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DELUX M618X(Navee)レビュー - クラウドファンディング発、奇抜すぎる角度調整可能なエルゴノミクスマウス(実機レビュー:natsuki)

DELUX M618X(Navee)
こんにちは、natsukiです。以前、記事で紹介したクラウドファンディングによるエルゴノミクスマウスが届きました。一目見て分かるとおり、もう、いろいろとんでもないマウスです。2月末に届いて、3週間ほど使ってきましたので、使い心地とともにご紹介したいと思います。

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なお、製品名が紛らわしいことになっていますが、クラウドファンディングのプロジェクト段階では「Navee」の名称で、製品として完成したものは「M618X」ということのようです。

1.届くまで

クラウドファンディングINDIEGOGOに出資して手に入れたということで、手元に届くまでの経緯もご報告しておきます。

発送の遅れ

まずは、クラウドファンディングでありがちな、発送の遅れ。予定では、1月中に発送ということでしたが、実際には2月半ばに発送され、2月28日に届きました。約1ヶ月遅れといったところでしょうか。

先方の報告によると、途中で成形課程に問題が見つかって手間取ったこと、Mac対応に手こずったこと、が主な原因のようです。特にMac対応については、2月初頭にWindowsのみの対応版なら早く送れるけれどどうする? というようなアンケートが来て、私はこれにMac対応してなくてもよいから早いほうがいい、と返答し、Windows専用版を受け取った次第です。

というわけで、私が手に入れたのは、Mac非対応です。また、私は多少遅れた程度で、無事、入手できたのですが、KICKSTARTERINDIEGOGOのコメント欄をのぞくと、「まだ届かない」という非難の嵐なので、かなり発送は混乱している模様です。

クラウドファンディングにかぶせて製品としても販売開始

これも、最近よくあるパターンですね。クラウドファンディングとしての製品名は「Navee」でしたが、製品発送前に「M618X」として一般販売向けの製品紹介ページもできてしまいました。また、後述のように、届いた製品には製品名が「M618X」と明記されていました。まあ、ある程度出来レースだったということでしょうね。

Aliexpressなんかでもすでに販売が始まっています。これも、出資した分早く手に入ったし(手に入っていない人も多いようですが)、価格も安め(49$)だからいいや、と思うしかないでしょう。正直、はじめからそんなことだろうと思って出資しているので、この辺は深く突っ込まないことにしておきます。

それでは、届いたものを見てみましょう。

2.筐体とスペック

DELUX M618X(Navee)
箱です。ごらんのように、製品名は「M618X」と明記されています。……いちおう、写真はこのように「復元」してありますが、実は、箱ののり付け部分がほとんどはがれているレベルで潰れていました。さんざん中華通販で買い物してきているので、箱潰れ自体はいつものことで慣れているんですが、一目見て、あ、これはダメなんじゃないかって潰れ方でした。幸いにして、中の保護パッケージがうまく効いてくれていて製品は無事でしたが、いきなり冷や汗かかされました。

DELUX M618X(Navee)
同梱品です。本体と、充電用ケーブルと、説明書。ケーブルは、表面編み込み式のちょっと高級感のあるやつです。充電にしか使わないんですけどね。

DELUX M618X(Navee)
DELUX M618X(Navee)
こうして他のマウスと並べてみると、どんだけバケモノかよく分かります。Buffaloの標準的なマウスと、Rapoo MT750との比較です。Rapoo MT750もかなり大型な方なんですが、それが縦向きに立ち上がって、さらに土台が生えた巨大さ。まさにマウスのおばけ。なんか、ヘンな笑いがこみ上げてきます。

DELUX M618X(Navee)
素材は、黒い部分はマットなしっとりとした手触りです。うん、これは好き。シルバーの部分は、プラスチックで、正直、ちょっと安っぽい感じです。金属ではありません。なお、重量はドドンと226g。マウスの重さじゃないですね。これでも、メーカー公称値が約250gなので、それより軽く仕上げられているんですよ。

筐体をぐるっと見てみましょう。

DELUX M618X(Navee)
DELUX M618X(Navee)
DELUX M618X(Navee)
DELUX M618X(Navee)
うーん、このシルエットは……

DELUX M618X(Navee)
これだ! 「Ergonomics」というより「Escargonomics」ですな。

角度調整

目玉機能の角度調整です。

DELUX M618X(Navee)

DELUX M618X(Navee)
ものすごく目立つ巨大なネジを緩めると、動かすことができます。締めれば固定されます。左右に20度の角度調整ができます。まずはより水平に近い方が、今までのマウスに近い分持ちやすいかと思いきや、あまりのサイズの大きさもあって、案外、縦に起こした方が持ちやすかったりしています。

ボタン類

ボタン類を見てみます。

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DELUX M618X(Navee)
表側のボタンです。左右クリックは問題ないとして、真ん中は感度調整ボタンです。DPI:600/1200/1600/3200の、4段階の感度切り替えが可能です。

DELUX M618X(Navee)
気になるトップのマウスホイール。人差し指は、自然な動きでホイールにかかるので、人差し指で回すクセのある人にとっては、なかなか楽です。回転は、それなりに抵抗がある感じ。もちろん、常識的な範囲内ですけれどね。個人的には、もうちょっと軽く回ってくれた方が好みだったかなというだけです。

また、ホイールを押し込むことによるホイールボタンもちゃんとついています。この配置でこの巨大なホイールをカタカタとを押すのは、かなり奇妙な感覚にとらわれます。

DELUX M618X(Navee)
親指用ボタンが2つ。デフォルトでは、定番のブラウザの「戻る」「進む」に対応しています。

DELUX M618X(Navee)
これらのボタンは、メーカーホームページからダウンロードする専用のソフトで、カスタマイズすることも可能です。マクロもあるので、かなり色々できそうです。「M618X GX」の「Device Driver」と書いてあるやつですね。なお、記事執筆現在、取扱説明書「Instructions」はアップされていないようです。どうでもいいけど、DELUXのホームページって異様に重い……

接続

このマウスは、USBドングルとBluetooth×3の、4台までのマルチペアリングが可能となっています。

DELUX M618X(Navee)
ドングルは、裏面に収納。ちなみに、マグネットで張り付いています。電源とBluetooth切り替えボタンもありますね。

電池

電池は充電式。製品が届いてからフル充電して使っていますが、約3週間の使用では、追加充電なしで特に問題なく使えています。ちなみに、ポートの形状はUSB Type-Cです。

光る!

光ります(笑) ご覧ください。

DELUX M618X(Navee)

なお、無操作1分でスリープモードに入ります。

3.使用感

さーて、で、実際に使い心地はどうなの? というとこですが。うん、予想通りのどぎついクセがあります。

DELUX M618X(Navee)
持ち方は、サイズがでかいので、かぶせ持ちになります。つまみ持ちはサイズ的にも形状的にも不可能。それでも、大きい。私は日本人男性としては標準的な手のサイズだと思いますが、大きすぎて、角度によってはややつかみきれない感じがあります。女性だと厳しいかも。持つ位置が高いので、リストレストが欲しくなりますね。

一方、ボタン配置は適切で、特に大きめの親指ボタンは押しやすいです。上部ホイールも、先述のように指からの位置は良好。

DELUX M618X(Navee)
それから、できるだけ腕を伸ばした方が楽に持てます。なので、スペースが広い方がよいでしょう。というより、ネックはやはり重量で、手を伸ばした方が力が入りやすく、精密な操作がしやすいんですよ。腕が縮こまった姿勢だと、力が入らず動かしにくい。なにしろ、一般的なスマホより重いですから。ときどき、机からアームを伸ばして肘を支える製品を見かけますが、ああいうのと相性がいいかもしれません。

なお、底面積もでかいので、通常のマウスでは気にならない机のわずかな凹凸でガタつくこともあります。マウスパッドを使うなら、できるだけ滑りがよく、またでかいサイズのを使いましょう。

うんうん、なんだか、このマウスに環境の方を合わせる感じになってきた。イイぞ、この目的と手段が逆転してる感。ガジェットマニア冥利に尽きるというものですね!

4.まとめ

この「DELUX M618X」の入手方法ですが、クラウドファンディングの出資受付はとっくに終わっているので、記事執筆現在、日本から入手する比較的容易な手段としては、Aliexpressか、TOMTOP経由があります。PayPalを使えることを考えるとTOMTOP一択だろうとも思われますが、TOMTOPは有線版のみの扱いになりますのでご注意ください。TOMTOPでの価格は、記事執筆現在38.99ドル(4,405円)です。無線機能がない分、安価になっています。先述のように、まだMac対応が遅れたり、クラウドファンディング出資者への発送も混乱している状況なので、それらが一段落したら他の中華ECサイトでも扱いを始めるんじゃないでしょうか。

ともかくも、「唯一無二」のマウスであることは間違いありません。「使いやすいか」と聞かれれば、うーん、リストレストや机上の環境次第かなぁ? ……本当に健康を考えてのことなら、悪いこといわないので、もうちょっと無難なエルゴノミクスマウスにした方がいいですよ(笑) これはもう、「どう使いこなすかを楽しむ」領域ですから。とりあえず、何かとんでもないモノを使っている! という満足感は十分にあります。というか、それこそがお望みでしょう?

と、さんざん茶化していますが、マルチペアリング、感度切り替え、親指用ボタン、ソフトによるカスタマイズなど、マウスとしての基本スペックは高いものを備えています。そこがしっかりしているからこそ、この強烈な形状を存分存分に堪能することができるわけです。

巻き貝が好きで好きでたまらなくて、パソコンの作業中でもカタツムリを握っていたいというそこのあなた! 手に入れやすい流通ルートに乗るまで、もうしばらく待ちましょう。

5.関連リンク

M618X GX:メーカーサイト
Delux M618X Wired Mouse:TOMTOP

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コメント

  1. KJM より:

    Wireless版が欲しいと思ってAliexpressを探したら明日(3/28 16:00から)がAnniversary Saleで$59.99が$40.28になるらしいですねぇ。明日買ってみるかな。

    • KJM より:

      自己フォロー
      Aliexpressで$40.28にディスカウトされているのを確認。ショップクーポンでさらに-$1で$39.28で購入してみました。

      • natsuki より:

        購入おめでとうございます。頑張って使いこなしてください(笑)
        今回のAliexpressのセールは、いろんなものが安すぎて、物欲を抑えるのがツラいっす。

  2. 全音符の4倍(日本語入力) より:

    Escargonomicsのせいでもう完全にカタツムリにしか見えなくなっちゃったよなんてこった!/(^o^)\

    • natsuki より:

      サイズ的には、イモガイな感じです。勝手に這って動きだしそうな、圧倒的存在感がありますよ。

  3. kkk より:

    INDIEGOGOのはいまだに送られてこないwww
    一ヶ月近く放置……ここのは二度と手を出さない

    • natsuki より:

      比較的順調に届いた私はラッキーだったようですね。INDIEGOGOのコメント欄を見ると他にも多発しているようですし。全体の開発が遅れているならまだ分かるとして、そこそこ生産能力と実績のある企業でありながら、対応がバラバラなのはどういうわけなんでしょう?
      DELUXは、挑戦的な製品開発という面では応援したい企業の一つだったんですが(だから出資したわけで)、今回の対応を見ていると、もともとクラウドファンディングを広告のために利用したフシがある中でこのザマでは、大きく信用を落としたと言わざるを得ないと、私も思います。残念です。