードで楽しむのがいいと思います。吟遊詩人は音楽垂れ流しの際にはパーティがいい感じでした。

左上の六角ナットのようなアイコンから本体設定やクイックスタートガイドを参照できます。

使用感

全般 / Bluetooth

本機を開封して最初に感じたのは「思ったより小さいぞ?」でした。スペック表で横幅は約20cmだとはわかっていましたが箱から取り出して持ってみると想像以上に小さかったです。正直、こんな小さな筐体から良い音が出るのか?と思ったのが最初の印象でした。

本体を充電しつつ最初はマニュアルを見ながらスマホからBluetoothで接続しました。ここでもちょっと驚いたのが接続時のコーデックがSBCしかなかったんです。皆さんご存じだと思いますが、SBCはBluetoothで最低限実装しなければいけない一番基本的なコーデックです。

MP330、きみ、本当に高音質うたって大丈夫かい?と返事があるわけがないのに突っ込みを入れたくらいですw

早速スマホから音楽を再生してみました。最初はボリュームが小さく、あ、そんな感じ?というごく普通な音楽が流れました。しかし、ボリュームをある程度(マスターボリュームで30%を超える程度)まで上げていくと途端に「鳴り」が良くなったんです。本体サイズからは想像できない重厚な音楽が部屋に響きわたりました!想像をはるかに超える、豊かな音場に圧倒されました。

まあ、考えてみれば、ここ10年くらいは音楽を再生するといえば、ノートPCのスピーカーかスマホのスピーカー、もしくはヘッドホンでした。ちゃんとしたサイズのスピーカーから奏でられる音楽に触れるのが久しぶりだったのもあるかもしれませんが、感動するほど鳴ります。全身に音を浴びるという体験こんなにもいいものだったんだと改めて思い出しました。

そこで本気で音楽を聴くために本機を机の奥気味に配置して椅子に座ってベストなリスニングポイントを探りつつ、じっくり聞いたところちょっと気になる点がありました。

やはりサイズの問題からか定位が悪いと感じました。本来もっと右もしくは左から聞こえてほしい音が中央に寄ってしまっているような感じです。これは物理限界があるので、なかなか厳しいです。

ただ、公式サイトによると本機は「ステレオペアリング」に対応しています。つまり本機を2台使用し、1台ごとに左右のch専用にできるわけです。これなら左右に離して設置して定位をよくすることができます。是非試してみたいですが、さすがにもう一台貸してくださいってわけにはいかないので今回は1台で使っていきます(でもこれ本気で2台目欲しいかも…あとからもう1台追加で買うと音質もアップグレードできる、と考えるとユーザにとってもなかなかいい方法だと思います)。

あともう1点気になったのは配置時の高さの問題です。普通の机の場合、机の高さは座った際に胸よりちょっと下くらいの高さだと思います。そのまま机に配置すると、ベストのリスニングポイントは机に顎をついて聴くということになりますw
設置場所を耳の高さあたりにできるように棚を設置するか、少し角度をつけてスピーカーが顔のほうを向くようにしたいんです。

幸い本機はバッテリー駆動でBluetoothで接続しているぶんには完全にワイヤレスなので、ケーブリングのことを考える必要がなく、自由に配置できます。本機と机の間に角度を持たせるようにコルクブロックを配置してスピーカーが顔を向くように配置すればいつでも音楽を浴びれます!

Edifier MP330 吸音材

底面のインシュレーター

本機はそのサイズからは想像できないほど低音がよく鳴ります。ただ、その影響か判りませんが、ボリュームを大き目にして本体を触るとかなり「低音でびりびり」しています。よりピュアな音質を求めるのであれば、本機と机の間になにかインシュレーターのようなものを挟むといいかもしれません。ちなみに本機は4点支持方式です。接地面はゴムもしくはシリコンっぽい素材です。

有線接続

Edifier MP330 有線接続

本機はUSB Type-CでPC(windows 11)と接続すると特にドライバのインストールが要求されることもなくスピーカーとして認識できました。出力形式は24bit/96kHzのサンプリングレートです。これならどんな音源でも劣化することなく出力できそうです。あとは、スピーカー内のDACの性能で音が決まります。本機のDACですが、残念ながらその仕様は公開されていませんが、Hi-Resオーディオ認定済みなので24bit/96kHzをしっかりとデコードできるはずです。

スペックはどうあれ実際に音楽を聴いてみました。

Flac形式のハイレゾ音源を再生してみたところ、効果は絶大でした。大きな音に埋もれがちな細かい音(背景音や余韻など)も、高音域までしっかりと再現されました。

ただ、個人的には、本機はクラシックなど繊細な音楽を再生するより、ポップな音楽や映画などを聴くことを想定した味付けのスピーカーかなと感じました。

ちなみに、有線接続中でもスマホとBluetooth接続はできますので、スマホからもアプリ経由でイコライザーの変更やボリュームを操作できます。ノートPCと有線接続した場合は、本体は少し離れたところに置くことになると思うので、本体のボタンを操作するのはちょっと億劫です。ですが、スマホで操作できるのはありがたいですね。

バッテリー

本機のバッテリーは非常に長持ちします。吟遊詩人はMP330と3泊4日の旅行に連れて行きました。部屋ではさほど使わないものの、移動中の車内ではBluetooth接続で爆音で音楽を垂れ流しながら移動しました。帰宅するまで充電を一度もしなかったのですが、ずっと問題なく音楽を爆音で再生できました。恐らく合計で16時間は再生していたと思います。

車内はそもそもうるさいので、マスターボリュームで50%を超えてもちょうどいい位でした。助手席に座って膝の上に本機を載せて再生していたのですが、このくらいのボリュームになると本体のびりびり感もすごいですw

こういう使い方では定位がどうのとか、ハイレゾ音源が、とかそういうことは正直どうでもよく、車内が気持ちい音に満たされればいいんです。本機はまさにそういう用途にぴったりです。流石は、イコライザーに「パーティー」があるだけのことはあります。

きっと大人数で浜辺に集まってBBQとかしながらいい感じの音楽を流すみたいな用途を想定しているんだと思います。
そういう用途本当にぴったりだと感じました。そういうシーンでは360°オーディオ体験がぴったりです。この機能は部屋とかでは多分全然体験できないです。これから少し涼しくなるので大人数で音を出してよい環境でBBQとかする予定があるのであればかなりお勧めです。

スポンサーリンク

まとめ

EDIFIER MP330はEDIFIER公式サイト、Amazon、楽天で販売中で、9月14日現在の公式サイトでの価格は13,592円です(製品ページのクーポンを使用した価格です)。セールなどで価格は変動しますので、詳しくは下記のリンクボタンからご確認ください。

本機は、良い音で音楽を浴びるって幸せという気持ちを思い出させてくれたスピーカーとなりました。今までスマホやイヤホンでしか音楽を楽しんでいなかった人にはぜひ一度試してほしいですね。価格もお手頃だし、2台目を買えばちゃんとした「ステレオ」の音楽を楽しめるというアップグレードパスもありこの点はおすすめポイントですね。

また、バッテリーの持ちもいいので小旅行やBBQなどみんなが集まるところで心地いい音楽を流すみたいな用途にもぴったりです!実用上問題は感じませんが、Bluetoothの対応コーデックはLDACとは言いませんが、AACなどもう少し増やしてもいいと思います。

関連リンク

執筆者:吟遊詩人
ガジェットを買ったり、便利なアプリやサイトを見つけると人につい教えたくなり周りから煙たがれて、それなら記事にすればいいじゃんとウインタブに投稿し始めたら、いつの間にかライターに。万人受けはしないかもしれないけど、誰かが共感してくれたらうれしいです。
サイト紹介・ウインタブについて

コメント

タイトルとURLをコピーしました