初めましての方も多いと思います。ひつじと申します。Amazonで6,000円以下で購入できるノイズキャンセリング機能付きBluetoothイヤホン「dyplay ANC30」についてレビューさせて頂きます。見た目や質感は好みが分かれるかと思いますが、音質や機能面では価格を超えた良さが光ります。かのあゆさんがレビューされた「ANC SPORT」と同様、魅力的なイヤホンだと言えます。なお、この製品は中国のメーカー「MeloAudio」にご提供いただきました。MeloAudioにはこの場を借りてお礼申し上げます、ありがとうございました。
1.スペック
対応コーデック : SBC
内蔵電池容量:190mA
持続時間:約12時間
充電時間:約2時間
伝送距離:10メートル
※実際の通信距離は、使用環境や状況により異なります。
伝送方法:Bluetooth V4.1
充電コネクタ:Micro USB
充電:USBケーブル付き
防水等級:IPX4
商品の重さ:20g
待機時間:200時間
ノイズキャンセル機能:有(遮断率90%)
Amazonの製品ページにもありましたがコーデックは「SBC」のみの対応です。androidの開発者オプションから明示的にapt-XやLDACを選択してみましたが、選択は可能だったものの、音質は特に変わりませんでした…。
ただこの機種に限った話ではありませんが、SBCのみに対応している場合でも時代とともに転送量(bitpool値)を大きく取ったものが増えているようです。この製品も音質面でAACやapt-X採用機種に劣るものではありませんでした(音質を決定づける要素としてはハードウェア面がより大きいと言えます)。
遅延は多少あるもののミュージックビデオの視聴位であれば特に違和感はありませんでした。この点、優秀だと思います。
また、ノイズキャンセリング機能を搭載しているのも特徴的です。音楽を再生していなくても効果を発揮するので集中したい時なんかにも外と便利だったりします。
予想外だったのがネックバンドの材質で、硬質なプラスチックを使用しています。多少しなりはするものの、曲げれば割れるであろう材質です。ただラバー等とは違い、ベタつきを気にしなくて良いといった利点もあるのでこの点は好みが分かれる部分でしょう。
2.筐体
製品パッケージです。ブックレットのように開いて製品を取り出せる仕様になっています。高級感を感じさせてくれるだけでなく、箱そのものも割としっかりしているので、収納箱代わりにも出来そうです。これは嬉しい。
ちなみに説明書には日本語表記がありませんが、別紙が添付されています(すみません。文字が光っていて読みづらいですね…)。
他の付属品としてはイヤピース2種類、充電用のUSBケーブル、マニュアル(日本語表記無し)です。
本体はこんな感じです。前述の通り、バンド部分は硬質プラスチックでできています。素材感やフィット感はどうしても劣ってしまう代わりにラバー素材のバンドより清潔感がありますし、ベタつきなども発生しません。
また、重量バランスが良いのか落下してしまうといったこともなく、使い勝手上では問題を感じることはありませんでした。
割と大きくロゴが記載されていますね。フォントはシルバーです。バンド形状のおかげで一見して左右が分かる点もありがたいです。
イヤホン部分はメッキが施されており、マイク用の穴が配されています。
装着感は良好です。収納時にくっつけられるマグネット等はついていません。ケーブルを引っかけるプラスチックのパーツが代わりについているので、それを使用することになります。
リモコン部は上部が左よりボリュームアップ、再生停止、ボリュームダウン、下部が左よりノイズキャンセリング機能のON・OFF、電源ON・OFFです。ボリュームは長押しで曲戻し・曲送りを兼ねています。ノイズキャンセリングは曲の再生有無に関わらず、ONにすれば機能します。
また、電源ON・OFF時に本体が振動するのも特徴的です。この振動が割と強いので服の上からでもよく分かりますし、着信時にも振動してくれたりとかなり実用的。最近はカバンにスマートフォンを入れている人も多いと思いますが、これだけちゃんと振動してくれるなら取り逃がしも防げると思います。
なお、USBコネクターはリモコン部下に配置されています。防水性を保つためにキャップをしっかり閉める必要があります。
3.使用感
重量が軽いことや筐体のバランスの良さも相まって違和感はほとんどありません。また、使用中にバンド部分が背中側に落ちる、といったこともありませんでした。(この機種に限らず)ネックバンド型はスーツ等の襟が立った服には不向きですが、そういったものを着ない限り装着感は良いと言えます。
今回、試用に際してはAndroid 9 PieにアップグレードしているXperia XZ premiumを利用しています。音質はSBCコーデックながら優秀で、2000~5000円位の有線イヤホンを使用している人なら乗り換えても大きな不満は出ないように思います。少なくとも期待値は超えている音質でした。
多少ドンシャリ系ではあるものの顕著ではありません。低域はやや強めで特にドラムのタムが目立ちやすい傾向はありますが、タムが連打されたりしない限り中域は埋もれませんし解像度も必要量は確保されています。ノリ良く音楽が楽しめる調整がされている機種だと言えますね。楽器1つ1つをを聴き込むのには不向きですが、一般用途には必要十分です。
ノイズキャンセリング機能はエアコンや電車などの騒音に有効です。唐突に発生するノイズは防ぎきれませんし、効きの強さで言えば他社高価格品に比べると弱めですが、その分装着していても違和感の薄いノイズキャンセリングができています。個人的には快適さが上昇、不便さには影響しない位のよい塩梅だと感じたので、ここは非常にありがたいポイントでした(強いノイズキャンセリングは外音が聞こえ辛いため、電車の乗り過ごしとかが ちょっと不安なんですよね…)。
外出時の音途切れは繁華街で多少あった位でした(2度程)。他の機種に比べて劣る、といったことはありません。
4.まとめ
dyplay ANC30はブラックとホワイトの2カラー展開ですが、6月24日現在、Amazonだとそれぞれ6,499円、5,999円です。また、ホワイトのみ製品ページに5%OFFクーポンが用意されています。
ノイズキャンセリング機能は他社オーディオメーカーに比べると効きがやや弱いです。音質や質感も1歩譲る点はあります。ただそういった機種も電池持ちや音質、装着感等他の部分で不満が出てしまうことが多く、バランスの良さで言えば、過去使っていたbluetoothイヤホンの中でも随一と言える出来栄えです。何を買えばいいか悩んでいる方にはまずおススメできる製品に仕上がっています。
ライバルは意外と同社のANC SPORTな気がします。ただ着信を振動で伝えたりとこの機種の強みもあるため、そこにメリットを感じるならばこの製品もおススメです。少なくとも価格と性能を比較して不満を感じることのない良品に仕上がっています!
5.関連リンク
Dyplay Bluetooth イヤホン ANC:Amazon